心に響くライトノベルを読もう! ラノベニュースオンラインアワード2017年上半期「感動した部門」選出作品をご紹介

誰かとの再会や何かを成し遂げた時、ちょっとした奇跡に遭遇して感じる「感動する展開」。それは物語であったり、実際の出来事であったり、苦しいことから立ち上がった時やふとした想いを伝えられた時、思わず涙ぐんでしまった経験をしたことはあるだろうか。言葉に表せない想いを抱き、胸が苦しくなることもあるかもしれない。そんな感覚を、ぜひライトノベルでも味わってもらいたい。ラノベニュースオンラインアワード2017年上半期より、読者が実際に読んで「感動した」と感じた作品が選出される「感動した部門」のノミネート作品を、振り返って紹介する。2017年上半期で当該部門に選出された作品は6タイトル。この部門は特定のタイトルの最新刊が連続してノミネートされることは稀有な部門となっている。いずれの作品も思わず胸が締め付けられてしまう展開が読者を待っている。その1冊1冊を手に取って、感動した作品に注目してもらいたい。

2017年上半期「感動した部門」選出作品

追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ(ファンタジア文庫)

1月刊行作品からはファンタジア文庫刊『追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ』の第1巻が「感動した部門」に選出された。第29回ファンタジア大賞「金賞&審査員特別賞」を受賞した作品が見事本部門で選ばれている。青春とSFとがうまく噛み合わさり、主人公の記憶にだけ存在しない少女との出会いが、その後の物語に大きな影響を与えていくことに。掛け合いも巧みな本作は第2巻も発売されている。

ゼロの使い魔(MF文庫J)

2月刊行作品からはMF文庫J刊『ゼロの使い魔』の第22巻が「感動した部門」に選出された。ヤマグチノボル氏が遺したプロットをもとに、13年を経て完結を迎えた本作。4度に渡るTVアニメ化もあり、本作のタイトルを知っている読者も多いに違いない。原作小説ではTVアニメ版とは異なるラストを迎えることになる。サイトとルイズの物語の集大成をぜひ原作小説でその目に焼き付けてもらいたい。

冴えない彼女の育てかた(ファンタジア文庫)

3月刊行作品からはファンタジア文庫刊『冴えない彼女の育てかた』の第12巻が「感動した部門」に選出された。TVアニメ2ndシーズンも放送され、圧倒的な人気を誇る本作。原作小説ではいよいよ本編最終巻のひとつ手前ということもあり、大きな転換点を迎えつつ進行する。ジャケットイラストで描かれた二人の姿の意味もぜひ読んで確かめてもらいたい。

読者(ぼく)と主人公(かのじょ)と二人のこれから(電撃文庫)

4月刊行作品からは電撃文庫刊『読者(ぼく)と主人公(かのじょ)と二人のこれから』が「感動した部門」に選出された。作品のタイトルがまさにこの物語そのものを示しており、小説のモデルだった彼女と、彼女がモデルとなった小説をこよなく愛する少年との出会いが、この物語を大きく揺さぶっていくことになる。互いに惹かれていく二人は本と現実とのギャップに葛藤を抱きながら、それでも前へと進んでいく。

終わる世界の片隅で、また君に恋をする(電撃文庫)

5月刊行作品からは電撃文庫刊『終わる世界の片隅で、また君に恋をする』が「感動した部門」に選出された。周囲の人間に忘れ去られてしまう奇妙な現象「忘却病」を患った人達の願いを叶える「忘却病相談部」には、少しずつ周囲の人間から忘れ去られつつある人たちが集まり、各々の最期の願いを口にする。人は忘れ去られる前に何を願うのか。そして残される人達。たとえ忘れてしまうことが決まっていたとしても、忘れたくないと願うことにはどんな意味があるのだろうか。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

ソード・オラトリア(GA文庫)

6月刊行作品からはGA文庫刊『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ソード・オラトリア』の第9巻が「感動した部門」に選出された。外伝としてもTVアニメが放送された本作。物語は「剣姫」アイズ・ヴァレンシュタインの現在と過去、そしてロキ・ファミリアの絆を描く。外伝も第二部を終え、今後の展開にも大きな注目が集まりそうだ。

いずれの作品も多くの読者が「感動した」と感じて選ばれた作品ばかりだ。この機会にぜひ注目してもらいたい。「感動した部門」の選出は毎月1冊という狭き門となっている。一方で、読者の胸を打つ作品が登場してくれば、本部門で取り上げられる可能性は十分にある。最新刊を読んだ読者は、ぜひ毎月開催のラノベニュースオンラインアワードに投票してもらいたい。

また、以下の作品は残念ながら毎月の1冊には選ばれなかったものの、「感動した部門」で多くの票を集めた作品となっている。選出作品に負けず劣らずの「感動する展開」が読者を待っているはずなので、ぜひ注目してほしい。

・『リンドウにさよならを』(ファミ通文庫)

・『86―エイティシックス―』第1巻(電撃文庫)

・『オリンポスの郵便ポスト』第1巻(電撃文庫)

・『月とライカと吸血姫』第2巻(ガガガ文庫)

・『世界の終わりの世界録<アンコール>』第10巻(MF文庫J)

・『ゼロの使い魔 Memorial BOOK』(MF文庫J)

など

ランキング

ラノベユーザーレビュー

お知らせ