インタビュー「ラノベの素」。石原宙先生「くずばこに箒星」

――作家になろうと決めたきっかけや、そのきっかけになった作品などはありますか?

27歳の終わりくらいの頃にはじめてライトノベルを読んだのがきっかけだったと思います。それまで小説を書いたこともなかったし、読んだこともほとんどなかったんですが、そこから一念発起書きはじめました。大学を卒業してからは会社勤めをしていて、将来は経営コンサルタントになろう!と思って勉強していたんですが、突如方向転換(笑)。どうやら飽きてしまったみたいで……。そこで図書館に行ったらライトノベルのコーナーがあって、なんだろと思って読んでみました。そうしたらこんな世界があるんだなって発見して。漫画は好きで昔からジャンプっ子だったんですが、ライトノベルって漫画を小説でやっているイメージで、これなら活字嫌いの人でも読める!と感動した憶えがあります(笑)。なにしろわたし自身があまり活字が得意じゃなくて小説を読んでこなかったので……。

――スーパーダッシュ文庫にはどんなイメージを抱いてましたか?

やっぱり集英社!ってイメージが強かったです。ずっとジャンプっ子で、出版社といえば集英社という頭だったので、その印象が一番。レーベルとして言うと、なんとなく柔軟で懐が深い印象は抱いていました。

――受賞後その印象は変わりましたか?

あんまり変わらないですが、思った以上に柔軟で作家を尊重してくれるなと思ってます。

――担当編集さんからはどんなアドバイスをもらってますか?

担当さんは忙しいのであまりかまってくれないのですが(笑)、いざアドバイスをくれる時は的確ですね。あまり口うるさく言わないのは信頼してくれている証だと思ってますので、それには応えたいと思ってます。でも時間があるときはかまってください。好きです。

――自分の作品を初めて手に取った時の気持ちを教えてください。

初めて手にとったのは、サイン本をつくるために200冊ちょっと、自宅まで段ボールで届いたときだったので、多っ!と圧倒されました。そして一冊手にとってぶ厚っ!と思いました。話が長い感覚はあまりなかったんですが、本になるとこんなボリュームになるんだと驚きました。次に月神さんのイラストをまじまじと見て、自分の頭の中にしかなかったキャラクターたちがこの世に生まれた気がして、すごくあたたかい気持ちになりました。

――作家としてこれからの目標を教えてください

細くても書き続けることです。

――あなたにとってファンになってくださる読者はどんな存在ですか? あとファンレターは欲しいですか?

酸素のような、生きるうえで欠かせない存在です。だれにも読んでもらえなければ作家人生なんてなくて。いまは駆け出しなので特に呼吸があっぷあっぷしてます。ほとんど金魚です。

もしくださるなら、ファンレターはぜひほしいです。一通一通がボンベみたいなもので、わたしの命をつなぎます(笑)。それと最近twitterもはじめたので、そちらでも声をかけてくださるとうれしいです。みなさん。好きです。

――最後に作品のアピールと読者の皆さんに一言お願いします。

『くずばこに箒星』は、廃墟の遊園地の上に建つ学園を舞台に、愛すべき落ちこぼれたちと分かちあう青春がテーマです。彼らの活動はほとんどが夜です。夜の遊園地で仲間たちとふざけたり一生懸命がんばったりというわくわく感を一緒に体験してもらえるとうれしいです。

読者の方は学生さんが多いと思います。学生のみなさん、いまのうちにいっぱい遊んで、馬鹿みたいな思い出をたくさん作ってください。その中で一生の友達もできます。そのすべてがその後のみなさんを支えてくれます。その輪の中にわたしの本がまぎれこんでいれば、それ以上の幸せはありません。

――本日はお忙しい中ありがとうございました。

ありがとうございました!

『くずばこに箒星』2巻は、年が明けてできるだけ早いうちに出したいと思っています!

また、読者のみなさんとコミュニケーションがとれるチャンネルもTwitter以外にもつくって、一緒に楽しみたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

とても明るいインタビューありがとうございました。

石原先生は読者とのコミュニケーションをとても大切にされているようで、これから皆さんと繋がるチャンネルが生まれてくるかもしれませんね!

石原先生のデビュー作「くずばこに箒星」を読んだら「すぐに送れるファンレター」からどんどん感想を送ってくださいね!

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 (C)集英社 石原宙/月神るな

[関連サイト]集英社スーパーダッシュ文庫

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