独占インタビュー「ラノベの素」 零雫先生『不死探偵・冷堂紅葉』
独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2025年8月12日にGA文庫より『不死探偵・冷堂紅葉』第3巻が発売された零雫先生です。ラノベニュースオンラインアワードで史上初となる第1巻&第2巻の連続四冠を達成したほか、熱烈なファンも多く、大きな反響を呼び続けている本作。ミステリー×異能力で描く学園ストーリーについてはもちろん、人気を博したことが意外だったというヒロイン・冷堂紅葉についてなど、様々にお話をお聞きしました。
【あらすじ】 『学園祭の日だけ入れる場所には、人に嘘をつけなくさせるお宝が眠る』 俺・天内晴麻の通う青崎高校ではそんな謎めいた言い伝えがあった。学園祭当日、俺は冷堂紅葉と共にイベントを満喫していたが、学校に乱入した無法者達に教頭が拉致監禁される非常事態へ……狙いはお宝!? 大混乱のさなか、冷堂は再び密室で殺害されてしまい――。「この謎は解かない方が良い……」「なぜ私に真相を隠すのですか?」 誰が冷堂紅葉を殺したのか? 思惑渦巻くお祭りで、因果が繋がる究極の犯人当て(フーダニット)が始まる!「私の推理を、聞いてもらいます」――まるで、天内晴麻から冷堂紅葉への挑戦状だ。 |
――それでは自己紹介からお願いします。
2023年に第15回GA文庫大賞で《銀賞》を受賞してデビューした零雫です。出身は香川県で、生まれてからずっと香川に住んでいます。好きなものは漫画、小説、ゲーム、映画などいろいろあるのですが、最近の趣味として答えるならマーダーミステリーですね。香川県にはマーダーミステリーの専門店がありまして、そこで他のお客さんと一緒に遊んでいます。
――TRPGでもよく言われますが、マーダーミステリーも作家同士で遊ぶとすごく面白くなりそうなゲームですよね。
そうですね! 作家で集まってマーダーミステリーをやりたいとずっと思っているんですけど、同期を含めて作家の方とリアルで会うことがほとんどないので、残念ながらそういった機会には恵まれていないです(笑)。
――ありがとうございます。早速ですが『不死探偵・冷堂紅葉』はシリーズ刊行以降、読者の間で大きな反響を呼び続けています。ラノベニュースオンラインアワードでも史上初の連続四冠を獲得しましたし、他の投票企画でも上位にランキングされることも多かったですよね。それらの反響はどのように見ていらっしゃいましたか。
ラノベニュースオンラインアワードはもちろん、このライトノベルがすごい!やアニメ化してほしいライトノベルのランキングなど、多くの方から高評価をいただけているのは非常に嬉しいです。本作については特に作品にハマっていただけた方の応援、いわゆる推しの力が強いなと感じています。各種ランキング類も投票という推し活動の結果なので、すごく応援していただけているんだなと。SNSでも読者の方と交流する機会は多いですし、中には第1巻が発売される前から応援してくださっている方もいて、読者のみなさまにはどんどん感謝を伝えていきたいですね。
※第1巻発売時から多くのファンを抱えている『不死探偵・冷堂紅葉』
――今あらためて振り返ってみると、著者としてはどんなところが読者の方に刺さっていると思いますか。
要因のひとつに、ミステリーとして評価されている点があるのかなと思っています。ライトノベルの読者だけではなく、ミステリー好きな方にも刺さっているのかなと。もちろんライトノベルを読んでいるけど普段はミステリー作品に触れていないという方もいると思うので、そういった方々が本作に触れ、ミステリーの面白さに気付いてハマっていただけているのかなとも思います。もともと本作については、ミステリー好きな方にも読んでもらいたいという願望があって、それがある程度叶っているのは嬉しいなと思いますね。個人的に予想外だったことがあるとすれば、思いのほかキャラクターを愛していただけていることでしょうか。
――キャラクターについては後程いろいろとお聞きできればと思います。そして読者の方からすると待ちに待っていた最新刊が、約1年9ヶ月ぶりに発売となりました。
お待たせしてしまって申し訳ない思いでいっぱいです。一言で表すのは難しいのですが、刊行スパンが長くなってしまった要因として、第3巻の原稿を1回通しで書いたものの、担当編集さんに渡すまでに、1度まるまる書き換えたという背景もありました。なので、執筆そのもので非常に時間がかかってしまったという経緯もあります。第3巻の内容は学園祭になるわけですけど、最初は孤島ミステリーで書いていたんですよ(笑)。ただ、納得できない部分もあって、一から書き直すことにしました。いずれにしても読者のみなさまの応援の声が大きかったからこそ、刊行に至れているので、本当に感謝しかありません。
――実質2冊分書いていたんですね(笑)。
そうですね(笑)。
――ありがとうございます。零雫先生はミステリーがお好きであると公言されていらっしゃいますが、好きになった理由はなんだったのでしょうか。
ミステリー小説は中学生の頃からずっと読んでいるので、あらためて聞かれると難しいですね……。真相が明らかになるまでのドキドキ感、明かされた真相への驚き、その過程で自分自身が推理しながら物語を読み進めて、当たっていたら嬉しいし面白いという感覚でしょうか。推理している時間も楽しいですからね。なので、ミステリーという以上に、謎解きのような体験が根っから好きなんだと思います。
