オリジナルインタビュー「ラノベの素」。千羽カモメ先生『正捕手の篠原さん2』

正捕手の篠原さん2

南の島で合宿(サバイバル)!?
著者:千羽カモメ
イラスト:八重樫南
2012年1月25日発売

「あたしが今度の合宿を通して、先輩の根性を徹底的にたたき直してあげます!」綾坂が女の子だということを知っても、相変わらずマイペースな日々を過ごす 守たち明学ナイン。しかし、合宿を目前に控えたある日、野球部に熱血ソフトボール少女の愛理がやってきて部の雰囲気が一変!? ようやく野球が出来るのか と思った矢先、深見の画策により合宿地が南の島(無人島)に変更! そして遭難! 無くなっていく食料、ばれそうになる綾坂の正体、そしていつにも増して アプローチしてくる深見の真意とは……? 果たして生き残る(野球をする)ことは出来るのか!? 波瀾の第2弾!

プロフィール

千葉県出身。第七回MF文庫J新人賞でデビュー。

好きな季節は夏で、毎年プールと高校野球観戦に足しげく通ってます。

――本日はお忙しいところお時間を作っていただきありがとうございます。よろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。

――『正捕手の篠原さん2』が今月発売になりましたが前作から少し間が空きました。前作を知らない読者もいると思いますのでどんな作品か教えてください

千葉市の学園前地区にある明神学園という私立高にある硬式野球部の事情を描いた物語です。

学園の隣には同校野球部の専用グラウンドがあり、そこで部員たちは皆毎日部活に励んでいます――

が、チームのエースである綾坂さんは実は男装投手だったのです。

そして正捕手の篠原さんが、かつてライバルだった綾坂の正体を知ってしまうというのが1巻の物語でした。

イラストは人気イラストレーターのあの八重樫南さんです。

――今回も2ページで1話という斬新な作品なんですか?

はい。ただ、この見開き1章というのは清涼院流水先生が「とくまでやる」という作品ですでに出版されているので形式そのものをとりあげるなら斬新ではないと思います。『篠原さん』が完結するまで当該作品は読まないように決めてはいるんですが…

しかし、コーナーページや幕間などといった、担当編集さんを始めとした多くの人たちが完成させてくれたアイデアのおかげで、『篠原さん』でしか読めない本ができあがったと思っています。

――サブタイトルに「南の島で合宿(サバイバル)!?」とありますが、今作の特徴やセールスポイントなど教えてください。

前作は『部活風景編+男装エースの綾坂編』だとしたら、今作は『幼なじみの深見編』です。

セールスポイントは水着ですかね?

――主人公やヒロインについて教えてください。

主人公について

篠原守、特進クラスに所属する二年生の正捕手です。餃子が好きで、内角打ちが得意。

優秀なキャッチャーで、打者の狙いを読むのは得意ですが、異性の要求は読めません。

どんな相手と組ませてもだいたい安定したツッコミ役になってくれます。

ヒロインについて

まずは二年エースの綾坂真琴。「天使の指先」を持つクールな美少年投手(のふりをした女子)です。

家に女子が野球をすることに反対されているため、男装してマウンドに立っています。

華麗な王子様ですが、男装がばれてから結構ペースが乱れ始めています

次にマネージャーの深見月夜。本作の舞台となる明神学園理事長の孫娘で守の幼なじみです。

いつもグラウンドで面白い事探しをしている悪戯娘で、隙あらば守にちょっかいを出してきます。

2巻は彼女の話です。

そして、守の妹である篠原杏。何かにつけて兄につっかかっていく気分屋な子です。

新米顧問の涼子先生は、現在監督不在の野球部でなんとか頑張ろうといつも空回りしています。

――千羽先生が一番お気に入りのキャラクターは誰ですか?その理由も教えてください。

一人だけ選ぶなら深見でしょうか?

作者ですらなかなか掴ませてくれないこういったキャラは書いてて飽きません。

――作家になろうと決めたきっかけや、そのきっかけになった作品などはありますか?

元々作家になろうというより、シナリオを作るのが好きで、それが高じて今の立場にいる感じです。

きっかけになった作品はRPGツクールでしょうか(笑)

――小説を書くのに一番気をつけている(こだわっている)のはどんなことですか?

基本的にはキャラのさせたいようにする。あとは、なるべく日常の言葉を使うことです。

――作家としてのこれからの目標を教えてください。

「まずは『篠原さん』の大団円です。」

――作家を目指している若い人たちにアドバイスなどあれば是非お願いします。

自分の書きたいものをクローズアップできる工夫を考えるといいんじゃないかと思いますよ!

――先生にとってファンになってくださる読者はどんな存在ですか? あとファンレターはやはり嬉しい?

読者っていうのは最後に物語を完成させてくれる人たちで、その上でファンになってくれる人がいたとしたらもはや相棒ですよね……すごく嬉しい存在です。

ファンレターはめっちゃ嬉しいです。いろんな人が読んでくれてるんだなと思いました。一人一人メッセージを返したいくらいです。

――最後に読者の皆さんに一言お願いします。

『篠原さん』をどこまで書けるかどうかわかりませんが、彼等とともにエナメルバッグをかついで下校道でも辿っている気持ちで本作にお付き合いいただければ幸いです。

――本日はありがとうございました。

こちらこそこういった場を設けていただきありがとうございました。

篠原さんは現在2巻まで発売中です。3巻もじきに出るので何卒よろしくお願いします。

お忙しい中インタビューを受けてくださった千羽先生ありがとうございました。

千羽先生の新刊『正捕手の篠原さん2』はMF文庫Jから絶賛発売中です。

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