【日刊試読タイム】『どうでもいいから帰らせてくれ』(HJノベルス)

近所の鳩が人間慣れし過ぎてて怖い。

さて、今回はHJノベルスが2018年4月21日に発売する『どうでもいいから帰らせてくれ』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

学園の魔術実技のテストで、まさかの【2点】を叩き出した、ポンコツ伯爵令嬢ルルリーア。教師に見捨てられて泣く泣く座学に奔走し、何とかギリギリ卒業出来ることになったのも束の間。今度は学園の卒業パーティーで、王太子殿下の婚約破棄騒動に重要参考人として巻き込まれてしまった! 突然の事態に混乱しつつも、出来るだけ華麗に(?)証言して、問題は無事解決! ……かと思いきや!! この事件をきっかけに、ルルリーアは次々と大物絡みのトラブルに遭遇しては、割と重要なポジションにいて事件解決を余儀なくされてしまい――!?

著者は灰猫陽路先生。イラストは阿倍野ちゃこ先生。灰猫陽路先生は第1回HJネット小説大賞にて受賞し、本作でデビューされる作家です。本作は学園の卒業も危ういポンコツな伯爵令嬢が、様々なトラブルに巻き込まれていくことになる物語のようですね。試し読みでは約30ページ(試し読み全体の4ページから35ページ)が公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

この伯爵家子女、とにかく帰れない(ことになるらしい)。

主人公は伯爵家子女のルルリーア・タルボット。王立メール魔法学園で三年目を迎えるいち貴族として、何としても今年での卒業を目指すポンコツ系女の子です。身分に関係なく自由に入学できる学園ですが、貴族には「貴族は三年で卒業すること」という忌まわしい風習が存在するのです。仮に卒業できないなんてことになれば、社交界で頭を抱えたくなる噂が飛び交うことになってしまうというオマケ付き。たとえ魔術・実技の試験が2点であろうとも、後期の座学に己の運命を託して、持ち前の切り替えの早さを発揮するのです。

親友のサラ・ウェールと、心の声をダダ漏らしながらカフェで過ごしていると、視界に騒がしい一団が映るのです。それは婚約者同士である王太子殿下と公爵令嬢の言い争う姿で。サラに言わせてみれば、次期国王である王太子殿下には求心力がなく、婚約者とも不仲。国として一波乱あるのではないかという大変な状況になりつつあるというのです。その一団には王太子殿下の味方として話の輪に加わる男爵家令嬢。さらに公爵令嬢の親衛隊(笑)と称される三人も加わり、ルルリーアはただただややこしい状況を眺めていたのです。

ルルリーアとしてはやがて起こりそうな国の一波乱も大事ではあるものの、今はなにより卒業することが大切なのです。たとえ魔法学園と名を冠するこの場所で、魔法を教えてもらえない現実が待っているのだとしても、なんとしても卒業しなくてはいけません。実技が見捨てられた分、増加した座学の教科書に辟易するルルリーア。そんな彼女でしたが、とある現場に居合わせることになってしまうのです。

試し読みでは、女性の悲鳴に振り返ったルルリーアの視界に、階段から転げ落ちてくる人影が映るところまでが公開されています。試し読みからでも感じ取れるルルリーアの底抜けな朗らかさ(ポンコツ)は本作の魅力のひとつとなるでしょう。そして階段から転げ落ちてきた人影は誰なのか。卒業より大事なことはない(!?)ルルリーアの巻き込まれストーリーに注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©灰猫陽路/ホビージャパン イラスト:阿倍野ちゃこ

[関連サイト]

『どうでもいいから帰らせてくれ』特設ページ

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