ラノベ読みVTuber「本山らの」「ふじゅ」など続々登場 バーチャルユーチューバーがライトノベル界隈にも波及

2017年末頃を契機に、広く知れ渡ることになったバーチャルユーチューバー(VTuber)が、ライトノベル界隈も賑わせようとしている。2018年5月上旬、立て続けにラノベ読みVTuberが出現したことで、ライトノベル関係者のTwitterでは大きな話題となった。ライトノベルの読者が作品を紹介したり感想を述べたりするブログやSNSとは違った、新たな試みとして登場したラノベ読みVTuberに寄せられる期待の大きさもひしひしと感じる。ラノベ読みVTuber「本山らの」「ふじゅ」のお二人を紹介しながら、今後の展望と課題に触れていきたい。

ラノベ読みVTuber「本山らの」

ラノベ読みVTuber「ふじゅ」

バーチャルユーチューバー(VTuber)とは、2Dや3DCGのアバターを通してYouTube配信を行う配信者の呼称に用いられている。アバターのモーションやボイスなどを通じて、様々な話題を扱うVTuberが登場しており、「キズナアイ」をはじめとしてコンテンツ化の動きも活発だ。また、2018年に入ってからは企業がVTuber専門事務所の立ち上げ、専門のメディアやプラットフォームの開設、オーディションの開催など、事業投資の動きも驚くほどの速度で展開されている。ライトノベル界隈では年明けに、HJ文庫刊『魔術破りのリベンジ・マギア』と「バーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさん」とのコラボでも大きな話題を呼んでいた。今後も同様の事例が増える可能性は十分にあり得る話である。

今回新たに登場したラノベ読みVTuberは、ライトノベルの感想や紹介動画を投稿していくことになるようで、「ライトノベル作家は美少女である」という都市伝説とも相まって、アバターというフィルターを通した作品紹介は、ライトノベルとの相性も悪くないと考えている。視聴者からすれば、キャラクターが語ってくれるVTuberの構図は、とても受け入れやすいものでもあるだろう。ライトノベル関係者のSNSで大きな話題を呼んだのは、そういった観点もあったのではないだろうか。

「本山らの」自己紹介動画

「ふじゅ」自己紹介動画

そしてラノベ読みVTuberの今後の課題としては、この熱をどのようにして維持していくのか、ここに尽きるだろう。扱うネタがライトノベルに限られてしまう場合、ほぼ確実にぶつかるであろう問題が視聴者数の伸びだと考えている。ラノベ読みVTuberはライトノベル界隈との繋がりはもちろんのこと、ぜひVTuber界隈との接点の構築を筆者としてはオススメしたいところだ。VTuberの動画制作は規模に寄るもののかなりの時間を要するとも聞いている。個人で実施している以上、視聴者数が動画投稿のモチベーションとなることはほぼ間違いない。末永く続けていただくためにも、どのように視聴者を獲得していくのかはとても重要になる。今回話題となった「本山らの」、「ふじゅ」の二人が、VTuberとして大きく羽ばたいてほしいことはもちろん、今後も新たなラノベ読みVTuberの登場にも期待が寄せられている。ラノベ読みVTuberに興味がある方は、ぜひチャンネル登録をしておこう。

[関連サイト]

「本山らの」チャンネル

「ふじゅ」チャンネル

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