このライトノベルがすごい!2023:『ようこそ実力至上主義の教室へ』がついに文庫部門1位&単行本・ノベルズ部門は『本好きの下剋上』が1位に返り咲き
2022年11月26日に発売された「このライトノベルがすごい!2023」(宝島社刊)にて、『ようこそ実力至上主義の教室へ』が文庫部門で1位を獲得、単行本・ノベルズ部門では『本好きの下剋上』が1位を、総合新作部門では『わたしはあなたの涙になりたい』が1位を獲得した。「このライトノベルがすごい!」は宝島社が2004年より刊行しているライトノベルのBESTランキング書籍。2016年から文庫部門と単行本・ノベルズ部門に分けてランキングが実施されているほか、2020年からは新作部門を文庫と単行本の統合形式に変更している。本誌では文庫部門1位作品、単行本・ノベルズ部門第2位と第3位作品の著者インタビューが掲載されているほか、ランキング上位作品の著者メッセージも収録。さらに『ソードアート・オンライン』の特集とスペシャルインタビューも収められている。
文庫部門では『ようこそ実力至上主義の教室へ』(MF文庫J・著:衣笠彰梧・イラスト:トモセシュンサク)が1位に輝いた。2022年はTVアニメ第2期の放送、そして第3期の決定でも話題を呼び、長らく上位に名を連ね続けていた本作が、待望となる1位の座を射止めた。2位は3連覇に王手をかけていた『千歳くんはラムネ瓶のなか』(ガガガ文庫・著:裕夢・イラスト:raemz)、3位には第16回小学館ライトノベル大賞「大賞」受賞作『わたしはあなたの涙になりたい』(ガガガ文庫・著:四季大雅・イラスト:柳すえ)が選ばれている。
単行本・ノベルズ部門では『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』(TOブックス・著:香月美夜・イラスト:椎名優)が4年ぶり3度目の1位に輝いた。2位は『魔導具師ダリヤはうつむかない』(MFブックス・著:甘岸久弥・イラスト:景)、3位には『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』(電撃の新文芸・著:ロケット商会・イラスト:めふぃすと)が選ばれた。
新作部門は「このラノ2021」より文庫部門と単行本・ノベルズ部門で統合。総合新作部門として発表されている。総合新作部門では『わたしはあなたの涙になりたい』(ガガガ文庫・著:四季大雅・イラスト:柳すえ)が1位に輝いた。2位には『竜殺しのブリュンヒルド』(電撃文庫・著:東崎惟子・イラスト:あおあそ)、3位には『わたし、二番目の彼女でいいから。』(電撃文庫・著:西条陽・イラスト:Re岳)が選ばれた。
本誌には作品ランキング以外にもお馴染みとなっているキャラクターランキングやイラストレーターランキングも掲載されているほか、自分の好きな作品を見つけられるジャンル別ガイドなど多くの作品紹介も行われている。ラノベニュースオンラインが開催している「ラノベニュースオンラインアワード」と本誌の結果とで選出されている作品群を見比べてみるのも面白いだろう。今年もまだまだライトノベルには新刊が登場する。既存の作品とあわせて、面白いライトノベルにどんどん触れてもらいたい。
©衣笠彰梧/KADOKAWA MF文庫J刊 イラスト:トモセシュンサク
©香月美夜/TOブックス イラスト:椎名優
©四季大雅・柳すえ/小学館「ガガガ文庫」刊
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