【ラノベの素】 スニーカー文庫「問題児シリーズ」竜ノ湖太郎さん 『次世代のスニーカー文庫を担う人気シリーズの裏側』 【プレゼントあり】
スニーカー文庫の次世代を担う新シリーズ「問題児たちが異世界から来るようですよ?」
略して「問題児」シリーズ。
度重なる重版で人気も上々、トランペさん主催の「ラノベ書店員大賞」でも6位にランクインするなど、いま最も注目の作品です。
今回は、作者の竜ノ湖太郎(たつのこたろう)さんにお話を伺いました。
【問題児たちが異世界から来るそうですよ? YES! ウサギが呼びました!】
世界に飽きていた逆廻十六夜に届いた一通の招待状。『全てを捨て、“箱庭”に来られたし』と書かれた手紙を読んだ瞬間―完全無欠な異世界にいました!そこには猫を連れた無口な少女と高飛車なお嬢さま、そして彼らを呼んだ張本人の黒ウサギ。ウサギが箱庭世界のルールを説明しているさなか「魔王を倒そうぜ!」と十六夜が言いだして!?そんなこと黒ウサギは頼んでいないのですがっ!!超問題児3人と黒ウサギの明日はどっちだ。
――早速ですが、簡単に経歴を教えて下さい。
大阪出身の汎愛高校武道学科卒です。
スニーカー大賞の奨励賞を受賞。
受賞作は『EQUATION ―イクヴェイジョン―』です。
――作家を志したきっかけはなんでしたか?
仕事を辞めたその日に志しました。
それまで小説なんて書いたことありませんでしたが、成せばなるもんですね(笑
――影響を受けた作家さん、好きな作家さんはいらっしゃいますか?
また、どんなジャンルの本を多く読んでいましたか?
影響を受けたのは茅田砂子先生の『デルフィニア戦記』や樹川さとみ先生の『楽園の魔女たち』、林トモアキ先生の『戦闘要塞マスラヲ』ですね。初めに手紙が来るくだりは『楽園の魔女たち』を読んで思いつきました。
以前はあまり本を読みませんでしたが、作家になってからはオールジャンル読むようになりました。
――執筆環境や執筆ペースはどれくらいなのでしょうか。
PCと机と健康椅子。最近新しいものに買い換えました。
執筆ペース……と言っていいのか分かりませんが、10P書いて7P没とかザラです。これまでの没ページだけで2冊は作れると思います。百回推敲するつもりで書いていますが、それでも足りない部分がある感じです。
何が言いたいかというと、僕はペースを作ったり締め切りを守ったりするのが苦手ということです。
「問題児」シリーズは現在、第5巻「問題児たちが異世界から来るそうですよ? 降臨、蒼海の覇者」が発売中!
――続いては、作品についてお伺いします!
――タイトルが独特ですが、ご自身で考えられたんですか?
『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』は当初、別のタイトルの副題でしたね。
『箱庭と異邦人~ 問題児たちが異世界から来るそうですよ? ~』とかそんな感じだったはず。なんというかこう、インパクトがあって親しみやすいタイトルが欲しいと言われて提出したタイトルの一つでした。
その副題を見た担当さんが『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』はどうかと提案された流れです。
初めはどうかと首を傾げましたが、ライトノベルはとにかく存在を知ってもらって、手に取って貰わないと話にならない業界です。このタイトルも、多くの方に知ってもらう為には効果があるかなと。
おかげさまで各所で叩かれているようですが、醜名(しこな)を取って逞しく在れ、という思いも込めてあります。今はこれ以外ないタイトルだと、読者も思ってくれている……はず(笑
――猫耳より、バニーガール派ですか?
狐耳が正義だと天啓を受けました。
―― 一番好きなキャラは誰ですか?
だから狐耳が(以下省略
少し話は違いますが、僕は頑張っているキャラクターが好きです。
なので、頑張り屋の黒ウサギや飛鳥やリリ辺りがお気に入りです。
作者的に動かしやすいのは白夜叉と十六夜の二人ですね。
―― 一番気に入っているシーンがあれば教えて下さい。
二巻の〝黒死斑の魔王〟を倒すシーンと、四巻の龍とディーンが衝突するシーンです。
四巻のシーンは編集Yさんに、
竜ノ湖『見開きで無理ですか?』
編集Y『当初より分厚くなったので、ページ数的に無理です。むしろ挿絵が減ります』
と怒られました。執筆のページ枚数を計画的に書くのは本当に難しい……!
四巻はむしろもっとページ数を増やしたかったぐらいです。
――イラストを見たときの第一印象を教えて下さい。
可愛い女の子と同じくらいに幻獣やらが大量に出てくる作品なので、初めは不安でしたが、天之有大先生にそんな心配はいりませんでした。これからもガンガン突飛な要求とキラーパスを回して行こうと思います。
ちなみに黒ウサギは当初のラフだと(きちんと)黒かったのですが、視覚的に微妙だったので今の色に落ち着きました。
ガーターが似合うウサギになってよかったです。
――作中に出てくる豊富な神話・逸話の知識は、元から持ってらっしゃったものですか?
いえ、作品を書くために勉強しました。本当は完全オリジナルのファンタジーを書こうかと思ったのですが、今のライトノベルの風潮で話題性の無い新人がオリジナルファンタジーを書くのは厳しいと思ったので。
それならいっそ、『今まで手を付けたことの無いジャンルに飛び込んでみよう!』と思って歴史関係を調べて回って出来上がったのが『問題児シリーズ』でした。
初めは史実のキャラクターが異世界に呼び出されるシリーズにしようかと思ったのですが、神話や伝承を絡めることを考え出した辺りから方向転換しました。
――五巻の内容について、さわりの部分だけ教えて下さい。
〝アンダーウッド〟で開催される筈だった収穫祭のお話です。
他にも名前だけ出てきていた魔王について少し語られ始め、その縁者も出てきます。
――五巻での一番の見所はどんなところでしょうか。
一番は水着姿の女性陣ですね。楽しみにしていてください!
――現在7~5階層で争っていますが、恐らく今後はより世界軸に近い階層でノーネームを打倒した魔王を探すことになると思いますが、今後の展開や構想について、言える範囲で教えて下さい。
そうですね。そろそろ4桁以上が上層階と呼ばれている理由も見えてくる頃かと。
今後の展開次第ですが、そろそろ『故意に語られていない地域』にもメスを入れて行こうかなと思っています。
――最後に、読者の皆様へ一言お願い致します。
読者の皆様の声援があって、なんちゃって現代風異世界ファンタジー『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』も5巻です。当初は2巻打ち切りを前提で書き始めていたのに、気が付けばその2.5倍。ありがとうございます。
今後も楽しんでもらえるように黒ウサギを弄り倒していく予定なので、応援よろしくお願いします。
――まだまだ多くの謎が残されている「問題児」シリーズ
これからの展開が見逃せそうにない!
スニーカー文庫さまのご好意で、竜ノ湖太郎さんのサイン本を頂けることになりました。
抽選で3名様にプレゼント致します。
プレゼントを希望される方は、以下のアドレスにお名前を記入のうえ、ご応募下さい。
【応募先アドレス】 mailto:present.aisaka+mondaiji@gmail.com
締め切りは7月末です。
皆様のご応募をお待ちしております。
当選の発表は、発送先をお伺いするメールに代えさせて頂きます。
(C) 角川書店 竜ノ湖太郎/天之有
取材・記事:海老沢秀暁
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