「守り人」シリーズ外伝『風と行く者』が2018年11月に発売決定 シリーズ最終章から11年を経て最新大長編が刊行へ

来年に作家デビュー30周年を迎える上橋菜穂子氏の「守り人」シリーズ外伝『風と行く者』が、偕成社より2018年11月に発売されることが決定した。「守り人」シリーズは、1996年に刊行された『精霊の守り人』から始まる日本を代表するファンタジー作品で、女用心棒バルサの活躍と新ヨゴ国皇太子チャグムの成長を描く長編シリーズ、そしてバルサの少女時代を描いた中・短編集、あわせて12巻が刊行されている。2007年にはHNKでアニメ化、2016年から2018年にかけてはNHK大河ファンタジーとして実写化された。シリーズ最終章の『天と地の守り人』から11年、待望の最新刊が発売となる。

最新刊『風と行く者』は、つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサが若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム<風の楽人>たちと再会するところから始まる。その危機を救ったことで、再びバルサは旅の護衛を頼まれることになるというもの。ハードカバー版と軽装版が同時で発売となることも決定しており、ハードカバー版の初回特典には佐竹美保氏&上橋菜穂子氏によるW複製原画が本に挟み込まれる。また、最新刊の刊行にあたって上橋菜穂子氏からメッセージも寄せられている。著者本人が意図しなかったいくつかの巡りあわせによって誕生したという物語に大きな注目が集まる。

また、最新刊の刊行を記念して「守り人ファンによる推薦コメント」をTwitterで広く募集するキャンペーンも開催されている。採用コメントは書店で配布するリーフレット「守り人シリーズ入門ガイド」への掲載、販促物にも使用されるほか、新刊書籍を含む豪華賞品をプレゼントする。応募締切は2018年9月30日(日)まで。

【応募方法】

1.偕成社のTwitterアカウント(@kaiseisha_pr)をフォロー

2.「 #守り人が好き 」(タグの前後に半角空きスペース)のタグをつけて、ご自身のアカウントから、推薦コメント(140字以内)をつぶやく

【賞品】※各1部をプレゼント

・軽装版『風と行く者』(新刊)

・限定「守り人」世界地図

・ポストカード

・「守り人 入門ガイド」リーフレット(コメントを掲載させていただいたもの)

■作者から新刊刊行にあたってのメッセージ

「ひょっこり帰ってきた物語」

どんぶらこ、どんぶらこ、と川を流れてきた巨大な桃を拾ったら、中から赤ちゃんがでてきて、突如、育てることになってしまった、お爺さんとお婆さん。とってもうれしかった半面、正直、かなり、うろたえもしたのでは、と、大人になってから、思うようになりました。ご近所さんたちも、ええ? なにがどうして、どうなって、今頃、子どもができたんだ? と、思ったでしょうし。

『風と行く者』は、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきたわけではなく、かなり以前に書き始めたものの、途中で書けなくなっていた物語なのですが、守り人シリーズが完結してから何年も経っているのに、なんで今頃、短編でなくて長編の、しかも、バルサのその後も書いてあるような物語が、ぽこっと世に生まれ出ることになったのかと、いぶかしく思う方もおられるのではないでしょうか。

実は、『風と行く者』の誕生には、私が意図したわけではない、いくつかの巡りあわせが関わっておりまして、その「巡りあわせ」が書かせてくれた、というのが正直な実感なのです。物語誕生のいきさつは、本のあとがきでくわしく書きましたが、私は作家としての技術で物語を書いているというよりは、人生の道筋で行き会った経験に書かせてもらっているのだなと、今回、つくづく感じました。

それにしても、完結しました、と言った後で長編の物語を世にだすというのは、やはり、なんとなく恥ずかしいものですが、突如桃を拾ってしまったお爺さん、お婆さんと同じく、突然、我が心にやってきてくれて、ふたたび芽吹き、育ち始めた物語ですから、大切に心を込めて育てました。

バルサふたたび、であります。

楽しんでいただければ幸せです。

[関連サイト]

偕成社ホームページ

守り人シリーズ電子版 8.天と地の守り人 第一部

上橋菜穂子(著), 二木真希子(イラスト)

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守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人

上橋菜穂子(著), 二木真希子(イラスト)

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