――なるほど。ご自身の中で特に印象に残っているミステリーや謎解きにまつわる作品、体験はありますか。
推理の楽しさを強く感じるきっかけになったのが、竜騎士07先生の『うみねこのなく頃に』という作品でした。原作は同人ゲームでして、コミケで1エピソードずつ頒布されていたんですけど、エピソードとエピソードの間に、リアルに半年くらい間隔が空いていました。その期間に、中学生から高校生にかけてだったと思いますが、推理や物語の考察をしまくっていました。とにかくずっと『うみねこのなく頃に』のことを考えていて、それが推理や考察における私の原初の体験でしたね。
――その推理や考察は、二次創作など創作の原動力にはならなかったのでしょうか。
そう言われてみると、当時はまったくありませんでしたね。私は『不死探偵・冷堂紅葉』を書くまでは、一切創作活動をやっていなかったので。
――となると、『不死探偵・冷堂紅葉』の執筆に至る、創作意欲が高まった動機も気になりますね(笑)。
2021年に公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観て、なぜかすごく創作意欲が掻き立てられたんですよ(笑)。とにかく何かしたいという衝動に駆られた結果、1年くらいかけて『不死探偵・冷堂紅葉』を書き上げました。
――ありがとうございます。それではあらためて『不死探偵・冷堂紅葉』がどんな物語なのか教えていただけますでしょうか。
本作はミステリーとしての王道と変化球が混ざった学園ミステリーです。作品の本筋は密室の殺人事件が起こり、それを解決するというお話で、クラシックかつ王道です。あわせて異能力という特殊な設定や主人公とヒロインの青春模様も描かれています。ライトノベルはシリーズを意識するので、こういった作品を書いている以上、殺人事件は何回も起こりますし、その結果、身近な人物との別れもあったりします。そういった困難に立ち向かっていくキャラクターたちの物語でもあります。
※ミステリー、異能力、青春模様など作品としての見どころは多い
――続いて着想についても教えてください。
いざ小説を書こうと思い立った時、自分が書くのであればやっぱりミステリーだとは思っていました。推理するのも好きなので、「読者への挑戦状」が挿入されるような本格ミステリーをライトノベルで作れば、自分が読みたいと思える作品になるのではないかと考えました。異能力とミステリーの掛け合わせも、ライトノベルらしさを考えていた時に浮かんだ要素のひとつになります。まあ、キャラクターが固有の能力を持っているという設定は、私が『ジョジョの奇妙な冒険』の大ファンだからというのもあるかもしれませんが(笑)。
――本作は処女作でもあったと思います。ミステリーの作品を執筆する上で、どんなことを考えながら執筆に臨んだのでしょうか。
基本的には複雑になり過ぎないようにする、難しくなり過ぎないように作ろうとは考えました。それこそヒントのひとつに気付ければ犯人がわかったり、密室のトリックがわかったりするような感じですね。
――もうひとつお聞きしたいのですが、本作を執筆するにあたって、ストーリーとトリック、先に考える優先度や順序はあったりするのでしょうか。
それはどちらもで、密室にあわせてストーリーを考えることもあれば、ストーリーにあわせて密室を考えることもあります。たとえば第1巻で描かれている体育館で起こった密室殺人は、下着を握っているという意味不明な状況でしたけど、あのエピソードは先に状況を考え、ストーリーへと繋いでいきました。逆のパターンだと、第2巻の美術室で起こった密室殺人ですかね。あのエピソードは、絵画にダイイングメッセージが残っていたという事件ですが、念頭に絵画を事件に絡ませたいという考えがあって、密室を作り上げた形になります。個人的には、何かと何かを絡ませて状況を作り出したいという考えが先にあった方が、執筆の進みは早いかもしれません。
――ありがとうございます。それでは続いて主要なキャラクターについて紹介をお願いします。
主人公の天内晴麻は、時間を戻せるという異能力を持っています。それだけ聞くと探偵として無双できそうな能力ではありますが、いろいろと癖もあって苦労してしまうわけですね……。とはいえ天内は、主人公らしく障害を乗り越えて事件に挑むキャラクターになっています。読書好きや料理好きな一面、ヒロインへの包容力や落ち着いた雰囲気、そういったところが目立っていますが、内心では年相応に女の子に興味を持っている少年でもあって、できる限り好感を持たれる人に育ってほしいなと思いながら書いています(笑)。ただ、それもすごく難しくて、主人公ではあるんですけど、作中で一番執筆に苦労しているキャラクターでもありますね。
※とある条件を満たすことで時間を巻き戻せる異能を持つ天内晴麻
冷堂紅葉は不老不死の異能力を持っています。実は24歳だけど高校生として生活しており、大食いだったり、お腹を見られるのを恥ずかしがったり、年齢を気にしたりと様々な一面を持っています。また、冷堂も天内同様に探偵としても活躍するキャラクターで、様々な苦労をしながらも真相に辿り着ける推理力も持ち合わせていますね。冷堂に関しては自分の中で性格もかなり固まっていますし、可愛いキャラクターでいてくれているので、すごく描きやすいキャラクターです。
※不老不死の異能を持つ冷堂紅葉はとある事件の真相を追っていて……?
