【レポート】「夢を持ちながら応援してもらいたい」 MF文庫J 夏の学園祭2018『緋弾のアリア』シリーズ10周年スペシャルステージ

2018年7月29日(日)に東京・ベルサール秋葉原で開催された「MF文庫J 夏の学園祭2018」のステージイベント『緋弾のアリア』シリーズ10周年スペシャルステージの模様をお届けする。2011年に放送されたアニメ『緋弾のアリア』、2015年に放送されたアニメ『緋弾のアリアAA』を振り返りながら、笑いの絶えないイベントとなった。

●10年前は中学生だったという佐倉綾音さん

「MF文庫J 夏の学園祭2018」で開催された『緋弾のアリア』シリーズ10周年スペシャルステージには、遠山キンジ役の間島淳司さん、神崎・H・アリア役の釘宮理恵さん、間宮あかり役の佐倉綾音さんが登壇した。『緋弾のアリアAA』のアニメ放送から約3年、『緋弾のアリア』のアニメ放送から約7年。晴れて10周年を迎えた原作シリーズのお祝いをしながらステージはスタートした。間島淳司さんは10年という月日を振り返るにあたり、「10年前は何をしてた?」と2人に質問。10年前は中学生だったという佐倉綾音さんは「ちょうどライトノベルが学校の男子の間で流行っていたんですけど、よくわからないまま見ていました」と当時を振り返った。釘宮理恵さんも「10年前は何をしてたかな。2008年。頑張ってたと思う(笑)」と、仕事を頑張っていたアピールをすると、会場のあちこちから笑い声があがった。

イベントの冒頭では両アニメシリーズのBlu-ray BOX化が発表されると共に、新たなドラマCDの制作も明かされた。ドラマCDの脚本は原作者である赤松中学氏が執筆中で、これから収録が行われるという。間島淳司さんは「久しぶりに僕たちもキャラクターを演じることになるわけです。キャラを思い出しつつビクビクしながら収録現場に向かうことになるかもしれない(笑)」と、久々に演じるキャラクターを振り返っていた。

●2011年の赤松中学先生は馬車馬のごとく働いていた!?

会場では10周年を迎えた『緋弾のアリア』を年表で披露。毎年の刊行点数に釘宮理恵さんが驚く中、佐倉綾音さんは2011年に注目。TVアニメが放送された2011年に6冊のシリーズが刊行されており、「アニメの監修もあったはずなのに」と驚きを隠さなかった。間島淳司さんも「1年に6冊ってことは2ヶ月に1冊出していたということで。赤松先生、2011年以降も馬車馬のように働かされている(笑)」と年表を見ながら語り、会場を盛り上げた。また、釘宮理恵さんも「2011年以降が凄すぎて、それ以前の間隔が長いように見えてしまう」とポロリ。まったくそんなことはないのだが、会場からは大きな歓声があがった。

2011年と2015年に放送されたアニメの思い出について聞かれると、当時をなかなか思い出せず悩む釘宮理恵さん。「大丈夫です、理恵さんは覚えています」と佐倉綾音さんがフォローを送ると会場を大きな盛り上がりをみせた。一方、間島淳司さんはアフレコ中のピンポイントな思い出話を披露。収録中に台本のページがいきなり取れてしまい大慌てしていたことを振り返った。『緋弾のアリアAA』で主役を演じた佐倉綾音さんも、無印の『緋弾のアリア』のオーディションを受けていたというエピソードを披露した。当時はオーディションに受かることそのものが都市伝説だと思っていたと明かし、その後の『緋弾のアリアAA』ではリベンジの気持ちも込めてオーディションに臨んだのだそうだ。また、アニメ放送と並行して行われていたラジオ番組の思い出について聞かれると、「とにかく風穴っていっぱい言った記憶があります」と釘宮理恵さん。風穴のイメージが強すぎて、「記憶が風穴になってしまったんですね」と佐倉綾音さんが再びツッコミ、会場は大きな笑いに包まれた。

●キンジの人生、ヤバさしかない

続いては、アニメのストーリー以降の物語を原作小説からトピックス化して振り返るコーナーが展開された。【武偵高を退学となり、一般の高校でヤンキーと喧嘩する】のトピックスでは、「キンジどうしたー!?」と間島淳司さん。その後も宇宙に行ったかと思えば、借金を抱えてイタリアに逃亡、さらにはキンジの逮捕などが続くと「ヤンキーと喧嘩した時は逮捕されなかったのに(笑)。全体的にキンジがやべえことになってる」と思い思いに感想をぶつけていた。最新刊では女子校に潜入するという内容で、「潜入したのはキンジではない可能性も……」と佐倉綾音さんがつぶやくと「確かに。『緋弾のアリア』であって『緋弾のキンジ』じゃないもんね」と間島淳司さんは一縷の希望に望みを託したのだった。

●地理クイズは大波乱

続いての企画は、「MF文庫J 夏の学園祭2018」のテーマが「旅」であることから、世界の都市の上空映像から都市名を当てようというクイズ「ぶらり世界を途中下車の旅」が行われた。クイズでは「ロンドン」「パリ」「ラスベガス」「熊本」を答えとする4問が出題。全員が正解した「ロンドン」からは一転、佐倉綾音さんは地理が弱点であることを露呈した。「私、地理の話は表でするなって親にきつく言われているんです」と語った佐倉綾音さんに会場が沸いた。

様々なトークと企画が盛りだくさんだったステージも終わりを迎え、3人はそれぞれコメントを寄せた。「私はAAに出演させていただいたんですけど、無印のオーディションを受けていた当時から考えると不思議な気分です。アニメは今のところ終わっていますが、原作などに触れて思い出していただければと思います」と佐倉綾音さん。釘宮理恵さんも「原作を追いかけてくれている人達がこんなにたくさんいてくれて凄く感激しています。一度携わった作品が末永く愛されているのは幸せなことだとあらためて実感しました。アリアの世界はまだまだ広がっているので、これからも応援してください」と語った。最後に間島淳司さんは「長く続く作品はそれだけみなさんに支持されているということだと思います。アニメは7年経っていますけど、Blu-rayが出て新しいドラマCDを出させていただける。すごくありがたいことです。すべて原作の力だと思います。原作が28巻、アニメ化は3巻までの内容なので、あと8期くらいはやれるのかな(笑)。そういう夢も持ちながら、応援していただきたいなと思います」と笑いもまじえてステージを締め括った。

2018年8月には原作小説第29巻も発売となる『緋弾のアリア』。新規ドラマCDが付属するBlu-ray BOXはもちろん、10周年を記念したスペシャルBOOKも見逃せない。『緋弾のアリア』シリーズの更なる展開を楽しみにしていきたい。

©2011 赤松中学・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/東京武偵高校

©2015 赤松中学・KADOKAWA刊/ProjectAA

[関連サイト]

TVアニメ『緋弾のアリア』公式サイト

TVアニメ『緋弾のアリアAA』公式サイト

『緋弾のアリア』原作特設サイト

MF文庫J公式サイト

緋弾のアリア XXVIII 絶島の珊瑚礁

赤松中学(著), こぶいち(イラスト)

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