独占インタビュー「ラノベの素」 比嘉智康先生『命短し恋せよ男女』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2023年5月10日に電撃文庫より『命短し恋せよ男女』が発売された比嘉智康先生です。作家デビューから16年目に突入した比嘉先生が、約3年ぶりとなるライトノベルを刊行されました。とある病気によって余命宣告された少年と少女が、おもしろおかしく全力で恋に向き合う思春期ラブコメディ。登場するキャラクターやその内容など、様々にお話をお聞きしました。

 

 

命短し恋せよ男女

 

 

【あらすじ】

余命1年を宣告された中学生・石田好位置は、同じく余命宣告済で、「死ぬ前に一度でいいから恋がしたい」と恋に憧れる少女、穂坂ほのかの恋愛対象に選ばれてしまう。「ひとりぼっちだったと思われて死にたくない」というほのかの願いに応え、カップルYouTuberを始める好位置とほのかだったが、そこに好位置の元カノが現れて……! さらには、ほのかに陰ながら思いを寄せるショタ御曹司も同じ病院内に居るだって!? 自称ミステリアスガールなぽんこつ娘に、毒舌クールを装う元カノ、金持ちヘタレ男子とお人好し主人公、全員余命宣告済な男女4人による多角関係ラブコメが動き出す――!

 

 

――それでは自己紹介からお願いします。

 

出身は北海道帯広市で、現在は札幌に住んでいる比嘉智康と申します。2007年に第3回MF文庫Jライトノベル新人賞にて「優秀賞」をいただきデビューしました。好きなものはジョギングと散歩と夏ですね。苦手なもの……とは少し違うかもしれませんが、執筆意欲の高い朝に快晴だった時は気分としてはイマイチだったりします。個人的に雨の日の方が断然小説の世界に入り込みやすかったりしますので。最近ハマっているものは美味しい魚を食べることと、IMAX上映でインド映画の『RRR』を何回も観ています。インド映画の『きっと、うまくいく』っていう作品も好きなんですけど、どちらも時間を感じさせないくらいに面白いです。

 

 

――ありがとうございます。夏やジョギングがお好きということでしたが、比嘉先生はアウトドア派なんですか。

 

アウトドア派って答えた方が格好いいよなとは思うんですけど、そういうわけではないですね(笑)。現在住んでいる札幌は、東西南北どの方角に向かって歩いても、必ず何かがあるので面白いんです。札幌には円山動物園があって、僕は年間のフリーパスを持っていたりするんですが、ジョギングや散歩の最中にふらっと動物を観に行って、そこから札幌競馬場に足を運び、他人の悲喜こもごもな姿を肴にお弁当を食べて、またジョギングに出たりとかしています(笑)。散歩やジョギングは頭の中で日々考えているアイデアを整理することができるので、どちらかというと執筆のための習慣に近いかもしれませんね。なので、小説をまったく書いていなかった時期は散歩とジョギングの回数も減っていたと思います。

 

 

――小説を書いていない時期というお話もありましたが、2007年のデビューから作家生活16年目を迎えました。あらためてこの16年間を振り返っていただけますでしょうか。

 

この16年は本当にあっという間だった気がしますね。それこそ16年よりも前の自分のことを思い出そうとすると、前世の記憶というか、別人のエピソードのように思えてくるので、本当にいろいろあったんだなって思います。デビュー作の『ギャルゴ!!!!!』、その次には『神明解ろーどぐらす』を書いていましたが、それ以降は年に1回本を出すか出さないかみたいな状況になっていたので、読者さんからしても、忘れた頃に現れるような存在だったかもしれません。すごくよく覚えているのが、2015年に『たまらん! メチャクチャな青春ラブコメに巻き込まれたけど、生まれてきてよかった。』っていう作品を刊行する際、告知をしていただいたりしていたんですね。その時にたまたま見たSNSかなにかで、「比嘉、生きとったんかワレ」って書いてあって(笑)。

 

 

――刊行ペースのお話もそうなのですが、本が出ていない期間もあったと思います。その時は執筆活動を継続されていたのでしょうか。

 

トータルで見ると、何も書いていなかった時期はほとんどなかったと思います。少し情けない話になるかもしれないのですが、これを信じて書こうと思った作品で1巻が出て、2巻はちょっと難しいですという仕切り直しになった時、もっと器用に複数作品を書くことができればよかったんですけど、そこがうまくできなかったんですよね。『神明解ろーどぐらす』を5冊まで書いて、その後の新シリーズは半年後に刊行できていました。個人的に「この物語はある程度書くことができた」という感覚がないと、自分の中で消化不良を起こしてしまって、すぐに次とはならない。そうして振り返って1年、2年と本を出していない時期があったわけです。なので、別の事に気を取られていたというよりは、そういった期間も、なんとか小説にできないものかともがいていたように思います。

