【日刊試読タイム】『虚無の魔王、創世の英雄姫』(講談社ラノベ文庫)

台風一過による晴天が眩しすぎて目が痛いです……。

さて、今回は講談社ラノベ文庫が2016年9月2日に発売する『虚無の魔王、創世の英雄姫』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

虚無の魔王、創世の英雄姫

【あらすじ】

勇者に封じられて千年。かつての魔王リュウトが復活した。封を解いたのは仇敵の血を受け継ぐ少女エレノーラ。彼女は反乱で国を追われた小国の姫だった。二人はとある事情で行動を共にすることになり、奪われた国を取り戻すため協力したものの……。世界の変わりように憤るリュウト。エレノーラは彼への強い憧れが空回り。ぎくしゃくする中でも、リュウトは圧倒的な力で敵をなぎ倒す。エレノーラもまた、エルフ族との交渉を経て彼とは異なる『強さ』に目覚めていく。やがて二人は、互いが秘かに抱く共通の『願い』に気づき――。虚無に連なる破壊の魔王と、いずれ世界を創る英雄姫。相克する二人が紡ぐ、異世界“創世”ファンタジー!

著者は澄守彩先生。イラストはすし*先生。澄守彩先生は第1回講談社ラノベ文庫新人賞の「大賞」を『魔法使いなら味噌を喰え!』で受賞しています。本作は魔王と勇者の末裔たる少女の国を取り戻すファンタジー作品のようですね。どちらかというと重い方のファンタジーな予感がします。試し読みではカラー口絵の公開をはじめ、約45ページが公開されています。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

国を取り戻すために、勇者の末裔は魔王の封を解く。

主人公は両親を殺され国を失った王女・エレノーラ。そして千年もの間封じられていた魔王・リュウト。この2人になるのでしょう。魔王を封じた勇者の物語を幼い頃から嗜む少女はいつしか、魔王が世界を手に入れようとした理由を考えるようになります。魔王は自ら悪役を演じていたでのはないか、と。そんな物語が綴られた魔導書には、魔王の封印を解く文章も記されており、少女はこっそりと練習を続けていました。

エレノーラの王族としての生活。かくしてそれは、宰相による王と王妃の殺害によって潰えてしまうことになります。両親を殺され、国を失った少女が唯一持ち出したもの。それが魔王の封を解くことができる一冊の魔導書。千年の刻を経て魔王の封は、かつて魔王を封印した勇者の末裔たる少女の手によって解かれることになります。

封を解いた少女に対して魔王は明確な殺意を向けるものの、封印の解除と共に隷属魔法が発動していたことが発覚します。隷属魔法による強力な制限によって、エレノーラは辛うじて魔王と対等の立場で交渉のテーブルにつくことができたわけです。奪われた国を取り戻す、そのために魔王の封を解いたのだと。

試し読みでは、交渉のテーブルにつく魔王と勇者の末裔による取引が成立するところまでが公開されています。ガチガチの楽しみなファンタジー作品ですね。魔法の存在も認知されている世界観のようですが、味噌は出てこないのであしからず。出てこないですよね? 魔王と勇者の末裔が共に辿り着く「願い」の共通点も気になります。一筋縄ではいかない魔王リュウトに、勇者の末裔たるエレノーラがどう対等に渡り合っていくのか注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©澄守彩/講談社 イラスト:すし*

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講談社ラノベ文庫公式サイト

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