新たな小説投稿サイト「ネオページ」で書く魅力、そして読む魅力をとは? スコッパーとしても知られる「なろうファンDB管理人」も物申す!?

2024年7月30日に正式オープンした小説投稿サイト「ネオページ」では、着々とユーザー数を増やしつつ、コンテスト「ネオページ・サポート・プログラム賞」(NSP賞)も実施し、日に日に活気を増しています。契約作家も200名を超え、さらなる活気を呼び込むべく、文学フリマやコミケへの出展、さらにはアプリのリリースも実施し、私たちも注力的な活動を続けています。今回はあらためて、作家や読者のみなさんに向け、私たちネオページ運営チームが、ネオページの魅力を解説しようと思います。なお、私たちの運営背景や契約作家についてなどは、「小説投稿サイト「ネオページ」の掲げる作家応援とは――原稿料が支払われる「契約作家」のメリットとデメリットをぜんぶ聞いた」を読んでいただけると、より理解を深めていただけるかもしれません。

 

 

第4回ネオページサポートプログラム賞

 

 

■ネオページで書く魅力

ネオページは様々な作家を応援し、より多くの魅力的な作品を生み出したいと考え、「作家の応援・支援」を理念として掲げています。未経験の方でも創作をすぐに始められる投稿ツールや、その創作活動を応援する仕組みを数多く揃えていますので、あらためてご紹介させていただきます。

 

・便利な投稿ツール

作品を執筆、あるいは投稿する際に欠かせない執筆ツールは、継続して使いやすいシンプルなデザインになっています。また、作品の表現にこだわりたい方のために、傍点やルビなどの機能も備えています。ほかにもプロットの整理やちょっとしたメモ書きに便利なメモ機能も実装しており、執筆の経験を問わず、使いやすいツールを提供しています。また、執筆をしていると、書いては消してを繰り返した結果、「結局最初の方がよかった」という事態もあることでしょう。そんなみなさんのためにバージョンの管理機能も搭載しています。

 

ネオページ

 

 

・表紙機能

ネオページでは作品の表紙を設定する機能も実装されており、作品投稿時に様々な表紙を選択することができます。単色の表紙やシンプルな背景画像のデフォルトライブラリ、海外のフリー写真素材などを取り揃え、ジャンルに応じたユニークなカバーを「ネオファンタジーカバー」として提供しています。任意のイラストをアップロードできる「カスタム表紙アップロード」機能も実装されており、ご自身で描いたイラストを表紙にすることも可能です。なお、カスタム表紙では著作権や公序良俗などを守っていただく必要があり、ネオページの運営も随時チェック、審査を行っています。

 

ネオページ

 

 

・編集部と連絡する機能

そして、ネオページ独自の作家支援機能として、編集者に連絡できる機能があります。ネオページでは多数の編集者を有し、作家の作品作りをサポートしています。たとえば、WEB小説では「エタる(永遠に更新が行われないまま連載を終える)」可能性が高いことも大きな課題のひとつだと考えています。そういった時に、編集者との繋がりをいつでも持てることで、解決する確率が上がると私たちは考えています。「AとBの案のどちらがよいか」、執筆する上で誰かの意見を聞きたいこともあるでしょう。でも小説を読まない知り合いに聞いても参考にはなりにくく、小説の悩みを共有できそうな知り合いがいない。そんな時に、自分の作品を同じ温度感で見てくれる編集者の意見が聴けるのは、非常に面白いことなんじゃないかなと考えています。もちろん商業契約を交わしていない作家であっても利用することが可能です。

 

ネオページ

 

 

・作品の感想・修正点を聞きたい。

・自身の作品の個性の出し方や具体的な方法を知りたい。

・ご都合主義だと指摘された。改善するためにはどうすればよいか。

・世界観に新規性がないと指摘された。改善のアイディアが欲しい。

 

上記のように、現時点でも様々なご相談、ご連絡が寄せてられています。基本的に作品に関する問い合わせであれば、編集部にアドバイスを求めることが可能です。展開で悩んだ場合はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

 

 

・ネオぺージ・サポート・プログラム(NSP)