 

 

――なるほど。では小説の企画やプロットは作り続けておられたんですね。

 

そうですね。ただ、企画を作るというよりは、実際書き上げていました。書きあがった原稿で判断をしたかったというか、書き上げてみて自分の中で、これは面白くないと気付くというか。頭の中にはずっと小説はあって、執筆は続けていました。今思えば、編集さんとしっかりコミュニケーションを取ったり、貪欲に本を出すような働きかけをすればよかったと思いますね。当時の僕は、不器用ながらに必死だったとは思うんですけど、もっと上手に立ち回れたんじゃないかと思います。それも今だから言えるんだと思いますが(笑)。

 

 

――そうなるとお蔵入りの原稿はかなりあるんじゃないですか。

 

面白い、面白くないはありますけど、長編小説では4本分あります。その4本の内の1本は、今ならもっとうまく書けると思っているので、書き直した上で世に出せたらいいなと思っています。残りの3本は、当時の自分は本当にどうしたの?っていうくらいで……。鍋料理で言うと、煮込んだ中身を捨てて、掬い取ったアクしか残っていないような物語なので、世に出すことはないんじゃないですかね(笑)。

 

 

――ぜひ眠っている作品も読んでみたいですね(笑)。日々小説のことを考えられていた比嘉先生が小説家を目指したきっかけについても教えていただけますでしょうか。

 

漠然とした小説家になりたいという思いは、小学生の頃からありました。小説は当時から好きで、面白いお話を考えたのでお金をくださいっていう小説家稼業が、子供心に魅力的で、不思議な職業に映っていたんだなと思います。具体的なきっかけまでは思い出せないんですけど、小説家になりたいという思いは消えないまま今に至っています。

 

 

――小学生の頃から小説を読まれていたとのことですが、具体的にはどんな作品を読まれていたんですか。

 

那須正幹先生の『ズッコケ三人組』はパッと思い浮かぶんですけど、他は赤川次郎先生の作品も読んでいたかな。どちらかと言うと読みやすい作品を選んでいたと思いますし、難解そうな物語に挑戦する気概は、小中学生の自分にはありませんでしたね(笑)。あとはミステリーも結構読んでいたように思います。

 

 

――それから具体的に執筆を始めたのはいつ頃からだったんですか。

 

長編小説を本格的に書き始めたのは受賞の3年程前からだったので、20歳の時でしたね。中学生の時に書いたものはあるんですけど、当時は原稿用紙200枚とか300枚とか正気の沙汰じゃないと思ってましたから(笑)。もっと手っ取り早いものはないかと公募ガイドを買ったりして、詩のコンクールに送ったりしていました。そして高校生の頃だったと思うんですけど、入選しましたって連絡をいただきました。「あなたの詩はとてもいいので、3万円振り込んでいただけたら掲載できます」っていう、僕の思っていた入選とはまったく違う連絡でしたけど(笑)。

 

 

――それで3万円振り込んだんですか?(笑)。

 

いえ、振り込みはしませんでした(笑)。その後、18歳の時にシナリオライターの島崎友樹先生と出会いまして、映画のシナリオの書き方を教わったんです。それで初めて書いた映画のシナリオが、「函館港イルミナシオン映画祭」のコンクールの最終選考8本に残りました。この時にようやく、僕は認められた気がしたというか、選んでもらえたという嬉しさを感じたことを覚えています。

 

 

――詩と映画のシナリオと、ここまでおうかがいしているとライトノベルとの接点はあまりないように感じてしまうのですが、なぜライトノベルの新人賞に応募しようと思ったのでしょうか。

 

小説自体はライトノベルと一般文芸を半々くらいで読んでいたので、ライトノベル自体は非常に身近でした。『ギャルゴ!!!!!』でデビューできるまで、2年間は落選続きだったんですけど、『涼宮ハルヒの憂鬱』との出会いは僕の中でも非常に大きなものとなりました。受賞するまで僕の書いていた小説はずっと三人称で書いていたんですが、『涼宮ハルヒの憂鬱』の一人称で描かれる小説の面白さに大きな衝撃を受けて、僕も一人称で小説を書いてみたいと思ったんです。そして応募した作品が受賞することになりました。僕自身、一人称で物語を書いたことで受賞できましたし、一人称に対する安心感というか、より面白い書き方を追求していきたいって強く思うようになりましたね。

 

 

――ありがとうございます。それでは、ライトベルとして3年ぶりの新作となる『命短し恋せよ男女』についてどんな物語なのか教えてください。

 

本作は同じ病気で余命宣告を受けた少年少女4人が、入院している病院を舞台に多角関係ラブコメを展開する物語になっています。余命宣告を受けた主人公がヒロインと出会ったり、元カノと再会したり、一緒に治療法を探したりと、男子2人と女子2人が様々に絡み合うラブコメディですね。

