【日刊試読タイム】『ぼくたちの青春は覇権を取れない。 -昇陽高校アニメーション研究部・活動録-』(電撃文庫)

今度こそ本当に花粉の辛い時期が過ぎ去ったぞ!

さて、今回は電撃文庫が2018年4月10日に発売する『ぼくたちの青春は覇権を取れない。 -昇陽高校アニメーション研究部・活動録-』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

「どんな人間であれ、一日でアニメを約57本しか観ることが出来ない」 ぼく、こと坂井九太郎が所属するアニ研は、上記のような世迷言を乱発する部長をリーダーとするダラダラ部活動だ。(ちなみに30分アニメからCMを抜くとOPED含め実質25分だからそれで計算して57本らしい。なんてアニメバカなんだろう)。部員はぼくと部長と、部長の幼馴染さん(女性。現実にいるんだ……なんてアニメキャラっぽいんだろう)の3人のみ。生徒会にも活動に目をつけられてるようだし、果たして今後どうなるのかなと思っていたところに、来訪者が現れた。それはぼくの学年一番の美少女・岩根美弥美さん。彼女の出現を皮切りに、部には「アニメ」にまつわるちょっとした事件が次々と巻き起こり――?

著者は有象利路先生。イラストはうまくち醤油先生。有象利路先生は第24回電撃小説大賞の最終選考作である本作でデビューされる作家です。本作はアニメーション研究部に所属する男子高校生と、「観たいアニメがある」という不思議な少女とが織り成す青春ストーリーのようですね。試し読みでは約47ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

「わたしが観たいアニメが何なのかを、わたしに教えて欲しいの」

主人公は高校二年生で、アニメーション研究部に所属する坂井九太郎。アニメーション研究部の活動は、放課後に集まってダラダラとアニメを観るだけの部活動として長らく続いていたのですが、部員数の減少により廃部の危機に陥っていたのです。新たに部員を獲得しようにも、現部長の昨年のとある行動のペナルティとして勧誘活動も禁止されており、残すは友人に掛け持ちの所属を頼むことくらいしか道は残されていなかったのです。

とはいえ九太郎も友達が極めて限りなく大胆不敵に少ないため、友人勧誘という手段は取れなかったのです。まさに八方塞。それでもアニ研はアニメの視聴を怠らず、いつもの日常を過ごしていたのです。そんなある日の放課後、視聴を厳命されていたアニメDVDを学校に忘れてしまった九太郎は学校まで取りに戻ることになります。放課後の教室で、九太郎は一人の女子と遭遇することになるのです。それはラスの中でもスクールカーストの枠外にいるなんとも不思議な存在、岩根美弥美だったのです。

机の上に広げられたアニメのDVDと、自分の席に座る不思議な少女。思わずついた「アニメ好きなの?」という言葉には「普通ぐらい」と大きな反応もなく。それでもアニメーション研究部に所属していることを伝えると、彼女の反応が少しだけ変化するのです。彼女には観たいアニメがひとつだけあるのだと。ただ、タイトルもわからなければ、どんなアニメであるのかも分からないのだと。「いい話」であること以外にはほとんど情報がないまま、彼女が観たいというアニメを九太郎は考えることになるのです。

試し読みでは部長の力を借りるため、岩根美弥美を連れてアニメーション研究部に足を運ぶところまでが公開されています。なぜ彼女はそのアニメをもう一度観たいのか。彼女が吐いている嘘とはいったい何なのか。「アニメ」を軸に描かれることになるであろうストーリーが気になりますね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©有象利路/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:うまくち醤油

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