ネオページでは作品の質に基づき、長期連載を希望する作家と有償連載契約を締結する機会を提供しています(詳しくはこちら)。すでに200名以上の作家と契約を交わしており、執筆した原稿の文字数に応じ、一定の原稿料を受け取ることができます。受け取る額は文字数に依存するため、人によってまちまちです。そのため一概には言えませんが、更新が控えめな作家さんで月額2~3万円、更新が頻繁な作家さんは月額5~6万円の原稿料の支払いが行われています。

 

ネオページ・サポート・プログラムを申請するには、ネオページに小説を投稿していただく必要があります。文字数が5万字を越えた時点で申請の権利を得ることができ、申請後、編集部にて基準を満たしているか、作品の確認が行われ、契約の可否を判断します。残念ながら契約に至らなかった場合でも、小説のフィードバックを行わせていただきます。ほかにもネオページ内の一部コンテストでは、選考を通過した作品に連載契約をご提案させていただく場合もあります。

 

上記以外にも、作家の創作活動を支援する様々な機能を取り揃えています。現在進行形で利用者の方々の意見を取り入れ、機能はアップデートしています。最近のアップデート例としては、より読者のレスポンスをランキングに反映できるようにランキングの集計方法の改良を実施したほか、応援チケットを1日1枚から3枚に変更しました。加えて、検索機能の改善、コメント機能の拡充、UIデザインの最適化、通知機能の追加など、今後も様々なアップデートを予定しています。引き続きネオページでは、より使いやすく、創作しやすい環境づくりを心がけていきます。

 

 

■ネオページで読む魅力

ネオページは作家の応援だけでなく、読者も楽しめる環境づくりも行っています。気軽に作品が読め、面白い作品に新しく出会えるような仕組みを考え、機能をリリースしています。

 

・豊富なジャンルカテゴリー

投稿される小説は異世界ファンタジー、恋愛、ミステリーなど12ジャンルにカテゴライズされており、各ジャンル内でも細分化され、合計で59種類のサブジャンルが用意されています。例えば、歴史小説の中でも三国志を読みたい方、異世界ファンタジーの中でも内政・領地経営だけを読みたい方など、作品を探しやすくなっています。また各ジャンル内のランキングもあり、それぞれのジャンルで人気を博している作品がすぐに分かるようになっています。

 

ネオページ

ネオページ

 

 

・読みやすい読書フォーム

小説を読むための読書フォームは、読者の好みにカスタマイズが可能となっています。文字のサイズやフォントの設定はもちろん、縦書きや横書きなども変更が可能です。また、電子書籍に近しいフォーマットで作品を読める「標準モード」の実装も特徴のひとつと言えるかもしれません。デフォルト設定では、作家が設定した原稿で読むことができる「原稿モード」が採用されていますが、「標準モード」では自動で段落下げ、改行の調整が行われています。現在の利用率は1割ほどではありますが、WEB小説を読み慣れていない方の需要を満たせていると判断しています。読者のみなさんが、より読みやすい形や好みに合わせて、作品を楽しむことができる環境をご用意しています。

 

ネオページ

 

ネオページ

 

 

・様々な評価システム

ネオページでは、貴方が出会った「好きで推したい作品」を応援できるシステムを提供しています。読者のみなさんのアクションはすべて数値化されて、人気ランキングにも反映されます。ある小説を一気読みした際や、レビューを書いた際などに、それらのアクションに応じたポイントが作品に加算されていきます。作品を読めば読むほど、推せば推すほど、作品のランクアップに繋がることになります。また、手軽に作品を推したい方のために、応援チケット機能も導入し、ボタンひとつで作家や作品を応援することができます。作品を読む、レビューをする、応援チケットを使用する――様々なアクションが作者の評価に繋がるシステムになっています。

 

それ以外にも様々な仕組みをネオページでは採用しています。今後も作者と共に、読者も楽しめる機能が盛り込まれ、さらに改良は進んでいく予定です。12月にはスマホアプリ版もリリースされ、ますます書きやすい、読みやすい環境を提供してまいります。

