【第5回:ラノベの車窓から】つきツキ!

とあるライトノベル読みが読者としての視点・観点で、オススメをピックアップして紹介する「ラノベの車窓から」第5回です。取り上げるタイトルの作品名が段々と短くなっているのはご愛嬌です!

さて、第5回のオススメとして取り上げるライトノベルは「つきツキ!」です。本作は第6回MF文庫Jライトノベル新人賞で「佳作」を受賞した作品ですね。本作の魅力はズバリ、ちょっぴりエッチな展開と、あらゆるジャンルを網羅するヒロイン達でしょう。いずれのヒロインたちも、羨ましいくらいに一途です。ホント羨ましい!

多数のヒロインが登場する作品は俗に言うハーレムもの、にあたるかと思います。もちろん、登場するヒロインの皆が皆、主人公に好意を抱いていればなおさらです。読者としても、その物語の大半が「うらやまけしからん!」と思うに違いありません。だって羨ましいのは事実ですし、あらゆるシチュエーションがけしからんのも事実です。それも様々な性格かつ魅力溢れる女の子達が、思い思いの方法でアプローチを仕掛けてくるのですから、その状況に憧れない人なんていません。本作はまさに、そんなハーレムの街道をまっしぐらに突き進む作品と言っても過言ではない、と思っています。

過去の事故と自称神様から譲り受けた指輪の影響により、守護霊として悪魔を憑き従えてしまう本作。金髪の優しく可愛い悪魔との出会いから、物語は人間と悪魔の複雑な関係と退魔という力の存在を天秤にかけて描きつつ、ハーレム街道を突き進んでいきます。

今巻では、主人公である南条忍がこれまで思い出しきれていなかった過去に対し、一人の女の子のアプローチによる記憶の開放が鍵となっています。忍と聖の会話をひょんなことから聞いてしまった今巻のヒロインにあたる南は、疑念を抱きながらも積極的に忍との距離を縮めていこうとアプローチをしかけていきます。忍は彼女のそんなアプローチにたじたじとしながら、とあることに気付きはじめ……自分自身が強くならなくてはならないと異常なまでにこだわり続けてきた理由を過去の記憶と共に再認識することになります。そして、南自身が長い間抱えてきた想いを真正面から受け止めることに。今巻に関しては、これまでにはなかった「はっきりとしたひとつの決断」がヒロインに対して行われることから、これは今後の展開が加速する布石なのかもしれません。巡り巡って、物語の中心がルナに向けられた時、本作における大きな結論を迎えることになるのかもしれませんね。そして、もはやお決まりといってもいいラスト2ページの見開きによる次巻への衝撃展開。今回も次への布石はきちんと用意されているので、ぜひお楽しみに(笑)

「萌え」に特化した本作は、今のニーズにマッチしていると言って問題ないでしょう。性格は様々あれど、ノリのよさで言えばどのヒロインたちも一級品です。ハーレム作品は主人公の鈍感さや思い違いにやきもきすることが多いにしろ、魅力あるジャンルであることは間違いないので、ぜひ本作を手にとってみてはいかがでしょうか。

【記事:らお】

URL:「とある僕等の小説目録(ライトノベル)」

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