【日刊試読タイム】『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』(GA文庫)

5日に1回くらい雨が降って欲しいです(個人的希望)。

さて、今回はGA文庫が2017年2月15日に発売する『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

「僕、都会に行ってみたいんです!」 村人誰もが反対するなか、軍人になる夢を捨てきれず王都へと旅立った少年ロイド。しかし村で一番弱い男と言われる彼を含め、村人は誰一人として知らなかったのだ。自分たちの村が高レベル冒険者でも恐れる『ラストダンジョン手前の人外魔境』なんて呼ばれている真実を。そこで育ったロイドは……身体能力ばつぐん、古代魔法も完備、おまけに家事のスキルもパーフェクト!!「な、何者なんだ、あいつは……!」「ロイド君、本気出しちゃだめよ?」 これは、無自覚に無敵を体現する少年が『本当の強さ』に目覚めゆく勇気と出会いの物語――。

著者はサトウとシオ先生。イラストは和狸ナオ先生。サトウとシオ先生は第8回GA文庫大賞にて「優秀賞」を本作で受賞、デビューされます。本作は人外魔境とまで言われる村の少年が、都会の軍人を夢見て上京するなにからなにまで「勘違い」尽くしのファンタジー作品のようですね。試し読みでは約50ページ相当が公開されています。口絵も3枚確認できるほか、挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

この純粋無垢な少年の勘違いファンタジー、爆笑級。

主人公は自他共に認める「村一番のか弱い男」ロイド・ベラドンナ。古の英雄たちが世界を救った後、世俗を離れて安らぎを求めた最果ての集落「コンロン」を出て、ロイドは王都の軍人になりたいと言いだします。普段は日和見なロイドが見せる頑固な一面に、村人たちは村長に説得してもらうべく会合が開かれることになります。薪も集められない、川の魚も捕ったことがない、そんなロイドに軍人なんて勤まるはずがない、と。

ロイドを諦めさせようと村人たちは次々に言うのです。「水中に一時間しか潜れないなんて話にならない」「たかだか牙や角が生えた魚程度で苦戦してどうする」「『トレント』を一撃で仕留められなければ一人前とは呼べない」「骨折ぐらい1時間で治せ」「せめて村長みたいに魔法で隕石を降らせろ」などなど。まさに人外とも言える村人からは無理だ無理だと言われながらも、村長はロイドに上京の許可を出すのです。

王都まで走って6日(異常)。田舎者丸出しのロイドは、早速チンピラの当たり屋に絡まれてしまいます。ロイドに肩をぶつけて痛がる兄貴分、そして慰謝料を請求する弟分という構図でしたが、兄貴分の痛がり方がまさにガチ。「覚えてやがれ」のお決まりの台詞は「忘れてください」に置き換わるも、ロイドは「さすがは都会」という言葉にすべての解釈を委ねていくことになります。もう純粋無垢にすぎる少年なのです。

試し読みでは、イーストサイドの魔女マリーのもとで、ロイドが下宿することになるまでが公開されています。また、本作を描く視点もライトノベルではなかなか見られない独特さもあります。これまで育ってきた村がすべての常識の礎となっているロイドと、都会で出会う人々とが織り成す「勘違い」で綴られていくファンタジーはとても楽しみですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©サトウとシオ/SBクリエイティブ イラスト:和狸ナオ

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『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』特設ページ

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