カルバン・クレインは、私が男らしいキャラクターが好きだということもあり、自分が思う男らしさをなるべく表現しようとしているキャラクターです。とはいえ、ちょっと変わったところも多く、「意外と変な奴だな」と思ってもらえるようにも描いています。天内の相棒は冷堂ですけど、それとは違った頼れる相棒みたいなポジションでしょうか。ルパン三世に対する次元大介みたいな、そんなキャラクターになって欲しいなと思ってます(笑)。
※極道の世界に身を置いているラノベ好きな少年カルバン・クライン(イラスト左)
三鷹ソラはバトル系のメイドで、格好良い異能力も持っています。特に意識しているのは、『ジョジョの奇妙な冒険』で感じる好きな要素を詰め込もうと執筆している点でしょうか(笑)。読者の方からも好評なキャラクターの一人ですし、第3巻では三鷹ソラの可愛いシーンもあるので、好きな方は楽しみに読んでもらえたら嬉しいです。
※戦うメイドで強力な異能を持つ三鷹ソラ
この他にもキャラクターはたくさんいるんですが、それぞれ違うことを考えて作りこんでいて長くなってしまうので、今回はこの4人だけということで……。
――キャラクターについては、思いのほか読者の方に愛してもらえていて驚いたというお話もありましたが、その最たる存在はヒロインの冷堂紅葉だと思います。あらためて冷堂紅葉というキャラクターの魅力はどんなところにあると思いますか。
冷堂紅葉というキャラクターは、ヒロインであるということも踏まえて、それなりに長い時間をかけて考えていました。一人の人間としてどんな性格や趣味嗜好に至るのかを組み立てるために、不老不死であるという点は大きな要素でしたね。もし自分が不老不死になったら、何を考えて生きていくのか。何を感じながら生きるのかをトレースしながら考え続け、そこで感じたことや精神の方向性を繋ぎ合わせた結果、たくさん要素が詰まったキャラクターになったと思います。不老不死だからこそ思っていることや悩んでいること、そして感じていること。わかりやすい例だと、年齢を気にしているところですね。人間くささや親近感を感じられる要素が生まれ、魅力的なキャラクターになったんじゃないかなと思います。もちろん見た目というか、美和野らぐ先生の秀逸なキャラクターデザインがあってこそなんですけど、イラストや小説の二次創作もたくさんあって、読者のみなさんに冷堂紅葉を好きになってもらえて、すごく嬉しいなって思います。
※冷堂紅葉という一見クールなキャラクターが有するギャップに魅了される読者は多い
――キャラクターについてもうひとつ。ネタバレを含むので深くはお聞きできないのかなとも思うのですが、登場キャラクターの扱い方も特徴的だと感じています。第2巻で登場した新キャラクターも含めて、身近なキャラクターでも全然安心できないというか(笑)。
ありがとうございます(笑)。ラノベミステリーを書くにあたっては、シリーズ化を前提とした場合、レギュラーのキャラクターは死なないんだろうなとか、犯人にならないんだろうなとか、そういったメタ的な予想ができてしまったらつまらないと思い、できないように作ろうとは考えていました。犯人も被害者も身近な人物が選ばれる可能性があるし、登場したけどあっさり死ぬのも意外性が生まれて面白いのかなと。本作を描く上で難しくし過ぎない、複雑にし過ぎないというお話もさせていただきましたが、キャラクターの数を増やし過ぎないということもそういった考え方の延長にあって、結果少ないキャラクターの中で退場者が出るようになっていますね。魅力的なキャラクターが登場したとして、すぐに退場しても面白いと思うんですよ。『鬼滅の刃』の煉獄さんなんかもそうですしね(笑)。
――ありがとうございます(笑)。続いて、本作のイラストは美和野らぐ先生が担当されています。お気に入りのイラストなど、美和野らぐ先生のイラストに感じていることなどがあれば教えてください。
美和野らぐ先生のイラストは透明感のある筆致が魅力的ですよね。一方で結構ダークな雰囲気を描かれていたり、逆に明るく可愛いキャラクターを描かれていたりと、どちらも美しいカラーで描いていらっしゃるイラストレーターさんだなと思います。本作の刊行時に「美和野らぐ先生にお願いしようと思ってます」と担当編集さんから言われ、作風にすごく合っているなと一番に感じました。キャラクターの仕上がりについても、冷堂紅葉は造形として意外にシンプルだったりするわけじゃないですか。セーラー服の黒髪ロングというありふれた要素のキャラクターでありつつ、バッテンのカチューシャなど独自のデザインも取り入れてくださり、冷堂紅葉という存在をしっかりと記号化していただけて、すごく面白いなとも思いましたね。
