【このライトノベルが売れて欲しい!】第9回『シュヴァルツェスマーケン』

臆病でもいい。

勇敢だと言われなくていい。

それでも何十年でも生き残って、1つでも多くのラノベを読んで欲しい……

ということで始まりました。続きが読みたい!メディアミックス展開して欲しい!単純に沢山の人に手に取ってもらいたい!という願望を織りまぜてオススメラノベを紹介する『このライトノベルが売れて欲しい!』第9回でございます。

今回紹介するライトノベルは

『シュヴァルツェスマーケン』!!

著:内田弘樹

イラスト:CARNELIAN

~あらすじ~

それでも俺は、君を守りたいと思ったんだ……。

1983年。異星起源種BETAの侵略を受ける東ドイツは血みどろの消耗戦を続けていた。テオドールは、最強と謳われる戦術機中隊「黒の宣告【シュヴァルツェスマーケン】」の一員でありながら国も人も信じず、己が生き残るためだけに戦う衛士であった。そんな彼が、戦場で孤立した西ドイツ軍の衛士の少女を助け……。

大人気PCゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』の物語より遡ること18年前――欧州の苛烈な戦争に身を置く若き衛士たちの、生死を賭けた戦いがいま語られる!!

● 『マブラヴ オルタネイティヴ』地球外生命体と戦争を続ける過酷な世界!!

本作『シュヴァルツェスマーケン』は異星起源種BETAと人類との戦争を描く『マブラブ オルタネイティヴ』シリーズのスピンオフ作品の一つだ。

『シュヴァルツェスマーケン』の舞台は1983年の東ドイツ!! 

欧州BETA戦線の最前線という過酷な状況で、東ドイツ最強の戦術機中隊『シュヴァルツェスマーケン』の戦いを描く!!

まずマブラヴシリーズの世界観を象徴する要素を説明しよう!!

それは異星起源種である『BETA』と人型ロボット兵器である『戦術機』という存在だ。

『BETA

(Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human raceの略) 

物量によって人類に牙をむくBETA。奴らの生体は未知。その行動理由は不明だ。

『戦術機』

BETAに対抗する人間の叡智の結晶。

レーザー攻撃を行うBETAによる航空兵器の無力化

BETAの住処であるハイヴ攻略を念頭において設計された兵器が戦術機だ!!

終わりへと向かう東ドイツ。抑圧された世界。

本作の舞台である東ドイツでは国家保安省<シュタージ>による徹底的な言語統制がなされている。国を批判しようものなら、国民に紛れ込んだ情報提供者に密告され、容赦ない粛正が待っているのだ。粛清の先にあるのは『死』か『国への隷属』しかない。

主人公のテオドールは東ドイツ最強の戦術機中隊である第666戦術機中隊の衛仕(戦術機のパイロット)だが、彼はかつて粛正対象になり家族を殺された過去を持つ。なんとか自分は生き残ったが、強烈なトラウマを植え付けられてしまう。そのため、国はもちろん、共に戦う仲間すら信じることができずにいた。

ただ自分が生きるためだけに戦いを続けていたテオドール。

そんな彼が、西ドイツからの亡命者となる少女――カティアと出会うことから物語は動き出す。

テオドールとカティアの出会い、ここから歯車は回り出す。

● 容赦のない過酷な環境が、キャラクター達の成長が、心を揺さぶる!!

1巻よりも2巻が、2巻よりも3巻が面白い!!

というように、右肩上がりに面白さが増して行く本作。

その一番の原動力は『キャラクターの成長』だろう。

巻を増すごとにキャラクターが魅力的になっているため、作品自体の魅力も指数関数的に上昇していく!!

テオドールは国家保安局の恐怖から人間不信に陥っており、心を閉ざしてしまっている。それはカティアの『2つのドイツ(東西)が手を携えれば、BETAにも負けない』という思いに、過剰な敵愾心を抱いてしまうほどだ。

そんなものは所詮、夢物語でしかない、と。

誰かを信じるなんて馬鹿げている、と。

衛仕としての実力と反比例するような臆病な心、孤立しようとする姿勢、頑なな心をカティアやアイリスディーナとの繋がりが少しずつ変えていく。

仲間との繋がりをキッカケにして、自分を変えようと努力するテオドールの成長が素晴らしい!! 精神的に未熟であった彼が、守るべきもの、信じるべき友を手に入れて成長し、その魅力を加速度的に上げていく!!

また、魅力的なキャラクターは主人公だけではない!!

第666戦術機中隊の大尉であるアイリスディーナは、母性と父性を併せ持つ冷静な女性だ。

上官としての冷静さ、思慮深い言動、強い信念――強い女性としてテオドールを支える存在になっていく。

アイリスディーナは美しいだけではなく、その器の大きさが本当に格好いい。

CARNELIAN先生の美麗イラストも要チェック!

また、テオドールを変えるキッカケとなるカティアも、物語が進むにつれて成長し、その信念を強固にしていく。簡単に人が死んでいく過酷な現実で、揺ぎ無い理想<ユメ>を現実にしようとする彼女に涙せずにはいられない。

涙を流すカティア、彼女にいったい何があったのか!?

他にも、政治将校として国のために自身を捧げるものの、そのあり方に苛まれるグレーテルなど、様々なキャラクターが登場し、それぞれの信念、理念を魅せつけてくれる!!

国家的に過酷な状況に立たされている彼らだからこそ、その成長も著しい。刻一刻と滅亡へのカウントダウンを刻む東ドイツで、彼らが苦しみ、足掻き、時にはお互いの心を通い合わせて未来を切り開こうとする姿に、心が震える!

絶望的な世界で必死に生きる彼らが手に入れる未来とは?

誰が生き残り、誰が地に帰るのか……テオドール、カティア、アイリスディーナの関係性はどうなるのか? 重厚な文章で綴られる物語は、ただひたすらにヒートアップするばかりだ!!

今夏アニメ化も決まっている『トータル・イクリプス』を筆頭に、ますます熱くなるマブラヴワールド。時代を重ね、世界を越える広大なシリーズ――その入り口としてこの『シュヴァルツェスマーケン』を手に取ってもらいたい!!

『マブラヴって何かわからない』

『スピンオフから読み初めて大丈夫なのかなぁ……?』

大丈夫、大丈夫!!

本作はマブラヴに触れていない人でも、十二分に楽しめることを保証しよう!!

現在発売しているのは3巻までなので、手に取りやすいはずだ。

個人事ではあるが3巻の盛り上がりがあまりにも熱すぎて

「やべぇ、やべぇ・・・・・・うおおお!!」とニヤニヤ笑いながら独り言を繰り返してしまったほどだ!!

それくらい熱い展開が待っていると胸を張ってオススメしよう!!

ということで、第9回【このライトノベルが売れて欲しい!】は以上になります。

次で本企画も二桁目突入ということで、なかなか感慨深いですね……こんなタイトルからして『臭う』企画を、こんなに続けられるとは思っていませんでした!!

これからも面白いライトノベルを紹介していきたいと思いますので、『ラノ売れ!(適当)』をよろしくお願いいたします! いい略称が思い浮かばない!!

それでは来週も私情入り混じるカオスな記事でお会いしましょう!!

【記事:ゆきとも】

(C) エンターブレイン 内田弘樹/CARNELIAN

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