【レポート】「OVAは絶対いいものになる」 MF文庫J 夏の学園祭2018『Re:ゼロから始める異世界生活』スペシャルステージ

2018年7月29日(日)に東京・ベルサール秋葉原で開催された「MF文庫J 夏の学園祭2018」のステージイベント『Re:ゼロから始める異世界生活』スペシャルステージの模様をお届けする。昨年の同ステージで行われたアニメ新エピソード制作の発表より約1年。最新情報盛りだくさんの注目のステージイベントとなった。

●新作OVAでは極秘ミッションに挑むスバルを描く!?

「MF文庫J 夏の学園祭2018」で開催された『Re:ゼロから始める異世界生活』スペシャルステージイベントには、ナツキ・スバル役の小林裕介さん、エミリア役の高橋李依さん、パック役の内山夕実さんが登壇した。本作のステージイベントは今年3月に開催された「Anime Japan2018」以来となり、小林裕介さんの「本日も鬼がかっていきましょう!」というお決まりの挨拶でスタートした。また、3人が一緒に出演したイベントは、TVアニメ最終話先行上映会以来となり、内山夕実さんは「帰ってきた感じがします」と約2年ぶりとなるイベント出演への思いの丈を語った。

前回の同イベントにて新作エピソードの制作発表が行われて約1年。冒頭から10月6日より劇場上映されるOVA『Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow』の最新情報が明らかにされた。初公開となるあらすじを高橋李依さんが読み上げると、スクリーンには新キービジュアルもお披露目。OVAのストーリーはTVアニメ第11話と第12話の間の物語となることが解説された。また、新ビジュアルを見た内山夕実さんは「これ、パックいる?」と質問。すると小林裕介さんが「このビジュアル自体がパックの目線なのでは」と切り返し、大きな笑いを誘った。高橋李依さんも「穏やかそう。首とかもげたりしなさそう」と感想を述べると「そう思うじゃん? 首ねえ……」と、含みのある言葉を小林裕介さんが投げかけ、会場は再び大きく盛り上がった。

【あらすじ】

呪いの元凶である魔獣ウルガルムを打ち倒し、アーラム村の子供たちを救ったスバルたち。やっと訪れた平穏も束の間、スバルは誰にも知られてはならない、とある極秘ミッションに挑んでいた。しかし変装していたにも関わらず、すぐにペトラを始め、村の子供たちに正体がバレてしまうスバル。開始5秒でバレてしまったミッションとは、エミリアとのデートコースの下見で……。

●クイズ企画では3人の台本事情も明らかに

続いては、過去の「リゼロ」のインタビュー記事からクイズを出題する「覚えてなかったら氷漬け!Memory Snow!」が行われた。小林裕介さんはTVアニメのアフレコ収録当時を振り返り「収録が終わった後にインタビューを受けなかった日はなくて、毎週インタビューを受けていました」と、膨大な受け答えがあったことを不安視しながらクイズは始まった。

クイズでは全4問が出題。3人全員が正解した「小林裕介さんのアフレコ台本には全然メモがない」というエピソードでは、それぞれの台本事情も明かされた。内山夕実さんは、ほとんど書き込まない小林裕介さんとは逆で、簡単な漢字でもすべてにフリガナを振っているのだという。一方、高橋李依さんは「メモリー」に「えおいー」など、カタカナの部分でゆっくりと喋りたい箇所などに母音を振るっており、口調に特徴がある場合にたくさん書き込むというエピソードを披露。なかなか見たり知ったりする機会の少ない他人の台本という新鮮な話題で盛り上がった。

また、キャスト座談会からの出題「高橋李依さんが答えたスバルの魅力」では、自身でもほとんど記憶のなかった高橋李依さん本人が、会場でオーディエンスを発動。会場からは「声」という答えが多く返ってくると、「先に言っちゃあれだけど」と前置きをした小林裕介さんが自身のボードをオープン。そこには「声」と書かれた自身の回答と観客の回答が一致したことに、会場からは大きな笑いと拍手が巻き起こる鬼がかったワンシーンも見られた。なお、正解は「誰かのためを思って嘘をつけること」で、あまりにも知的な回答だったことに内山夕実さんは「本当に同じ人?」と高橋李依さんに問いかけ、会場を盛り上げた。

●ルグニカ王国のMAPをキャスト陣が製作!?

続いては「MF文庫J 夏の学園祭2018」のテーマ「旅」にちなんだ企画として、キャスト陣でルグニカ王国の地図を作ってしまおうという「ルグニカ王国におじゃMAP」企画が行われた。TVアニメ第6話にて地図らしきものは登場していたものの、公式では存在していないというMAP。この地図さえあれば迷わない、そんな地図を作っていきたいという3人の意気込みとは裏腹に、地図作りは混迷を極めた。

ホワイトボード、そして劇中のエピソードからなる複数のシールが檀上に用意され地図作りがスタート。「結構不穏なシールが多い」と指摘した内山夕実さんは、危険な場所や人物は率先して盛り込んでいきたいと気合を滲ませる。その横では、高橋李依さんが【噴水】として巨大なスペースを描き、会場を沸かせていた。その【噴水】を中心に【リンガ屋】【エルザ】【ロム爺の家】【ロズワール邸】などシールが貼られていく中、「これ地図じゃねえ(笑)」という小林裕介さんの一言が印象的だった。その後も高橋李依さんを中心にホワイトボードへと書き足されていく様子に、会場からは笑い声が漏れ続ける。そうして出来上がった完成品を見て、「思ってたのと違う」と高橋李依さん。もっといい感じなると思っていたとしながら、小林裕介さんはこっそりと「本当に(長月)達平さん、すいません」と原作者に陰ながら謝罪する姿も会場を大きく盛り上げていた。

そうしてステージでは「Re:ゼロから始める異世界ラジオ生活」の復活、劇場上映前イベントやエミリアのバースデーイベントの開催も発表され、ステージは最後まで盛り上がる内容となった。最後に行われた3人の挨拶では「久しぶりのリゼロステージということで、緊張していた部分もありましたが、ステージを通して懐かしい気持ちになりました。あらためて皆さんとお会いできる機会が今後もあるということなので、引き続き応援をよろしくお願いします」と内山夕実さん。高橋李依さんも「スタッフ陣含めて、OVAはみんなでいいものを作っています。アフレコも順調です。皆さんは受け取る準備をして待っていてください!」と意気込みを語った。トリを飾った小林裕介さんは「アニメ放送から約2年。長い間お待たせしましたが、今回もすごく素敵なものになると思います。絶対にいいものになるという確信がある。公開を楽しみにしていただければと思います」と観客にメッセージを送った。

OVAの最新情報も発表されるなど、ファンにとって更なる楽しみが増えた『Re:ゼロから始める異世界生活』。刊行中の原作小説とあわせて、今後の続報を楽しみにしていきたい。

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

[関連サイト]

TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』公式サイト

『Re:ゼロから始める異世界生活』原作特設ページ

『Re:ゼロから始める異世界生活』公式Twitter

MF文庫J公式サイト

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