【日刊試読タイム】『彼方なる君の笑顔は鏡の向こう』(講談社ラノベ文庫)

気付けば9月も終盤戦どころか、2016年も終盤戦なのかもしれない……。

さて、今回は講談社ラノベ文庫が2016年9月30日に発売する『彼方なる君の笑顔は鏡の向こう』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

彼方なる君の笑顔は鏡の向こう

【あらすじ】

品行方正で容姿端麗、誰もが憧れるような美少女、音和彼方。僕、兎下詩歌の幼馴染みはそう思われている。 でもその本性は――僕と二人の時にだけ出てくるのだけれど――とんでもなくだらしない怠け者。不在がちの彼方の親に代わって彼方の世話をするのは僕の役目なのだ。そんな駄目な彼方と、取り壊しが決まった近所の古い神社を見に行ったときに古い鏡に激突。3つに割れてしまった鏡が急に光りだし――突然現れたのは、どこか彼方に似た三人の少女。三人は僕に親しげに話しかけてくる。戸惑う僕に対して彼方はどこかよそよそしい。 一体何が起きてるの!? 三人の説明では彼方の想いを鏡が反映したらしいのだが――ってことは元は全員彼方!? 実力派が贈るちょっと不思議な変則ハーレム・コメディ、開幕!

著者は持崎湯葉先生。イラストはsekiyu。先生。持崎湯葉先生は第3回講談社ラノベチャレンジカップにて「佳作」、第13回スーパーダッシュ小説新人賞にて「優秀賞」をW受賞。現在は両レーベルで活躍されていますね。本作はラブコメのようですが、幼馴染みが分裂してしまうというちょっと不思議な現象を間に挟んだ物語となりそうです。試し読みでは約30ページが公開されています。挿絵は公開されていませんが口絵を2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

そして幼馴染みは分裂する。

主人公はどこか女の子のような名前が特徴的な兎下詩歌。絵に描いたような優等生の幼馴染み音和彼方に恋心を抱いていますが、二人の関係が変わってしまうことに躊躇し、一歩を踏み出せないまま今に至っています。周囲からは有能な彼方、頼りない詩歌という幼馴染みコンビとして、知られているわけなのですが。

かくしてそんな彼方の正体は、とんでもなくだらしない怠け者だったりします。外では完璧な優等生を演じていますが、詩歌の前だけでは誰にも見せることのない本当の自分をさらけ出す猫かぶり系女子。掃除、洗濯、料理をはじめ面倒を見ているのは詩歌であるわけです。ただ、だらけた彼女を甘やかしてしまうのも、惚れた弱みと言えるのでしょう。

そんなある日、二人は小さな頃に遊んでいた神社がなくなってしまうことを知ります。解体される前にしっかりと目に焼き付けておこうと、神社へ赴く二人は神社の納屋で大きな鏡を発見。うっかり足を滑らせた彼方は鏡に頭突きをかまします。そして異変は唐突に。目も眩むような輝きの末、3人の少女が二人の前に姿を現します。現れた3人は彼方の3つの感情である「詩歌への想い」「郷愁」「食欲」を奪って出現した付喪神で……!

試し読みでは、3つの感情に関連する記憶を失った彼方、そして分身した3人の少女と共に暮らすことになるまでが公開されています。分裂してしまった感情の少女たち、そして関連する記憶を失った幼馴染みの少女。鏡を契機に動き出す事態に、詩歌の淡い恋心が成就するのか注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©持崎湯葉/講談社 イラスト:sekiyu。

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講談社ラノベ文庫公式サイト

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