【レポート】「TVアニメ第4期も決定!」ファンタジア文庫大感謝祭2016『ハイスクールD×Dスペシャルステージ』
2016年10月22日(土)東京・ベルサール秋葉原で開催された「ファンタジア文庫 大感謝祭2016」のステージイベント『ハイスクールD×Dスペシャルステージ』の模様をお届けする。本ステージでは『ハイスクールD×D』のヒロインたちの秘密や作品の秘密について、原作者である石踏一榮先生に直接聞いてしまおうという主旨のもとで行われた。シリーズ累計310万部を突破する人気シリーズの秘密。果たしてステージではどのようなことが語られたのだろうか。
●原作22巻、短編2巻、TVアニメ3期を経た超人気シリーズ
『ハイスクールD×D』は、ファンタジア文庫より2008年に刊行がスタート。悪魔として転生した兵藤一誠とリアス・グレモリーたちオカルト研究部のエロと熱血のバトルファンタジー作品だ。TVアニメシリーズも3期放送されるなど、その人気は凄まじい。ステージでは「原作者・石踏一榮に聞く! グレモリー眷属誕生秘話」と題して、原作者・石踏一榮氏が登壇。今まで直接語られることのなかった情報が飛び交うファン必見のイベントとなった。
●シークレットゲスト「リアス部長」を召喚
登壇した石踏先生は会場の人の多さに「びっくりしましたね、紳士の方が多くて」と一言。ステージの意気込みについて聞かれると「みんなおっぱいが好きそうで」と語った。また、最前列には女性のファンも並ばれていたようで、「木場くんのファンでしょうね」と会場の笑いを誘う場面もあった。そしてイベントがいよいよスタートするかと思いきや、「ちょっと、私を置いて何を勝手に始めようとしているのかしら」とリアス部長の声が会場に流れると、観客は期待と共に大きくどよめく。原作小説第9巻の修学旅行のシーンを引き合いに、会場全体で「サモン、おっぱい!」の掛け声が行われ、シークレットゲストとしてリアス・グレモリー役の日笠陽子さんが登場。「みなさん、召喚ありがとうございます」の挨拶と共に手を振った。
※リアス・グレモリー役の日笠陽子さんも登場
久しぶりにリアスを演じた感想を聞かれると「ちょっと最初、声がガラガラになりました」と会場の笑いを誘い、アニメの3期ぶりにリアスを演じたことで少し緊張した様子だった。また、著者である石踏先生とはこれまで同じステージに立ったことがなかったことも明かされ、初の共演となった。
●『ハイスクールD×D』のヒロインを振り返る
シークレットゲストの日笠陽子さんも交え、質問コーナーがスタートする。ひとつめの質問は「最初に決める設定」について。ディスプレイには作品に登場するヒロイン達が映し出され、日笠陽子さんの一番好きなキャラクターについて問われると、リアスへの愛着はあるとしながら「長くリアスを演じているとリアス目線になることが多く、オカルト研究部の下僕たちがみんな愛おしくて選ぶことができない」と回答。それでも姫島朱乃についてはリアスの幼馴染みであることを挙げ、気になるキャラクターであると打ち明けていた。
※オカルト研究部のキャラクターは全員愛おしいと語った日笠陽子さん
そして、最初に考えたヒロインキャラクターについて問われると石踏先生は「企画の時は悪魔になった主人公がシスターを救いに行く話だったので、最初に考えたのはアーシアだった」と語った。また、リアスについては主人公が悪魔になるためのきっかけを考える上で誕生したことも明かし、会場からは感嘆の声が漏れ聞こえた。日笠陽子さんは石踏先生が語るキャラクターの誕生秘話を聞くと「どおりでアーシアはヒロイン感が強いと思っていたんですよ」と納得した様子で頷いた。誕生したヒロインの順番としてはアーシア、リアスの順となり、その次には「ないほうと、もっとあるほうと」とジェスチャーを交えながら塔城小猫と姫島朱乃が誕生したことも明かされた。
また、兵藤一誠については「企画時の性格は木場だった」と語り、驚きの声が会場から湧く中、「ただ、それだとキャラクターが弱かったこともあって、スケベな性格になった」と回答。男性キャラクターも木場、一誠の順番で誕生したことも明かされ、主人公である一誠もリアスも、最初に考えられたキャラクターではなかったことが明かされたのだった。
●キャラクターの名前は憶えやすく、そして意味がある
次の質問は「キャラクターの名前の由来」について。主要キャラクターの一覧が表示されると、日笠陽子さんが以前から気になっていたとして「横文字のカタカナの名前と日本語名が混ざっていることが意外だった」と告白。石踏先生は「ヒロインは最初から日本人じゃなくしよう」と思っていたようで、リアスやアーシアが横文字カタカナ調になった理由を説明した。またリアスの名前の由来について聞かれると某ゲームのモンスターの名前が由来であることを激白。日笠陽子さんから「嬉しくないわ!」とツッコミが入る場面も見られ、会場は大きな笑いに包まれた。また「リアス式海岸から持ってきたわけではない」と念を押す場面も見られた。
※キャラクターの名前の由来について語る石踏先生と日笠陽子さん
他のキャラクターについては、作品の要でもあるイーヴィル・ピースの元となるチェスの駒に由来していることを解説。塔城小猫の「塔城」は「ルーク」、姫島朱乃の「姫」は女王のもじりから来ており「クイーン」、兵藤一誠の「兵」は「ポーン」、木場祐斗の「木場」は騎馬に置き換え「ナイト」であることを語った。また、リアスの友人であるソーナについても、リアスのイメージカラーである「赤」に対する「青」として、支取蒼那というネーミングが用いられていることも明かされた。なお、ゼノヴィアあたりからは趣味的な要素が強くなったことも明かし、会場は笑いに包まれた。
●ヒロインの3サイズは自分が決めたわけではない
最後は「ヒロインの3サイズはどうやって決めたのか」について。主要ヒロインの3サイズ一覧がディスプレイに表示されると、リアスのバストが99であることに日笠陽子さんが言及。「1cmくらい誤魔化しても」と会場の笑いを誘った。また、公表されている3サイズについては「前担当編集とイラストレーターのみやま零先生によって決められたのではないか」とも語り、自身は3サイズについて特に口を出していないことも明かされた。また、各キャラクターのウエストサイズに日笠陽子さんは「嘘だから、この数字は嘘だからね!」と力説。男性陣の誤解のもとだとしながら、「これは悪魔なんで」と石踏先生が笑いを誘いながら切り返す場面も見られた。
最後に「ヒロインのイラストを最初に見た印象」に関する質問について、石踏先生は「イラストから影響された部分も多く、イラストを見てから描写を決めたこともある」と語った。日笠陽子さんは「原作イラストだと一誠がスケベそうな顔をしているし、リアスは意外と幼い印象を受けた」と答え、石踏先生も「そうですね」と頷いていた。
『ハイスクールD×D』の設定の裏側に迫るディープな内容で展開された本ステージイベント。このステージではなかったが、TVアニメ第4期も決定し、ますます盛り上がりをみせていくことだろう。原作小説の続きはもちろん、TVアニメの最新情報など楽しみにしていきたい。
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