【日刊試読タイム】『どらごんコンチェルト!』(オーバーラップ文庫)

ちょっと寒過ぎじゃないですかね。

さて、今回はオーバーラップ文庫が2018年10月25日に発売する『どらごんコンチェルト!』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

聴き慣れない音色に惹かれ、辿り着いた先には――天使と見紛う少女がいた。「私、フィリーネ! 竜楽師になりたいの!」 トロンボーンの国際コンペティション本選で、演奏を途中でやめるという前代未聞の失敗をした遊佐響也は、奏者としての自信を喪失していた。失意の底で意識を失い、目を覚ますとそこは見知らぬ土地。そんな響也の元へ届いたのは未完成で荒削りで、そして景色に色彩を与えるような音色だった。響也はトランペットを吹く十二歳の少女・フィリーネに、音楽を教えると共に、自身も失っていた音楽への想いを取り戻していく――!

著者は遊歩新夢先生。イラストは三輪フタバ先生。遊歩新夢先生はオーバーラップキックオフ賞「金賞」を『きんいろカルテット!』にて受賞し、デビューされた作家です。本作はトロンボーンの奏者としての道を断ってしまった主人公が、異なる世界で一人の少女と出会って始まる音楽ファンタジーのようですね。試し読みでは約48ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

音楽を拒絶した奏者と、天使の音色を奏でる少女の物語。

主人公はトロンボーンの奏者として将来を期待されていた遊佐響也。師匠の名を冠する国際コンペティションで大失態を演じ、奏者としての道を自ら断ってしまいます。それでも音楽への未練を完全に断ち切ることができず、音楽業界の片隅で雑用のような仕事をこなしながら、日々自己嫌悪とストレスを溜め続けていたのです。あの時の失敗さえなければ、奏者として世界に羽ばたいていただろう未来はもうありません。楽器奏者として致命的な症状を抱えることにもなっていた響也は、車の運転中にその症状を発症させてしまうのです。

真っ暗になる視界。死を悟ったにも関わらず、聴こえてくるのは音楽の音色。こんな状況になっても音楽への未練を断ち切れないままなのかと苦笑も禁じ得ない響也でしたが、その音色に導かれるように意識を取り戻すことになります。事故を起こした形跡もない車と共に目を覚ました場所。そこは日本と異なる世界。1799年の神聖ローマ帝国だったのです。

置かれた状況を理解できないまま混乱する響也でしたが、ふいに聴こえたトランペットの音色に誘われ、一人の少女と邂逅を果たします。もう音楽なんて聴きたくもないと思っていた人間を惹きつけてしまう天使の音色は、響也がいつの日か失くしてしまった気持ちを思いおこさせるのです。それは思わず涙を流すほどで。音楽が大好きで、「竜楽師」を目指す少女との出会いが、音楽に背を向けた響也の運命を大きく変えていくことになるのでしょう。

試し読みでは、自身の置かれた状況を未だ理解できないまま街へと繰り出し、奇しくもトランペットの少女に助けられるところまでが公開されています。少女に音楽の教えを請われるも、音楽とは関わらないと拒絶する響也。少女を泣かせてしまい、自己嫌悪に浸かりながらも一飯の恩義に報いるため、もう一度だけ音楽に向き合うのです。ささやかな謝罪と贈り物の一曲が巻き起こすことになる物語に注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©遊歩新夢/オーバーラップ イラスト:三輪フタバ

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