ライトノベル作家向けの解説書『現代知識チートマニュアル』が品切れ続出となり発売2日で重版が決定

2017年4月17日にライトノベル作家や作家志望者に向けた解説本『現代知識チートマニュアル』がモーニングスターブックスより発売となり、各所で品切れが相次いでいるようだ。発売からわずか2日で早くも重版が発表されており、重版分は2017年5月上旬を目処にあらためて販売店に出回ることになる。解説本としては異例のスピードで重版となっている。

そもそも「現代知識チート」とはなにか。ライトノベルの文庫や単行本では2015年前後から、よく見かけるようになった印象が筆者にはある。簡単に説明をするとファンタジー世界をはじめとした異世界へと転生や転移等をした主人公が、現代で培った知識や当たり前となっている技術を、困難に立ち向かう手段として用いる設定のひとつだ。その活用方法は様々で、食糧事情を改善して村や町を発展させたり、腐敗する貴族政治に対して民主政治を打ち立てたり、現代医学を応用して難病を解決したり、魔法がすべてという価値観を科学技術の力でひっくり返したりなど様々だ。多くに共通しているのは、現代の知識や技術が現地の人々にとっては思いも寄らならい考え方や方法であり、異世界で主人公が活躍する物語を描く際の「核」として扱われる場合が多いということだ。

本書では化学や物理学をはじめ、軍事、政治、経済、生活、医学など14のジャンルに言及しており、1冊に非常に多くの内容が盛り込まれている。各ジャンルを個別に応用する場合はさらに詳細な下調べが必要となるだろうが、物語を考える上でのきっかけ作りには極めて有用だろう。実際の購買層が現役の作家や作家志望者に偏っているのか、それとも読者も興味を持って積極的に手に取っているのかは不明だが、ライトノベルの異世界系作品に対する注目度が依然として高いことがうかがえる。

ライトノベルレーベルを冠して解説本が刊行されることはとても珍しく、同レーベルでは小説作品はもちろん、今後も作家向けの資料集や解説本の刊行が行われることになるようだ。異世界をテーマにしたライトノベル作品のメディアミックスも活発化しており、書き手からも読み手からも興味深い1冊であることは間違いない。

©山北篤/新紀元社

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