【このライトノベルが売れて欲しい!】第2回『期間限定いもうと。』

素人…? 俺は素人ではない。専門家(スペシャリスト)だ!(ライトノベル読みの)

ということで始まります。続きが読みたい、メディアミックス展開して欲しい! 単純に沢山の人に手に取ってもらいたい! などなどの願望を織りまぜてオススメラノベを紹介する『このライトノベルが売れて欲しい!』第2回でございます。

今回もフルメタル&パニックにライトノベルを紹介していきますよ!

はい……今回紹介するのは『期間限定いもうと。』になります。

『期間限定いもうと。』

 著:長岡マキ子 

イラスト:Anmi

あらすじ

 「今日からお前は俺の妹だ。俺がお前に『家族』を教えてやる」

不可抗力のキスをきっかけに、家族想いの高校生・三堂想太に妹が増えた。期間限定で妹になった北嶌沙綾。北欧帰りのご令嬢は、超世間知らずで純粋無垢、超絶可愛くてマイペースだった。

「わたし、自分で身体洗ったことない」「てれび?」「えっち?」「お兄ちゃん、服着せてー」「お兄ちゃん、一緒に寝よ?」

反抗期真っ最中のリアル妹・綺理にキレられながらも新しい「妹」を世話する想太だが、沙綾には婚約者がいるため同居は絶対秘密。

急に付き合いが悪くなった想太に、幼馴染の未実も不審気で!?

1年間限定のハートフル・ホーム&ラブコメディ、始まりです!

この妹、あまりにもダメダメだ……放っておけない……

もはやこのライトノベルの収束する場所は『ダメ妹(期間限定)』への甘やかしと、男としての葛藤だろう!

主人公の元に突如として舞い降りたお嬢様――北嶌沙綾が妹として同居し始めることから物語は始まる。明らかに突っ込みどころ満載な流れで、一年間限りで『家族』としての繋がりを沙綾に教えることになるわけだが、その立場は『妹』!!

義理の妹というわけでもないし……そうだな、仮妹(カリマイ)とでも言おうか、そこはかとなくエロチック!!

仮妹として転がり込んでくる沙綾だが、ほんんんんんっとうにダメダメ!! 

とある大企業のお嬢様として、抑圧&不自由ない生活をしてきたせいか、普通の生活ができない。

コミュニケーションが苦手なのはまだしも、服も自分で着れないわ、シャンプーハットがなければ髪を洗えないわ……とにかく誰かの助けがないと、まともに生活できないと思うほど、生活力ゼロ!!

5歳くらいの子供ならわかる! しかし、この子は15歳を迎えようとしている女の子なんだ……。

でもさ……、

お兄ちゃん、一緒に寝よ?」「やだ。お兄ちゃんと一緒に寝る」「ウサギさん……」「プールー、お兄ちゃん、プール行きたい。一緒に行こう」

なんて、子犬のごとく甘えられたら……もう、いいよね? ゴール(妹の胸の中)してもいいよね?って気持ちになっちゃうよね……。なんなんだろう、この可愛い生き物。

異常に可愛く懐いてくる仮妹、しかし、あくまで妹としてあずかっている血の繋がらない異性だ。そりゃ、手も出したくなってしまう。でもそれはしてはいけないっ! という葛藤に悩まされる主人公は不憫である。

浴衣で腕枕して一緒の布団で寝るとか……ハイレベルなご褒美&苦行である。

物語はまだまだ序章、関係性の変化や、主人公の成長にも期待したい!

妹として転がり込んだ沙綾だけでなく、本当の妹であるツンデレ系の綺理や、快活な幼馴染の未実など、様々なヒロインが登場する。

しかし、まだまだ物語は序章、沙綾というある種の『異物』が紛れ込んだことで、主人公周りの環境は一変したわけだ。特に本当の妹である綺理にとっては、大きな変化だといえる。

これから先の展開で、各ヒロインたちが兄妹として、あるいは幼馴染として築いてきた関係性がどのように変化していくのか、という部分も見物である。

また、主人公自身も近しい人以外とのコミュニケーションが苦手&誤解されがちな部分を沙綾を通じてどのように克服していくのかにも期待していきたい。根はいいやつなんだけど……で終わるのは悲しいしね。主人公、もっと頑張れ!

全体的な感想としては、設定として使い切れていない部分やご都合主義的な部分もあるが、十分な潜在能力を秘めているライトノベルだと感じる。特に、期間限定妹である沙綾の可愛さは特筆すべきだと思う。

個人的には「ああ……もう沙綾とずっとイチャイチャしてればいいんじゃないかなぁ……」と思ったりもしてみたり! ダメ? ダメかな……? ツンデレタイプの妹もいいのだが、これでもかと懐いてくる妹も良いものだなぁ……

【ラノベの素】にある長岡マキ子先生のインタビューを読めばわかるように、この妹の可愛さは、作者の妹LOVEという性癖(失礼)から生まれてくる業《カルマ》なのだろう。

長岡先生、ナイスカルマ!!

ということで、第2回【このライトノベルが売れて欲しい!】は以上になります。いかがだったでしょうか? すごい気持ち悪い? 残念、私が一番知っています!

今回は【ラノベの車窓から】さんのほうでも同じライトノベルを取り上げているので、そちらのほうでお口直しをしてくだされば、と思います!

それでは、また次回! べ、別にまた見て欲しいなんて思っていないんだからね!!

……最近『別に』が付くだけでツンデレに思える病気にかかりました。

【記事:ゆきとも】

(C)長岡マキ子・Anmi/富士見書房

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