【日刊試読タイム】『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』(ファンタジア文庫)

もはや汗だくな日々。

さて、今回はファンタジア文庫が2018年5月19日に発売する『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

この男、村人にして《最強》につき——。王としての人生をやり尽くした「彼」は、穏やかな人生に憧れ、数千年後、村人へと転生する。しかし人々の力が劣化した世界では、手加減しても、敵も味方も消し飛んでしまい!?

著者は下等妙人先生。イラストは水野早桜先生。下等妙人先生は第29回ファンタジア大賞「銀賞」を『魔術学園領域の拳王』で受賞し、デビューされた作家です。本作は孤独に耐えかねた魔王が転生し、たくさんの友達と笑い合って過ごせる人生を目指す学園ファンタジーのようですね。試し読みでは約25ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

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孤独に耐えかねた魔王は転生を決意する。そういうわけで、おぎゃ~である。

主人公は、普通の村人アード・メテオール。かくしてその正体は、いつしか敗北を願いながら生きるようになってしまった《魔王》、ヴァルヴァトスだったのです。もはや誰も自分のことを人間として見てくれなくなった世界での孤独に耐えかね、《魔王》は転生を決意します。すべては自分が《魔王》と呼ばれるようになる前、友と笑い合って面白おかしく過ごした人生をもう一度夢見ながら。そうして時は流れ、3000年後の世界に村人として生まれ変わったのです。

生まれてから6年。言語の習得と魔力増幅の努力に時間を費やした少年アードには友達ができません。さらに4年。友達の一人や二人くらいできるだろうと慢心していた彼は、知識の習得に時間を費やし、結果友達ができることはなかったのです。そうしてさらに2年の時を経て、12歳となったアードに友達はやはりいなかったのです。普通の村人になったはずなのに。前世では何ものにも恐怖など覚えなかった元《魔王》は、「もし友達になってほしいことを断られてしまったらどうしよう」と考えるあまり、他人に恐怖を覚えるようになってしまっていたのです。

両親や両親の友人に友達作りのアドバイスをもらうものの、結局上手くいかなかったアードに転機が訪れます。山中で一頭の狼に襲われていた見栄っ張りなエルフの少女と出会い、二人は互いに友達第一号となるのです。友達ができたことで人生が華やいだアードは、美少女エルフのイリーナと野山を駆け回る日常に喜びを噛みしめるのです。そうして15歳となった二人に、再び転機が訪れることになるのです。

試し読みでは二人が魔法学園に通うことを決めるまでが公開されています。前世では正体を隠して学園に入学したことがあるものの、下々の連中にいじめられるようになってしまった失敗の過去を持つアードが、再び学園での友達作りにチャレンジすることになるのでしょう。学園で発覚することになる規格外の村人アードの物語に注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©下等妙人/KADOKAWA 富士見書房刊 イラスト:水野早桜

[関連サイト]

『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』特集ページ

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