【日刊試読タイム】『世界は愛を救わない』(講談社ラノベ文庫)

発売前のラノベを試し読みから紹介する日刊試読タイム。今回は講談社ラノベ文庫が2019年8月30日に発売する『世界は愛を救わない』です。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

壇上貫地と石野美香、そして僕、阿久津吾郎は、幼なじみで文芸部に所属していて――ちょっと特殊な力を持っている。超能力と呼ぶ にはおこがましく、マジックと呼ぶにはつたない、その程度の特殊能力だ。ゲームで言うバグのようなその力を、僕らは“グリッチ”と呼んでいる。その力を使って、僕らは世界征服を目指している。冗談に聞こえるかもしれないが本気だ。僕たちが抱えているそれぞれの事情を考えると、世界を征服しないと救われないのだから――。新たな愛の形を描いたちょっと不思議な新感覚ラブコメが登場!

著者は海老名龍人先生。イラストはももいろね先生。海老名龍人先生については過去の日刊試読タイムの記事をご確認ください。本作は超能力ともマジックとも言えない少しばかり特殊な力を持った少年少女たちが繰り広げるちょっと不思議なラブコメ作品とのことです。

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人を愛するには資格がいる。

主人公は幼馴染みのストーカー癖を日々諌めている高校生・阿久津吾郎。超能力と呼ぶにはおこがましく、マジックと呼ぶにはつたない、少しばかり特殊な能力“グリッチ”を持っている吾郎と、美香と貫地の三人は幼馴染み。「存在感を消す」という“グリッチ”を持つ美香は、好意を寄せている先輩のゴミを漁ったり、尾行をしたりとストーカー癖をこじらせているようで……。

そんなちょっとした能力を持つ三人の幼馴染みは、とある目的を抱いているのです。それすなわち「世界征服」。もし実現することができれば、美香はストーカー行為をする必要がなくなり、吾郎もそれを止める必要がなくなるというのです。三人が14歳の時に抱いた、使えるものをすべて使ってでも叶えたい望み。まるで悪の秘密結社ごっこをやっているかのような気持ちを抱きながら、ちょっとした能力を持つ彼らは動き出していたのです。

三年生が引退した文芸部に所属する美香と吾郎は、2人だけの文芸部で占いコーナーを開設し、世界征服へと繋がる活動の足掛かりとしています。少しずつ占いに足を運ぶ生徒の数も増える中、どう世界征服へと繋がっていくことになるのか気になるところです。人を愛するために必要な資格を手に入れるために、彼らは「世界征服」を目指しているようですが果たして。

物語の展開としても試し読みからではまだまだ見えていない部分が多そうです。主人公はどんな“グリッチ”を持っているのか、「世界征服」が達成された時、世界はどのような変化を起こすのか。ラブコメと銘打たれているがゆえに、どんな展開を見せてくれるのか非常に気になる作品ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©海老名龍人/講談社 イラスト:ももいろね

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