インタビュー「ラノベの素」。スズキヒサシ先生「魔法戦争」

オリジナルインタビュー「ラノベの素」第4回は、MF文庫Jより11月25日に発売される「魔法戦争」の著者、スズキヒサシ先生です。

あらすじ

七瀬武はちょっと暗い過去を持ってはいるが普通の高校生だ。良く言えば真面目、悪く言えば根暗というのが周囲からの評価。とある事情から幼馴染みの五十島 くるみと嘘の恋人関係を築いているが、それ以外は普通の生活を送っていた。しかし、ある日彼は校内で、見たことのない制服を着た少女・相羽六が倒れている のを発見する。彼女との出会いにより、武の運命は大きく揺さぶられ、そして変化していくのだった。「わたしは、魔法使いなの。ごめん……あなたを魔法使い にしてしまった」2つに分かれた世界でいくつもの精神が交差する! 現代・本格魔法アクション開幕!

――お忙しいところインタビューをお受けいただいてありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。

スズキヒサシです。一応、物書きです。趣味は読書かな。好きな食べ物は、甘くない玉子焼き。今はほぼ毎日、PSPで「ファイナルファンタジー零式」をやっています。

――影響を受けた作家や本はありますか?

昔から読みまくっていたので、何万冊という本の影響を受けているはず……です。あえて言えば、児童文学の影響が強いかもしれません。年齢と共に読む本の分類が変わったので、いろいろ蓄積されていると思います。

――ということは作家になろうと決めたのもずいぶん早かったのでは?

作家になろうと思ったのは、子供の頃です。小学生のときですね。

家に絵本が棚いっぱいにあったので、それを読んでいて自然に本が好きになりました。

――デビューしてからの生活はそれまでとはずいぶん変わったのではないですか?

あまり変化はないですね。もともとインドアだったのが、さらに加速して、軽い引きこもりなのは困り物ですが。

後は、完全に昼型から夜型の生活になってしまったので、太陽光を浴びることがまずないです。多少、不健康になりました。

デビューしてから辛いことは、何をおいても締め切りです。書けないときも締め切りがやって来るのが辛いです。嬉しかったことは、ファンレターをいただいたことです。イラスト入りのお手紙や何枚にもわたって書かれた文章を見ていると、小説を書いてよかったなと思います。

――読者の皆さんは自分にとってどんな存在ですか?

読者の方には、いつも元気をもらっています。いつもあとがきの最後に書かせていただいている文句のままですが、私の作り出した世界を一緒に楽しんでくれるという意味で、かけがえのない存在です。遠くにいる友人のような気持ちになることがあります。

――ファンレターをもらうのは当然嬉しいと思いますが、はじめてもらったときの気持ちを教えてください。

はじめてもらったときは、何度も読み返して、一日中にやにやしていました。今もあまり変わりませんが。

ファンレターはすべて大事にとってあります。

――11月25日発売の新シリーズ『魔法戦争』についてお聞きします。

・スズキ先生の思い描く「魔法」 のイメージについて教えて下さい。

「魔法」と聞くと、杖を振ると鮮やかな光が放たれるイメージが私にはあります。 今回も、そんな感じの魔法が出てきます。

・『魔法戦争』の見所を教えて下さい。

『魔法戦争』の見所は、魔法を使った戦闘シーンと、微妙な三角関係(?)です。気張って書いたわけではなく、自然に出てきたちょっとえっちなシーンが、男性読者には見所かもしれません。イラスト付きで堪能していただければと思います。

・『魔法戦争』に出てくる登場人物で一番好きなキャラクターを教えて下さい。

登場人物で私が一番、気に入っているのは、ダブルヒロインの一人、「五十島くるみ」です。

書きやすいから気に入っている、というのもありますが、正統派ヒロインの「相羽六」と主人公の武が一緒にいると、彼女がやきもきしているのが、かわいいです!

・『魔法戦争』の執筆で一番苦労されたことを教えて下さい。

執筆で苦労したことはあまりに多すぎて、思い出すと涙目になるので、語るのはやめておきます。 とりあえず、プロットの通りにはいかないということです。原稿は魔の生き物です。いや、ホントに。でも苦労しないと、良い作品ができないので、そこはすべて受け入れたいと思います。

――作家としてこれからの目標を教えてください。

来年はもっとがんばって何冊か出せればと思っています。 すでに次の巻が進行中なので、一歩一歩やっていくだけです。

――読者に向けて一言お願いします。

まずは1巻目、手にとっていただければ嬉しいです。魔法に恋に友情に家族に、盛りだくさんでいきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

――お忙しい中ありがとうございました。最後に『魔法戦争』のご紹介をお願いします。

『魔法戦争』は、分かたれた世界を行き来しつつ、魔法バトルや恋に飛び込んでいく主人公、武の物語です。ヒロインが二人いることで、微妙な三角関係になっています。「あなたを一生守るから」とまっすぐに向かってくる六と、「武以外の男は絶滅しろ」と思っている(願っている)くるみとの間で、それどころではない武が振り回されたりしています。

好みの魔法使いを見つけてもらえると嬉しいです。11月25日発売予定の『魔法戦争』ぜひ読んでみてください。

PROFILE

スズキヒサシ

大阪在住。代表作は「焔のシグナティス」(MF文庫J)、

「タザリア王国物語シリーズ」(電撃文庫)など。

(C)メディアファクトリー スズキヒサシ /瑠奈璃亜
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