 

命短し恋せよ男女

※病院を舞台にして描かれる、思春期ただなかの少年少女が織り成すラブコメディ

 

 

――本作の着想や執筆のきっかけについても教えてください。

 

2015年に刊行した『たまらん!』なのですが、この作品がまず多角関係ラブコメだったんです。この1巻を執筆した時に、何かを掴んだ気がするっていう、ちょっとした手応えを感じていました。ただ、残念ながら2巻を刊行する機会には恵まれず、自分の中での消化不良がずっと続いていました。なので、多角関係ラブコメは必ずどこかでもう一度やりたいと思っていましたし、『たまらん!』の当時からパワーアップさせて、今の自分だからこそ書ける要素も物語に込めたいと、頭の片隅でずっと考え続けていました。そういうことを考えながら、死や病気の話題をテレビや本、音楽などで見聞きしたことを経て、本作の物語の根底に結びついていくことになりました。

 

 

――実際に企画が動き出したのはいつ頃だったのでしょうか。

 

僕は2021年、2022年と本を出していなかったんですが、物書きになって初めて、書きたいという熱が抜けてしまっていた時期だったんです。そんな折に、2022年の5月17日でしたね。本作の担当編集者さんから連絡をいただいたんです。ご存知の方もいらっしゃると思うんですが、VTuberとして活動されていた本山らのさんから、電撃文庫編集部に配属されたので、一緒にお仕事しませんかと。執筆の熱が抜けきっていた中でしたが、気付いたらその1ヶ月後に、『命短し恋せよ男女』というタイトルで企画素案を送っていました。お声がけいただいたからこそ、本作は動き始めることになったんです。

 

 

――なるほど。本作のタイトルですが、映画や小説でも馴染み深く、吉井勇さん作詞の「ゴンドラの唄」の冒頭のフレーズを想起させますよね。比嘉先生として何か狙いはあったのでしょうか。

 

これはもともと、フレーズをもじろうとしてスタートしたわけではありませんでした。多角関係ラブコメなので、男女の要素だよなとか、死ぬとしたら命短いんだろうなとか、そんなことを思いながら浮かんだタイトルだったんです。浮かんだ瞬間に語感や馴染みが良すぎて、あらためて考えたら「いのち短し恋せよ乙女」だよなと思ったんですよ(笑)。なので、最初からもじろうと思ったり、オマージュ路線で考えていたら、有名なフレーズをいじらせてもらうということに気恥ずかしさを感じて、このタイトルにはならなかったと思います。このタイトルは企画段階からずっと変わらずで、担当編集さんにもかなり気に入っていただけたこともあって、あらためて発想の順番が後からの気付きでよかったなと思います(笑)。

 

 

――ありがとうございます。それでは続いて作品に登場するキャラクターについても教えてください。

 

主人公の石田好位置は、僕の一人称小説の中では、こういう味のあるキャラクターにしようっていう思惑がほとんどなかったキャラクターですね。一昔前の僕であればもっと何かしらのキャラ付けをしようと考えたと思うんですけど、そういうことはせず、今の自分が書きやすい主人公になっているかなと思います。いつも主人公を書く時は、良いやつにしたいという思いと、でも人間味もしっかりと持たせたいという思いで揺れ動きます。そしてどっちに強く転んでも気持ちのいい人間にしたいと思っています。好位置はヒロインに毒舌も吐ける、気持ちのいい主人公になっているかなと思います。

 

石田好位置

※気のいい主人公となった石田好位置

 

穂坂微は天然で見た目も性格も可愛らしい女の子です。とある病気によって死と直面しているわけですが、そんな雰囲気を感じさせないくらい明るくて前向きです。作家としてデビューした当時の僕が、一番可愛いと考えていたヒロイン像をこの作品の中で復刻させている気もしますね(笑)。

 

穂坂微

※前向きでポジティブ思考な穂坂微

 

近松美澄は、主人公の元カノです。デビューから数年した僕が可愛いと感じていたであろうヒロイン像だったりもしますね。彼女はどうしてもほのかと対の存在になってしまうんですけど、死や病気と向き合うことができない、うまく心の中で処理ができていない女の子になっています。

 

近松美澄

※好位置の元カノでもある近松美澄

 

そして妻夫木龍之介は、非常に書きやすいキャラクターでした。龍之介は僕がこれまで書いてきた主人公の隣にいる男キャラクターの中で、一番好きなやつを目指そうと思って書きました。最初から担当編集さんにも「いいキャラクターですね」って言ってもらえていたキャラクターになります。

 

妻夫木龍之介

※優秀さとポンコツさを兼ね備えた妻夫木龍之介

 

 

