【編集部のオススメ】ハイスクールD×D 20 進路相談のべリアル 「家族愛に涙が止まらない」
ラノオン編集部が読んでオススメしたいと思ったライトノベルを紹介する【編集部のオススメ】
今回は、7月18日に発売となった石踏一榮先生が執筆する「ハイスクールD×Dシリーズ」最新刊となる『ハイスクールD×D 20 進路相談のべリアル』をご紹介します。
※多少のネタバレが含まれますのでご注意ください。

家族愛がもたらす新たな力!
迫る黙示録を前に、一誠たちは――。
レーティングゲームの王者ディハウザー・ベリアルに挑んだライザー・フェニックスとレイヴェル・フェニックスが衝撃的な結末を迎えた19巻のラストに、この最新刊を待っていた人たちも多かったはず。私もそんな一人だったわけです。なにせハイスクールD×Dはシリーズを通して一誠のおっぱいへの執着、熱い展開が多い一方、失うものがない物語ではないので、ハラハラドキドキするんですよね。そんな最新刊は、お色気要素をぐぐっと減らしながらも、ドラマ性を重視した熱く涙なくしては語れない物語展開となっています。
現魔王アジュカ・ベルゼブブの元を訪れた一誠たち。
そして語られる、レーティングゲームの闇。
王者ディハウザー・ベリアルが凶行に及んだ理由、それは『王』の駒の存在だった。レーティングゲームの存在意義を揺るがしかねない事実を知らされ衝撃に打ち震える一誠たち。そして、そんな一誠たちに追い打ちをかけるかのように、リゼヴィム・ルシファーの卑劣な魔の手がオーフィス、さらには一誠の両親へと及ぶことに……。
攻勢に転じる『D×D』メンバー。
一誠とアーシアの前に立ちはだかる敵は……。
邪龍の群れが行く手を阻む中、一誠とアーシアが両親を救出するための道をメンバーが切り拓いていく。そして、一誠とアーシアの前に立ちはだかったのは、レーティングゲームの王者ディハウザー・ベリアル、そしてリゼヴィム・ルシファーだった。さらに、そこには両親の姿があって……。
一誠の決意。
――俺さ、父さんと母さんの子供でいいかな?
いつか訪れるはずだった転機。一誠誕生にまつわる家族の物語。苦難の道を歩み続けてきた兵藤夫妻と一誠がみせる家族の愛と絆。そして、リゼヴィムを前に兵藤一誠はふたたび大極へと至る――。
顕在のファーブニル、そして黙示録が動き出す――。
結果としてリゼヴィムを追い詰めたのは、赤龍帝でも白龍皇でもなく、彼の黄金龍だったといっても差し支えないのではなかろうか。そしてひとつの幕引きは、真の意味での幕開けに過ぎないことを、オカ研メンバーは知ることになるのだ。
他にも見どころはたくさんあって、リアスと一誠の合体技や、アーシアのバランスブレイカー、最強の邪龍クロウ・クルワッハが格好良すぎる、等々読みごたえは十分です。また、著者があとがきで語っている一誠に降りかかる「死よりも辛い対価」も21巻に向けて気になるところ。次巻は覚悟をもって読んでほしいという著者のメッセージは、あんまり良い予感がしなくて、楽しみにしていいのか目を背ければいいのか困ってしまいます……。
7月18日に発売した最新20巻は兵藤一誠の巻と言っていいでしょう。
20巻という大台で描かれるドラマは、ぜひ手に取って読んでみてください。
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