【日刊試読タイム】『だからオカズは選べない』(講談社ラノベ文庫)

関東は桜が満開ですね。

さて、今回は講談社ラノベ文庫が2018年3月30日に発売する『だからオカズは選べない』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

つくば家庭料理学園――。ちょっと食への執着が強いだけのごく普通の青年・真白悟飯が入学した学校は、何かがおかしい……。入学初日から、男子たちからは強烈な敵意を向けられ、女子からは猛烈な好意をぶつけられ大混乱の真白。それもそのはず。ここは、“料理の魂”をその身に宿した“主食男子”と“オカズ女子”が学ぶ、料理のための学園だったのだ。そうとは知らず入学してしまった真白が宿す料理の魂は、主食の王様、白いご飯!! 「食い合わせ」が人間関係にも影響するこの学園で、真白に史上空前のモテ期が到来する。塩対応の赤鮭女子、元気印の豚の生姜焼き女子、真白は誰をオカズにする!? 爆笑必至の学園お料理ラブコメ、めしあがれ!!

著者は天秤☆矢口先生。イラストは葉山えいし先生。天秤☆矢口先生は第6回講談社ラノベチャレンジカップにて「佳作」を本作で受賞し、デビューされる作家です。本作は「料理」を少し異なった角度からテーマにした学園お料理ラブコメ作品のようですね。試し読みでは約55ページが公開されています。口絵が3枚確認できるほか、挿絵も4枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

オカズ女子たちのアイドル的存在、それが真っ白なご飯!

主人公は料理が好きすぎる少年、真白悟飯。特徴的な名前を持つ彼は、学校や政府から特別推薦を受けていた新設校・つくば家庭料理学園に入学します。推薦の理由はわからずとも料理が好きだったことや助成金により学費がタダになることでお小遣いがアップするかもしれない、そんな淡い想いも抱いていたのです。ところが、クラスの自己紹介では彼の特徴的な名前に周囲の笑いが巻き起こるかと思えば、ただただ驚愕されるだけ。その様子を怪訝に感じながらも入学から3日。未だに友達どころか話す相手さえいなかったのです。

名前をいじってくるクラスメイトが一人くらいはいるはず、そんな想いはどこへやら。むしろ避けられているような、それでいて視線だけは向けられているような、不可思議な状態に陥っていたのです。そんな折、ついに彼に話しかけてくる女の子が現れるのです。「マシロくんって、生姜焼き好き?」と。なぜ急にそんな問いを投げかけられたのか。そしてなぜ周囲はそんなにもざわめき立つのか。そこには「抜け駆け」や「協定」などの言葉が飛び交い、気付けば二十人以上もいるクラスの女子に囲まれてしまっていたのです。

女の子たちに迫られた主人公はひとまず逃げおおせ、今の状況を考えるのです。彼女たちの態度が一変した理由はなんなのか。男子から謎のやっかみのような態度を取られるのはなぜなのか。そして彼は知るのです。この学園は「料理の」勉強をする場所ではなく、「料理が」勉強をする場所なのだと。この学園にいる男子と女子は、料理の魂を宿した主食男子とオカズ女子なのだと。そして主人公こそ、オカズ女子に最も愛される主食男子、白いご飯の魂を宿しているのだと……!

試し読みでは料理の魂の在り方によって、世界の料理の味が大きく変化してしまうということを主人公が知るところまでが公開されています。料理の食べ合わせによって、同じく料理の魂を宿す人との相性にも影響するという特殊な学園。「料理の」勉強ができるかと思えば、「料理が」勉強をしているという未知の状況下で、オカズ女子のアイドル的存在であることが発覚した主人公の物語に注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©天秤☆矢口/講談社 イラスト:葉山えいし

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