――本作では病気によって死に向かわざるを得ない中学生たちを描いている一方で、カップルYouTuberとしての活動を通してのコミカルさもあります。それぞれのキャラクターの病気との向き合い方にも個性があったと感じました。

 

そうですね。主人公の好位置に関しては、病気と向き合っていたんじゃなくて、病気の女の子と向き合っていたんだなって、あらためて感じました。ほのかの「死ぬまでに一度でいいから恋をしてみたい」や「カップルYouTuberをやりたい」、そんな想いに応えようとしていたのはもちろん、病気と向き合えていない美澄とも、しっかりと向き合っていました。なので、自分で言うのもなんですけど、好位置はどこまで自分の病気や死と向き合っていたんだろうって、僕自身がはっきりとした答えを見出だせていません。ほのかは病気に対して前向きでめげずに頑張る力と意思があったし、美澄は病気に対して前向きとは言えない部分を多く持っていました。龍之介は読んでいただければわかると思うんですけど、あんな感じなので(笑)。僕は小説を書いていて、このキャラクターってこんなことを言うんだって、気付かされることが多いんです。僕自身も書いていなくて、気付いていないことも結構あるのかもしれませんね。

 

命短し恋せよ男女

※闘病中という一面もありつつ、コミカルなシーンも非常に多い

 

 

――本作のイラストは間明田先生が担当されています。お気に入りのイラストがあれば教えてください。

 

間明田先生のイラストはとにかく瞳が美しいんですよ。口絵のカラーも4人の空気感が伝わってきますし、ウェディングドレス姿のほのかも滅茶苦茶素敵に描いてもらえたなと思っています。本当に絵の力に助けていただきました。イラストはどれも素晴らしいのですが、僕の一番のお気に入りは表紙ですかね。表紙のほのかが「私のことを見つけて」と言っているかのような、つい視線が向いてしまう表紙だなって思います。書店で平積みされているこの表紙のほのかを見るのが楽しみです。

 

命短し恋せよ男女

 

命短し恋せよ男女

※吸い込まれるような瞳で魅力的なキャラクターを描く間明田先生のイラストも必見

 

 

――著者の視点から本作の見どころや注目してもらいたい点を教えてください。

 

まずは僕の作家生活16年を通して、一番成長したであろう会話劇に注目していただければと思います。デビューしたての頃は、会話の内容にそこまで注力をしていなかったんですよ。それこそ、誰かと誰かの関係値の高さは、地の文で書いてしまえばいいと思っていた節さえありました。でも仲の良さを表す一番わかりやすい表現方法は、会話にこそあると思うんです。デビューしたすぐ後でしたが、何人からか「比嘉は会話文下手だよね」って指摘を受けたこともありました(笑)。今となってはよくぞ言ってくれたと思っています。当時の僕は会話の上手い下手を本当にわかってなかったんですよ。生まれてこの方、母親がすごく説明口調の人間で、いつも誰に説明しているんだろうっていう説明台詞を聞いて育ってきた影響か、テンポのいい会話を生み出せない原因はそこにあったんじゃないかって思う程でした(笑)。なのでぜひ、成長した会話劇には注目していただけたらなと思いますし、本作については余命や命短しっていう切ない部分にとらわれず、ポップなラブコメとして手に取ってもらえたらなって思っています。多角関係ラブコメ好きな方にはぜひ読んでいただきたいですね。

 

 

――今後の目標や野望について教えてください。

 

今は担当編集さんと本を作るのが楽しいので、一緒に1冊でも多くライトノベルを生み出したいというのが目標であり野望になります。そのためには作家としての総合力をバランスよく鍛えていきながら、面白い作品を生み出していきたいです。

 

 

――それでは最後にファンのみなさんに向けて一言お願いします。

 

かねてより僕の小説を読んでくださっている方には、3年ぶりなので本当にお待たせしましたって感じですね。今回、面白いラブコメを書くことができましたので、ぜひ手に取っていただければと思います。また、僕の作品を初めて読まれるという方へは、似たようなお薦めの仕方になってしまいますが、面白いラブコメが書けましたのでぜひ読んでみてください。本作を読んで読みやすかったって言っていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!

 

 

――本日はありがとうございました。

 

 

<了>

 

 

作家デビュー16年目を迎え、胸のうちで想い続けてきた多角関係ラブコメを形にして綴った比嘉智康先生にお話をうかがいました。病気や死と向き合いながら、コミカルで心温まる姿を見せてくれる少年少女の恋路の行方はどこへ向かうのか。病気に負けず思春期と青春を謳歌する『命短し恋せよ男女』は必読です!

 

<取材・文:ラノベニュースオンライン編集長・鈴木>

 

©比嘉智康/KADOKAWA 電撃文庫刊 イラスト:間明田

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命短し恋せよ男女 (電撃文庫)

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