『覇剣の皇姫アルティーナ』むらさきゆきや先生インタビュー

ここは華麗にスルーして次の質問にいきますね(笑)。えっとネタバレな質問になると思いますが、レジスの覚悟というか、理想の源というか、そういった部分はどこからきてるんでしょうか。これは後々明らかになるのですか?

「ああ、それは、もちろん読書経験からきていますね。彼の理想も知恵も、ぜんぶ読書によって培われています。先の巻では、どうして、そんなに本が好きになったのかが……」

「語られるんですか?」

「いや~、実は、頭に浮かんできた物語を書いてるだけなんで、わからないですけど。書けたらいいですね」

先の巻でしっかり語られるんですね。楽しみですね。あ、あと、クラリスとアルティーナですが、著者としてどちらが好みですか?(笑)

「クラリスさんの毒舌で、私のガラスのハートが壊れそうなので、クラリスさんで」

「えっ!?」

「あれ?」

(笑)。時間もアレなので質問を続けますね。本作を書くのに苦労した部分などありますか?

「………………あ、すみません。正直、ぜんぶ楽しかったんで。和田さんも編集長も面白いって言ってくださって。気がつけば楽しいばかりでした。いつもは、もうちょっと苦労するんですけど。この作品は頭に浮かぶままに書きました。後から気になるところだけ直した感じです」

「あ、でも、調べ物とかは大変でしたよね」

「そうですね。趣味で歴史関係の本とか読んでるので、確認のために読み返したくらいですが」

楽しく執筆できたということですね。では執筆にもそんなに時間はかからなかった?

「考えてる時間は長かったですよ。たぶん、高校生の頃から、ずっと、こういう話が作りたかったです……執筆そのものは、20日くらいですかね。ドラマCDの収録とかイベントがあったので、実質は2週間くらいで、あとは、修正に10日くらいですね」

なるほど、構想をずっと練られていただんですね。高校生の頃からというと、その頃から作家になろうと?

「私、ゲームプログラマーやってたんですよ。代表作だと『鉄●TAG』とか。だから、小説を書きはじめたのは遅くて20代半ばでした。最初は、作家になりたいというより文章修行の腕試しで某文庫さんに投稿したんです」

「どうでした?」

「最低評価で、やんわりと〝無理〟って感じでした(笑) たぶん、そこで火が付いたんだと思います。友だちの西野かつみ先生は受賞したのに、俺は無理なんだ! と――。もっと上手くなるには文章の仕事に就いたほうがいいと思ったんで、プログラマーを辞めてライターになりました」

「20代半ばで!?」

「もう30歳になってたかな?(笑) なぜか、絶対に作家になれると、不思議と信じてました(笑)」

それで実際に作家になられたのはすごいですよね。では執筆する際に一番こだわっていることなどありますか?

「娯楽は、お客さんに楽しんでもらうことに価値があります。お客さんが笑ったり怒ったり泣いたりするのが娯楽です。だから、読者のことだけを考えて書いてます……まぁ、こう言うと真面目そうなんですが(笑) 私は、楽しんでもらえるものを作るのが楽しい人間なんで、自分も楽しんでます」

「僕も、楽しんでもらえる作品を世に出すことが、楽しいです」

「……残業、楽しいですか?」

「……た、楽しいです!」

読み手第一ということですね。では作家としてのこれからの目標などは?

「1冊でも多くの本を読んでもらうことです」

「あれ? アニメ化って言ってませんでしたか?」

「動いたりしゃべったりするアルティーナさん視聴したいです」

えーっと、メディアミックス展開がされる作品を作るということですね。ところでむらさき先生もやっぱりファンレターは嬉しいものですか?

「……………………」

「えー、むらさき先生は、まだファンレターもらったことないんですよ……」

編 あ、えーっと

「あ、いや、メールも嬉しいですよ! メール、いっぱい来てますし! ブログの感想も嬉しいです。自分のサイトのアンケートとかも毎日3回はチェックしてます」

和「ありがたいですよね。FBonlineからの感想もいただいてます。打ち合わせのときにも検討材料にしたり、モチベーションにしてもらっています」

む「どんな形でも感想をいただけると、やる気が出ます。一言でもいいので、ぜひ! あ、うちのアンケートのURL、貼っといてください」

ではそろそろお時間ですので、最後に読者の皆さんに一言お願いします。

「感想、よろしくお願いします! あ、その前に読んでください!」

「落ち着いてください……『覇剣の皇姫アルティーナ』よろしくお願いします。2巻もなるべく早くお届けできるよう、がんばります!」

「あと、2012年12月16日に発売の『英雄伝説 零の軌跡 午後の紅茶にお砂糖を』(ファルコムBOOKS)も、よろしくお願いします」

「えっ!?」

「え?」

本日はお忙しい中ありがとうございました。

2人「「ありがとうございました!」」

お忙しい中インタビューを受けてくださったむらさきゆきや先生とファミ通文庫編集部の和田さんありがとうございました!

むらさきゆきや先生の新作『覇剣の皇姫アルティーナ』は絶賛重版発売中です!

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