【日刊試読タイム】『がんばりすぎなあなたにご褒美を! 堕落勇者は頑張らない』(MF文庫J)

最近、近所の野良猫が増殖しているような気がします……。

さて、今回はMF文庫Jが2017年7月25日に発売する『がんばりすぎなあなたにご褒美を! 堕落勇者は頑張らない』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

「勇者なんてやめだ! 俺は自由だっ!」魔王を倒した俺・ウィルは、『模範的英雄』としての窮屈な生活が嫌になって、大勢の人の前でこう叫んで逃げ出した。途中、山道で倒れた俺を助けてくれた少女・アイリスにせがまれて、彼女のパパとして一緒にのんびり暮らすことにしたんだが……なんと、アイリスに「働くの禁止! がんばるの禁止!」と言われてしまった! さて、俺は一体なにをして過ごせばいいんだろう。頑張らないように頑張れば良いのか? ……まぁ、今まで頑張りすぎてたし休んでも良いか。うん、そうだな、たとえ世界が滅びても、俺は二度と頑張らないぞ!

著者は兎月竜之介先生。イラストはそりむらようじ先生。兎月竜之介先生についてはこちらの日刊試読タイムの記事で紹介しているので参考までに。本作は英雄として頑張り続けてきた生活を投げ出した主人公と、そんな主人公を甘やかしてくれる少女との物語のようですね。試し読みでは約43ページが公開されています。挿絵も2枚確認できるので、早速チェックチェック!

⇒ 試し読みはこちら

バブみ受容レベル1の元勇者、少女に拾われる。

主人公は一年前に魔王を討伐し世界を救った英雄、ウィル・エルサント。世界を救った勇者として凱旋した彼を待っていたもの。それは英雄として国民の模範となり続けることだったのです。模範的英雄としての振る舞い、あらゆる行事への出席、講演、国民や王立騎士学校の若人たちへの激励。プライベートなど存在せず、窮屈で苦しい生活を一年も過ごしてきたウィルは、いよいよ爆発してしまうのです。叫ぶ言葉は己の自由ただひとつ。あらゆる責務やしがらみを投げ出したウィルは、王都から飛び出し放浪の旅へと駆け出したのです。

放浪生活から三ヶ月。ウィルは苦しい旅路を強いられていたのです。正体を隠さなければならないため、一ヶ所に留まることはできず、目立つこともできなかったので宿屋も使えなければ大金で買い物をすることも叶わない。野宿とひもじい食事を続けてきたウィルは、心身ともに限界だったのです。正直に自由に生きたかっただけなのに、気付けば浮浪者同然の生活。初めて自由にやれたことが自分自身への悔し涙という皮肉に、ウィルはそのまま意識を失ってしまうのです。

意識を失ったウィルは、両親を失った十二歳の少女アイリスちゃんに助けられます。美味しい食事に純粋で温かい彼女の存在。しかし長居をすることで彼女に迷惑をかけてしまうと早々に立ち去ろうとします。そんなウィルの前に現れたのは、アイリスちゃんの住む村の村長であり、自称バブみマスターの魔女。身体以上に心が傷ついていることを見抜かれてしまったウィルは、勇者になるべくただただ自由のない生き方を強いられてきた己の生い立ちを、再会したアイリスちゃんの前で涙を流しながら吐露するのです。

試し読みでは、何もかもに疲れ果ててしまったウィルに、アイリスちゃんがウィルのママになる宣言をするところまでが公開されています。その代わりにウィルに向けられたアイリスのパパになってほしいという言葉は、家族になってほしいという意味で。甘えることを知らないで育ってきた元勇者ウィルと、ウィルを頑張らせない少女アイリスちゃんの物語に注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©兎月竜之介/KADOKAWA メディアファクトリー刊 イラスト:そりむらようじ

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