【日刊試読タイム】『弱小貴族の異世界奮闘記 ~うちの領地が大貴族に囲まれてて大変なんです!~』(ツギクルブックス)

あっという間に葉桜になりました。

さて、今回はツギクルブックスが2018年4月10日に発売する『弱小貴族の異世界奮闘記 ~うちの領地が大貴族に囲まれてて大変なんです!~』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

異世界の弱小貴族の三男に転生したクリスは、辺境の地でのんびりスローライフを送るつもりが、兄の家督放棄により突如、領主となってしまう。周囲を見渡せば、強力な大貴族ばかり。襲いかかるさまざまなトラブルを、どSのメイド長ユリスと共に無事乗り越えられるのか!? 異世界に転生した弱小貴族の奮闘記が、いま始まる!

著者はkitatu先生。イラストは阿倍野ちゃこ先生。kitatu先生は第2回ツギクル小説大賞「大賞」を本作で受賞し、デビューされる作家です。子爵家の三男に転生した主人公が、望んだスローライフを得られることなく当主として奮闘することになる異世界転生記のようですね。試し読みでは約45ページが公開されています。口絵が1枚確認できるほか、挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

「俺は領主になりたくな――「いわけありませんよね」」

主人公はドレスコード子爵家の三男として生を受けたクリス=ドレスコード。いつか田舎でスローライフを送りたいと願い続けていたおっさんは、死因不明のまま異世界に転生してしまうのです。ドレスコード家は古くから続く名門貴族でありながら、これといって誇るべきものがない貧乏貴族。それでも忙しい生活とはかけ離れたスローライフを楽しもうと決め込んでいた第二の人生。ところが、二人の兄が家名を捨て王都で学者になると言うのです。それはつまり自動的に繰り上げでクリスが跡取りとなることを意味したのです。

領主になれば日々を忙殺することは目に見えており、クリスにとってそれは望まない生活なのです。領主なんてやってられるかと啖呵を切ろうとするのですが、子爵家に仕えて10年のメイド長・ユリスは先手先手で逃げ道を塞いでくるのです。生まれてから10年間、教育という名の拷問をユリスから受け続けてきたクリス。謝りたくないのについ謝ってしまうわ、なりたくないのに領主に担ぎ上げられてしまうわ、ユリスには一切頭が上がらない当主が誕生してしまうのです。

とはいえ、子爵家に山積みとなっている問題をなんとかしなくてはなりません。世は王家が権力闘争に明け暮れ、戦乱の世の中の一歩手前であること。ドレスコード家は大貴族に囲まれており、攻め込まれたら一瞬で滅んでしまうこと。軍備をどうにかしようにも貧乏でお金がほとんどないこと。これらに挑まねばならないにも関わらず、叙爵式を経て手にした子爵家の宝具(全然使えない力)、そして先代から預けられた言伝にクリスは愕然とするしかないのです。

試し読みでは、クリスの現代知識によって子爵領が少しずつ変化するところまでが公開されています。ドSなツンデレメイド長・ユリスと苦労なんてしたくなかった子爵家当主・クリスのコンビが、弱小貴族をどのような立ち位置としていくのか注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©kitatu/ツギクル イラスト:阿倍野ちゃこ

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