【日刊試読タイム】『Zの時間』(HJ文庫)

まだ4月を迎えていないのにこの暑さ。

さて、今回はHJ文庫が2018年3月31日に発売する『Zの時間』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

廃人FPSゲーマー・出庭博明が久しぶりに外に出ると、世界は既に滅んでしまっていた。偶然にも出会ったゾンビオタクの少女・樹堂乙羽と共に、生き残るための準備を整えていく博明。一息ついた頃、彼はゲームサポートAI・レイヴンが不審な挙動をとっていることに気づく。画面にに表示されたのは、見慣れぬキャンペーンとメッセージ――『生き延びろ。世界をやり直す為に』誰も見たことがない最高のハッピーエンドを、一芸に秀でたオタクたちでつかみ取れ!!

著者は榊一郎先生。イラストは活断層先生。榊一郎先生については過去の日刊試読タイムの記事をご確認ください。本作はFPSゲーマーで引き籠っていた主人公が、部屋の扉を開けると既に滅んでいた世界と出くわすサバイバルストーリーのようですね。試し読みでは約60ページ(試し読み全体の10ページから69ページ)が公開されています。挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

引き籠っていた部屋から出た世界は、ゾンビに満ちていた。

主人公は高校で不登校になり、自室に引きこもってVR-FPSゲーム三昧の生活を続けていた出庭博明。そしてゾンビオタクで自身を”変わり者”と認識している少女、樹堂乙羽の二人なのでしょう。出庭博明は廃人と呼べるほどのFPSゲーマーであり、いずれはプロゲーマーとしての道も視野に入れていたものの、家族からの理解を得られない立場にいたのです。傍から見れば延々とゲームに勤しむ引きこもりの長男。家族からの風当りは次第に強まり、ついには部屋の前に置かれる食事が腐ったものになっていったのです。

いくら目の上のたんこぶだからといって、さすがに酷過ぎるだろうと。博明も文句を言ってやろうと、そして言いたいことがあるなら間接的な方法じゃなくて直接ぶつけろよと、いつも同じ時間に食事を持ってくる母親を待っていたのです。耳を澄ませてしばらく、近づく足音に怒鳴りながら扉を開く博明。母親とは約1ヶ月ぶりの対面。もともと顔色の良くない母親は、しかしそんな次元を超えた姿に成り果てていたのです。「今日はハロウィンだっけ?」思わずそんな言葉が漏れてしまうくらいに。

あり得ない姿にあり得ない馬鹿力。逃げろと叫び散らす本能。自分はまだVRゲームの中にいるのではないか、それとも夢の中なのではないかと錯覚するくらいに、非現実的な世界が広がっていたのです。生きている人間とは明らかに違う何か。博明は助けを求めに行くも、父親も弟も母親と同じゾンビのような姿をしており、自宅は腐臭に満ちていたのです。自宅を飛び出し交番に駆け込むも状況が好転することもなく……。

試し読みでは、駆け込んだ交番でゾンビに襲われそうになったところを、樹堂乙羽に救われるところまでが公開されています。引きこもっていた自室を出てから、初めて出会った同じ人間。新種のゾンビに間違われそうになるも自分より今の状況を理解していそうな女の子との出会いによって、物語はさらに加速していくことになるのでしょう。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©榊一郎/ホビージャパン イラスト:活断層

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