【日刊試読タイム】『まさか勇者が可愛すぎて倒せないっていうんですか?』(電撃文庫)

フツーに寒い。

さて、今回は電撃文庫が2018年5月10日に発売する『まさか勇者が可愛すぎて倒せないっていうんですか?』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

「え! ナラクさま、勇者と付き合うことになったんですか!?」 勇者の異世界転生を未然に防ぐ暗殺使命を受け、現代日本に乗り込んだ魔族のナラク。彼は計画をつつがなく履行するため、高校生・奈楽将吾として学園に潜伏する日々を送っていた。だが抹殺対象の勇者候補・乃愛に告白されてしまい事態は急変! クラスメイトや魔族の部下もいつの間にか勘違いの渦に巻き込まれ、恋愛五角関係へ発展する! 任務達成の鍵を握るのは、恋愛経験ゼロのナラクが乃愛と親密な仲になり、「おっぱい」をさわれるかどうかで……って一体どういうこと!? 勇者と魔族の異世界交流“勘違い系”ラブコメ、勃発!

著者は真代屋秀晃先生。イラストはタジマ粒子先生。真代屋秀晃先生については過去の日刊試読タイムの記事をご確認ください。本作は自分たちの世界に現れる勇者を事前に暗殺するべく、高校に潜り込んだ魔族と次期勇者の女の子を中心に描く勘違い系ラブコメのようですね。試し読みでは約27ページが公開されています。挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

「私と付き合ってください!」「まあ別に構わないけど」

主人公はとある理由から高校に潜伏している、奈楽将吾。彼の正体は暗黒世界ゼルファリアにおける魔王軍・六神将の一角、《冥王》ナラク・ルシール・ローゼンバイヤーなのです。彼の世界では魔族が隆盛を誇り、小規模な人間など歯牙にかける暇もないほど、魔族同士の諍いが絶えません。しかしそんな世界には数百年に一度、災害としか形容できない恐怖があったのです。その都度、魔族社会を壊滅の危機に陥れ、掻き回すだけ掻き回して元の世界へと帰っていく迷惑極まりない邪悪の存在。その災厄の名は「勇者」。

前回の勇者出現から百年と少し。ぺしゃんこにされた魔王軍も復興の兆しを見せ始めた矢先、預言者たちが勇者の到来を口にするのです。魔族たちは思います。「またかよ」と。絶望を嘆く傍ら、しかし魔族たちは長年をかけて進めていた対応策があったのです。勇者は毎回別の世界からやってくること。勇者の力は生まれもったものではないこと。自分たちの世界に来る前段であれば、無力な存在であること。魔王軍は勇者が現れる世界へと先に乗り込み、次期勇者の暗殺を目論むのです。

勇者を見つけるため、高校に潜入しながらアルバイトに勤しむ奈楽将吾は、連れてきた部下から同じ学校の女子が何者かに拉致されたことを聞かされます。異なる世界とはいえ一人の将軍が住まう町。それすなわち、自らの庇護下にある領地と言っても過言ではなく、領民に手を出すことは許されない。決して次期勇者が見つからず、ストレスの発散で暴れたいだけではない。そうして奈楽将吾は、拉致された同じクラスの女子、嵐渡乃愛を助け出し、そんな彼女から受けた告白を深読みしないままOKしてしまうのです。

試し読みでは告白をOKしてしまった嵐渡乃愛こそが、次期勇者であると発覚するまでが公開されています。暗殺対象からの告白をOKしてしまった恋愛経験ゼロの奈楽将吾こと、ナラクが取るべき道とは。ここからクラスメイトや魔族を巻き込む盛大な勘違いラブコメがスタートすることになるようですね。楽しみです。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©真代屋秀晃/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 イラスト:タジマ粒子

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