【第1回:ラノベの車窓から】レンタルマギカ 死線の魔法使いたち
とあるライトノベル読みが読者としての視点・観点で、オススメをピックアップして紹介する
「ラノベの車窓から」が始動です。どうぞ、よろしくお願いしますね。
第1回のオススメとして取り上げるのはライトノベルは「レンタルマギカ」です。角川スニーカー文庫より2012年2月に最新刊である第21巻が発売されました。2007年から2008年にかけてアニメ化するなど、2004年より根強い人気を誇る本作も、いよいよ次巻である第22巻で物語はひとまず終わりを迎えるとのことです。
魔法バトルものというジャンルにおいては、第一線にある作品と言ってもいいのではないでしょうか。非常に、鳥肌の立つような想いで読み進めた今巻。フィナーレへと向かう物語が文章を通してひしひしと伝わってくるのは、読み手としてもテンションが自然と高まります。
立場の異なる魔法使いたちが悲願と執念、決意と覚悟を胸に開かれた「螺旋なる蛇(オピオン)」と「協会」の大魔術決闘(グランフェーデ)。それもいよいよ大詰めを迎えようとする今巻では、これまで繋がりそうで繋がらなかった、それぞれの”アストラル”における点と点が、十二年前に布留部市で起きた事件の真相が明らかとされることによって、一本の線へと繋がります。姿を眩ませていた伊庭司が何を考え、そして何を成し遂げようとしていたのか。そして、とある人物に隠された知られざる過去。それを知った伊庭いつきがどう決断し、どう行動するのか。アストラルと布留部市を中心として起こったすべての出来事が集大成として詰まった1冊になっています。「螺旋なる蛇(オピオン)」と「協会」と新旧入り混じるアストラルの激闘をぜひ読んでみてはいかがでしょう。
20巻を超える魔法使いたちの物語も最後の佳境へと突入し、それぞれのアストラルがどのような結末を迎えるのか、非常に楽しみです。魔法使い派遣会社「アストラル」ことレンタルマギカが、最終巻となり私たちのもとに最高の魔法としてレンタルされてくることをぜひ期待したいですね!
【記事:らお】
(C)角川書店 三田誠/pako
[関連サイト] 「レンタルマギカ」公式サイト
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