※冷堂紅葉というキャラクターを確たる存在たらしめたのはイラストの力も大きいという
好きなイラストは第1巻の涙を流している冷堂が描かれた見開きの口絵イラストですね。あのイラストは本当に大好きで、美和野らぐ先生が描く肌感や滴ってる涙、雫の透明感、赤い瞳の美しさ、そして表情の儚さもあって、美術館に並ぶ絵画のような領域の絵だと思っています。加えて各巻の表紙も印象に強く残っています。全体的に青色の雰囲気をまとっていて、それがミステリアスさや冷たさという、作品のカラーを印象付けており、匠の技だなと思います。
※零雫先生が特に印象に残っているというイラスト
――そして第3巻の発売にあわせてコミカライズも発表されました。期待することや楽しみにしていることはなんでしょうか。
コミカライズについては読者様からも希望する声をいただくことが多かったので、発表することができて安心しています。漫画版では、キャラクターの可愛いシーンをたくさん見られたらいいなと思います。また、小説のイラストではサブキャラクターの挿絵はどうしても少なくなってしまっていて……、たとえば宮川愛ちゃんなんかは好きになってくれている読者の方も多いので、そういったキャラをたくさん見られるようになるのも楽しみのひとつですね。
――それでは著者として、『不死探偵・冷堂紅葉』の見どころや注目ポイントを教えてください。
一番の注目ポイントは、ミステリーとして本格的であるということかなと思います。私なりのこだわりを持っている部分でもあるので、ぜひ注目して楽しんでもらえたら嬉しいです。密室殺人の謎や犯人の特定など、「読者への挑戦状」も挿入されています。もちろん推理をしない方にも、最終的に予想もしなかったような真相を用意しているので、読んで、そして驚いていただけたらなによりです。
※天内晴麻と冷堂紅葉の二人が様々な事件に挑む本格ミステリーシリーズとして楽しめる
――ファンが待ち望んでいた第3巻の内容についても教えてください。
第2巻では身近な人物が退場するなど、全体的にシリアスな雰囲気だったと思います。第3巻は学園祭が舞台ということで、登場人物がギャンブルの勝負をしたり、謎解きゲームに挑戦したり、明るく楽しい作風になっています。もちろん、事件も起こるわけですが……(笑)。今巻ではちょっと一筋縄ではいかないような「挑戦状」も用意していますので、楽しんでもらえたら幸いです。
※学園祭を舞台にどんな物語が待っているのか――待望の最新刊!
――今後の目標や野望について教えてください。
不死探偵に関しては、シリーズとして考えているストーリーはもちろん、まだ明かされていない謎や作中に散りばめられている謎など、きちんと執筆していきたいなと思っています。第2巻までを振り返っても、誰も気付いていないような伏線もかなり張り巡らせているので、それらを回収しつつ、彼らの物語を終わりまで、読者のみなさまに読んでいただけるよう続けていきたいです。それ以外に大きな野望を語っておくと、いつか映画になってほしいですね。実写もありですけど、まずはアニメがいいです(笑)。
――それでは最後にファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。
まず、大変長らくお待たせしました。みなさんの熱い声援があるからこそ、こうして刊行を続けることができているので、深く感謝しています。今後も最高に面白いライトノベルミステリーをお届けできるように頑張りますので、みなさまも全力で楽しんでいただけると幸いです。第3巻もエンタメ性がギュッと詰まって、待った甲斐があるような1冊になっていると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
――本日はありがとうございました。
<了>
時間を巻き戻せる高校生の少年と、不老不死の少女が織り成す学園ミステリーを綴った零雫先生にお話をうかがいました。本格的なミステリー作品としても面白く、冷堂紅葉をはじめとした魅力的なキャラクターが様々な事件に挑み、意外な真実が詳らかにされていく本作。数々の謎はもちろん、異能力者を巡る物語からも目が離せない『不死探偵・冷堂紅葉』は必読です!
<取材・文:ラノベニュースオンライン編集長・鈴木>
©零雫/ SB Creative Corp. イラスト:美和野らぐ
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