【日刊試読タイム】『おいなりさんは恋をする。』(講談社ラノベ文庫)

室内の気温だけがぐんぐん上昇します。

さて、今回は講談社ラノベ文庫が2018年5月2日に発売する『おいなりさんは恋をする。』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

普通の高校生である神上愛のもとに突然現れた、黄金色の髪の少女。なんと、彼女は愛が幼い頃に助けた子狐が、人間の姿をとったものらしい! いなりと名乗った彼女は、どうやら、愛のことを溺愛する彼の姉・立のはからいで、愛がほかの女性とくっつかないようにするためにやってきた模様。そして愛は、いなりや立以外の女性と話すと、“おいなりさん”に激痛が走る呪いをかけられてしまう。それを解くには、あと七人の女性たちに“おいなりさん”を握ってもらう必要があるとのこと。もしそれができないと、愛は女性と会話ができないまま、姉のものになってしまわざるを得ないが……!? 講談社ラノベ文庫新人賞《優秀賞》受賞のけもみみ学園ラブコメ!

著者は相原慶先生。イラストはSyroh先生。相原慶先生は第7回講談社ラノベ文庫新人賞にて「優秀賞」を本作で受賞し、デビューされる作家です。本作は過去に助けた子狐が美少女となって主人公のもとへ現れて始まるけもみみ学園ラブコメ作品のようですね。試し読みでは約75ページが公開されています。口絵が3枚確認できるほか、挿絵も3枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

男だからこそ、我慢できないこともある……!

主人公は女の子のような名前の男子高校生、神上愛(かみじょうめぐみ)。超が付くほど優秀であり、超を突破するくらいにブラコンでもある姉を持つこと以外は、なんら普通の高校生なのです。そんなある日の休日、数日行方をくらましていた姉が一人の美少女を連れて帰ってきます。その女の子は主人公にとってまったく見覚えもありません。しかしその美少女は主人公のことを知っているのです。首を傾げる愛でしたが姉から信じられないことを知らされるのです。彼女こと、いなりは十年ほど前に貴方が助けた子狐であるのだと。

それは十年ほど前の雪の日。愛は弱った子狐を見つけ、幼いながらも必死に温めてその命を繋ぎとめようとしたのです。その狐とは助けて以来出会うこともなく、長い年月が過ぎていたのです。その時の狐が、目の前の美少女であるというのです。宇迦之御魂神を脅して献上させた神使、それがいなり。姉が起こした突然のトンデモ行動は、弟の貞操と戸籍を守るためという、超絶ブラコンが原因だということも知るのです。

将来、弟と結婚をするのだと息巻く姉は、人間ではないいなりを弟の側に置くことで、他の女の子とくっつかないようにするための措置としたのです。さらに念には念を入れる形で、愛にはとある呪いがかけられてしまいます。その呪いとは「異性と会話をするとおいなりさんに激痛が走る」という、恐ろしすぎるもので。このままでは高校生活どころか日常生活さえまともに送ることができない愛。呪いを解くには九人の女性においなりさんを握ってもらう必要があるというのですが、とてつもないハードルなのです……。

試し読みではおいなりさんの激痛に苦しみながらも、姉の友人であり先輩でもある春日京に事情をなんとか伝えようと試みるところまでが公開されています。男性読者なら容易に想像できてしまう痛みが呪いとして襲ってくる愛。姉と、いなりと、呪いと。学園を舞台にしたラブコメ作品に注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©相原慶/講談社 イラスト:Syroh

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