 

 

■ネオページの今後について

今後、ネオページでは作家のみなさんが気軽に作品を発表できる場を提供するだけでなく、将来的に安定した収益化を実現するための道筋も模索しています。書籍化、コミカライズ、電子書籍など様々な形でみなさんの作品を世界に発信していく予定です。

 

書籍化、コミカライズは他の出版社と協力しつつ進め、電子書籍化、Webtoonは自社のリソースを駆使して展開を想定しています。ネオページでは様々な形を通じて、作家が輝ける舞台を提供してまいります。作者の方はもちろん、読者の方もぜひネオページを利用してみてください。

 

 

そして前回の記事「小説投稿サイト『ネオページ』の掲げる作家応援とは――原稿料が支払われる『契約作家』のメリットとデメリットをぜんぶ聞いた」では、SNS上でも大きな反響をいただきました。その反響のきっかけのひとつとなったのが、なろうファンDBさんの記事に対する発言でした。そこで、この記事ではなろうファンDBさんにご登場いただき、記事へのコメントをお願いしています。なろうファンDBさんの視点から見たネオページの取り組みに対する率直な感想をぜひご覧ください。

 

【自己紹介:なろうファンDB(@narou_fun_db)】

SNSや「小説家になろう」において、ランキング外の良作を探して紹介する活動や、その助けとなるサイト「なろうファンDB」の運営などを行っています。気が付けばこのような活動を始めて5年。その間、SNSで知り合った方や「小説家になろう」で応援した方の中には、書籍化の夢を叶えたり、大きな成功をおさめた方もいらっしゃいます。活動の傍ら、そういった界隈の変化を追うのも面白いと感じています。

 

【なろうファンDBさんよりコメント】

「Web小説界隈はレッドオーシャンである」というのはここ数年ずっと感じていたことだ。毎年のように新しいサイトが生まれいつの間にか消えていく。大手に対抗するだけのサイトを引っ提げて新規参入するには、5年以上先を見据えた長期的な戦略とそれを続けられるだけの体力が必要で、その基準に満たなければ早期退場する運命なのかと思っていた。

実際、ここ数年の間に「LINEノベル」や「セルバンテス」のような大手企業発のサイトがリリースしたと思ったら1年ほどでクローズし、海外からの黒船として目されていた「ノベリズム」や「ノベルピア」もいつの間にか活動の規模を縮小している。このまま「小説家になろう」「カクヨム」の2大サイトを中心にこの界隈は回っていくのかなと思っていたのはおそらく私だけではないだろう。そんな状況のなか、突如現れたのが「ネオページ」だ。

正直最初は「レッドオーシャンに新規のスタートアップが飛び込んだところで…無茶するなぁ」と思ったし、実際そのようなツイートもした記憶がある。

しかしその認識は、ネオページの全容が明らかになるにつれ、良い意味で裏切られていった。そう、最初に述べた「5年以上先を見据えた長期的な戦略とそれを続けられるだけの体力」という条件を満たしているじゃないかと。おまけに、この界隈のウォッチャーとして苦々しく思っていた「サイトの攻略法を知らない書き手は良作を投稿しても容易に埋もれる問題」にも解を用意しているようにも見えた。

Web小説専属の「担当編集」によるサポート。これが無料で提供されているのはとんでもないアドバンテージではないか。もちろん始まったばかりの今は、担当編集ごとに温度差があったり、手探り感はあるだろうが、ここが組織化されてノウハウが蓄積されていけば、書き手にとっては大きな助けになるだろう。

また契約作家制度は、人気獲得やインセンティブのために、そのサイトのトレンドにおもねった作品を投稿せざるをえないという書き手の葛藤を緩和する可能性がある。

そして、この2つがしっかりと機能すれば、私のように様々なタイプの良作を読みたいと願っている読者にとっても、非常に美味しい話なのではとも思える。

今後「ネオページ」が、Web小説界隈の台風の目となり、界隈に新しく好ましい変化が訪れることを一読者として期待したい。

 

 

kiji

[関連サイト]

WEB小説投稿サービス「ネオページ」

 

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