【日刊試読タイム】『王立遊び人学校の優等生』(ファンタジア文庫)

そろそろ花粉弱まってくれないだろうか……。

さて、今回はファンタジア文庫が2018年3月20日に発売する『王立遊び人学校の優等生』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

これからは君が中心だ。その才能を存分に振るってくれ! とある理由から冒険者学校の試験を落ち続けるリュクス・ドーファンだが、一○校目に受けた遊び人学校で『筆頭特待生』としてトップ合格してしまう!? 黄金世代の生徒たちから羨望と尊敬される毎日が始まり——!?

著者は大楽絢太先生。イラストはイセ川ヤスタカ先生。大楽絢太先生は第17回ファンタジア長編小説大賞にて「佳作」を『七人の武器屋』で受賞し、デビューされた作家です。本作はとある理由から冒険者学校を落ちまくった一人の少年が、とある学校で筆頭特待生として迎え入れられて始まるスクールストーリーのようですね。試し読みでは約55ページが公開されています。挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

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遊び人だって立派な冒険者だ……(たぶん)。

主人公はとある理由から冒険者学校を不合格になり続けていた少年、リュクス・ドーファン。世は五年以内に「魔王」が復活する可能性が九十九.九パーセントといわれる魔王復活前夜時代。いつか甦る魔王と渡り合える人材を育成するため、世界には数十を超える様々な冒険者学校が活況を呈していたのです。冒険者になれれば保障も充実、一攫千金も狙えるまさに花形の職。しかしリュクスは九校連続で不合格となり続け、諦めモードで受験する学校もよくわからないまま母親に連れてこられた最後の受験会場を目の前にしていたのです。

周囲にはモチベーションの高い受験生ばかり。諦めている自分には場違いだと感じつつ、入学試験が始まります。不合格になり続けたとある理由。それは幼い頃に魔王の尖兵でもある魔獣と接してしまったこと。魔獣たちに愛玩動物のような感情を芽生えさせてしまったこと。魔王や魔獣に悪感情を抱くことが当然の普通の人間に戻ろうとしても、魔獣に攻撃することもできず、どんどん自分を肯定することができなくなってしまったのです。魔獣と戦ってこその冒険者。それができない自分は欠陥品であるのだと。

試験が始まり目の前には倒すべき魔獣が立ちはだかりますが、リュクスは魔獣を倒すのではなく逃がす方へと知識を披露するのです。その結果、これまでは冒険者にあるまじき行為と、心無いリアクションをぶつけられ続けてきたのですが……試験を終えたリュクスの下には突如大人数の記者が押し寄せてくるのです。今期の目玉受験生、黄金世代を押しのけての主席合格者現る、と。いったい何のことだとまるで理解できないまま、思わず口にするのです。自分が評価されるなんて、ここはいったい何の学校なのだと。

試し読みでは遊び人学校に筆頭特待生として迎えられることになったリュクスが、黄金世代と呼ばれる四人に尊敬のまなざしを向けられるところまでが公開されています。遊び人学校での評価は「意外性」や「発想力」、「非常識力」などが評価され、授業もカジノを中心にパラメータを磨くという非常識ぶり。自分なんてすぐに退学になってしまうだろうと考えるリュクスと周囲の評価が不一致なまま進んでいく物語には注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©大楽絢太/KADOKAWA 富士見書房刊 イラスト:イセ川ヤスタカ

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