【らのすぽ!】「いい雰囲気の癒される世界観」とキャスト陣もイチオシ!『真の仲間』ステージレポート
角川スニーカー文庫発のアニメ『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』のステージイベントが、埼玉・ところざわサクラタウンで開催された「KADOKAWA ライトノベルEXPO2020」(通称:らのすぽ!)内にて、2021年3月7日(日)に開催された。配信イベントとして行われたステージには、レッド役の鈴木崚汰さん、リット役の高尾奏音さん、ルーティ役の大空直美さんの3人が出演。作品の話題から笑いの絶えないトーク企画など盛り上がったステージの模様をお届けする。
『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』は仲間の賢者・アレスに戦力外を言い渡されて勇者パーティーから追い出されてしまった英雄・レッドが、押し掛けてきたお転婆姫のリットと共に、辺境の地で薬草屋を開業し、第2の人生を始めるスローライフファンタジー。ステージでは司会からの紹介を前に鈴木崚汰さんが合いの手をいれるなど、笑いの幕開けとなった。イベントが始まる前から和気あいあいとした雰囲気とは裏腹に、「言っちゃう?」と驚きの情報を鈴木崚汰さんがもたらす。アフレコ収録は始まっているとしながらも、「大空さんとは収録でご一緒したことがなくて、この現場が初めまして。全然しゃべったことがないんです」と、楽屋で初顔合わせだったことを明かした。大空直美さんも「挨拶から始まった当日に、今日のステージを3人で立つという状況」と語りつつ、それでもしっかりと楽屋で仲良くなったことをアピールした。
アニメの配役決定時の気持ちについて聞かれた3人は「前日に発表された『錆喰いビスコ』への出演とほぼ同時期に決定した初めての主人公役」と鈴木崚汰さん。ヒロインを演じる高尾奏音さんは「最初に抱いたのは「私ですか?」という感想で、びっくりした」と、役柄の決定に驚いたという。「リットのような大人っぽいビジュアルの女の子は演じたことがなかった」と、嬉しさと同時にアフレコに向けての緊張感もあったと吐露した。主人公レッドの妹役を演じる大空直美さんも「これまでは感情を表にたくさん出すキャラクターを演じることが多かった。ルーティは感情が制限されているため、どうお芝居するのか挑戦的な部分もあった」と振り返った。3人とも演じることへの喜びを噛み締めながら、珍しく新鮮な役柄に対する挑戦の気持ちを強く感じるエピソードが披露された。
そして話題は作品の内容へ。本作の印象について聞かれると「いい雰囲気の世界観」という共通の印象を3人は挙げた。物語はパーティーを追い出されたレッドとリットのスローライフと、ルーティ率いる勇者パーティーの冒険の2軸で描かれているという。レッドについては早熟な能力ゆえに、あるタイミングから周囲にいつけなくなってしまうつらい境遇に触れながら、「部活動や仕事でもあると思う。特に学生だと周囲の体格が急成長することもあると思うので、いたたまれない気持ちになりますね」と鈴木崚汰さん。現実にもあり得る世知辛い一面と比較しながら紹介した。レッドと旧知の仲であるリットは「英雄であり、お姫様でもある時の凛とした姿と、レッドと一緒にいる時のデレっとした姿が魅力です」と、ギャップのあるキャラクターであると高尾奏音さん。推しのポイントとして「ご飯を食べている姿がめちゃめちゃ可愛い」と見どころも伝えた。魔王討伐を宿命づけられているルーティについては「この世界を語るうえで欠かせないもののひとつに加護がある」と大空直美さん。「【勇者】の加護と引き換えに、不要なものとして人間らしい感情が削られてしまっている」と、ルーティの置かれている境遇にも触れた。ほかにも作中においては語られていないリットの加護についてなど謎に包まれている設定についても語られていた。
続いてはバラエティ企画「あなたの加護診断」と「真の仲間を探せ」が壇上では行われた。「あなたの加護診断」では心理テストのような形式で、あなたのパーティーで最後まで生き残った仲間を5つの選択肢から選ぶというもの。鈴木崚汰さんは「鳥」、高尾奏音さんと大空直美さんは「馬」を選択。お金の象徴である「鳥」は【商売人の加護】、仕事の象徴であるという「馬」は【戦士の加護】として、診断結果が発表された。「真の仲間を探せ」ではお題の答えを3人で一致させるゲーム形式で行われ、「スローライフな趣味といえば」の設問に大空直美さんは「盆栽」と回答。高尾奏音さんは「おさんぽ」と回答しつつも、「むしろ盆栽が歩いているみたいな」と、なんとか一致に持っていこうとする姿勢に壇上では笑いが巻き起こる。鈴木崚汰さんの回答「シロツメクサ摘んで花冠作り」でも、3者の回答の共通点として「緑」を挙げ、辛うじて真の仲間であることを証明してみせたのだった。
最後の挨拶では「疲れている時に見ていただけたら癒されるかもしれません」「ギャグとキュンキュンとシリアスがサンドイッチのように詰め込まれている作品」「忙しない日常が続いているので、本作を見て穏やかな気持ちになっていただけたら」と大空直美さん、高尾奏音さん、鈴木崚汰さんのそれぞれが、7月の放送に向けて期待を寄せた。
ステージでは第1弾PVが初公開されたほか、キャスト陣がキャラクターの台詞を一言ずつお披露目するなど大きな盛り上がりを見せた。今後の情報からも目が離せないアニメ『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』は2021年7月より放送開始予定。原作小説も角川スニーカー文庫より第8巻まで発売中。
©ざっぽん・やすも/KADOKAWA/真の仲間製作委員会
[関連サイト]
TVアニメ『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』公式サイト
『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』原作特設ページ