独占インタビュー「ラノベの素」 羊太郎先生『ロクでなし魔術講師と禁忌教典&ラストラウンド・アーサーズ』
独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2018年7月20日にファンタジア文庫より『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』第12巻&『ラストラウンド・アーサーズ』が同時発売となる羊太郎先生です。物語として折り返しを迎え、禁忌教典《アカシックレコード》の謎へと少しずつ迫る『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』、そしてデビューより4年を経て初の新シリーズとなる『ラストラウンド・アーサーズ』の両作品について、それぞれの物語やキャラクター、作品の見どころについて語っていただきました。
【あらすじ】 一面の銀世界。長期休暇を利用して、スノリア地方へやってきたグレン一行は、伝統行事の銀竜祭に参加する。そこで女学院の生徒たちと再会することになるのだが、グレン・デート権を賭けて雪合戦大会をすることに!? |
――それでは自己紹介からお願いします。
千葉県出身の作家、羊太郎です。小中高と平凡に過ごし、大学受験の浪人の最中、受験勉強そっちのけでライトノベルを読み漁り、こちらの道に目覚めました。社会人をやりながら作家を目指して苦節10年以上、第26回ファンタジア大賞にて「大賞」をいただき、『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』でデビューしました。大ざっぱな経歴はこんな感じです(笑)。
――そのあたりは『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』のあとがきでも触れられていましたよね(笑)。では好きなものや苦手なものがあれば教えてください。
好きなものはゲームや漫画をはじめとしたサブカル全般で、最近はTRPGにハマってます。苦手なものは小説やゲームなどを除くすべてですね(笑)。割と社会不適合者なので、遊ぶことや書くこと以外のすべてが向いてません。
――苦手なことがだいぶたくさんある中で、TRPGにハマられているとのことですが、長らく遊ばれているのですか。
実際に遊び始めたのはここ数年ですね。もともと「クトゥルフ」などのリプレイ動画を見て興味は持っていたんですけど、遊ぶきっかけがなくて。そんな時にネット上で付き合いのある友人が長らくTRPGをプレイしていて、誘われて遊ぶようになりました。そこからは沼ですよね(笑)。自分でゲームマスターをやるくらいにハマってます。昨日(収録前日)も「シノビガミ」でゲームマスターをやってました(笑)。仲間うちのオンラインセッションが楽しくて仕方ないです。
――ありがとうございます。では早速ですが作品の話題に移りましょう。第12巻が発売となる『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』ですが、2017年にはアニメの放送も行われました。あらためて振り返っていただけますでしょうか。
アニメ放送はやっぱり嬉しかったですよね。自分の考えたキャラクターが喋って、テレビの中で躍動するわけですから。作者冥利に尽きる以外に言葉が出てこなかったです。浪人中に作家を目指すようになる以前に、絵心がなくて諦めはしたんですが、漫画家を目指そうとしていた時期もあったんですよ。その頃から自分のキャラクターが動いたら、ということを考えていたので、十何年ぶりに願いが叶ったのはまさに感無量でした。
※2017年4月~6月にかけてTVアニメとしても放送
――アニメの放送を終えて、ご自身の創作活動に影響はありましたか。
燃え尽き症候群ではないですけど、そういう風になってしまわれる作家さんもいるというお話は聞いていました。僕は一段落終えたという感じこそ少しだけ感じたものの、これまでとはあまり変わりませんでした。どちらかというと、幸いにもアニメを通じて新規の読者さんも増えてくれたので、読者さんのためにも頑張ろうというやる気が出てきました。アニメ以降の刊行ペースについても特に意識してペースを守ろうみたいな考えはなかったですけど、今もコンスタンスにやれていると思います。
――もうひとつ振り返りたいのですが、アニメの放送前にはルミアが1位に輝いた人気投票も行われました。あれから物語は更に進んでいるわけですが、今のタイミングで実施したらどうなると思いますか。
これあれですよね? あの赤い髪のキャラクターについて触れてくれってことですよね?(笑)。
――そんな意図もないわけではないのですが、ぜひ所感をください(笑)。
イヴ=イグナイトについてですよね(笑)。正直なお話、あの時点でいきなり8位に入っていたのは、意味不明なくらい意外だったんですよ。だって、あの頃のイヴはまるっきり良いところのないキャラクターだったわけじゃないですか。もちろん、後々フォローをするつもりは当初からありましたけど、あのタイミングで8位は本当に予想できなかったです。どこがウケていたのかわからないので、逆に今のイヴのウケが悪いという可能性も捨てきれないわけで、難しいですよね(笑)。
※かつての人気投票で8位だったイヴはその後どう描かれたのかにも注目だ
――ではあらためて『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』第12巻はどのような物語が描かれているのか教えてください。
第12巻ではキャラクター達が極寒の地で奮闘する物語が描かれることになります。『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』のフィナーレに向けて避けては通れない師匠であるセリカと弟子であるグレンのエピソードを描きながら、懐かしのキャラクターが登場したりとお祭り騒ぎのような一面もあります。天の智慧研究会のあのキャラクターも登場し、ビジュアルは後ろ姿ですが初めて描かれました。物語の核心にも踏み込んだエピソードになっていると思います。
――第12巻はセリカとグレンの物語でもあるとのことですが、羊太郎先生にとってグレン=レーダスはどんなキャラクターなのでしょうか。
最近は憧れの存在になっている気がしますね。まともに社会生活を送っていると、言いたい事ややりたい事があっても言えなかったりできなかったりすることって多いじゃないですか。グレンはそれができちゃうキャラクターなんですよ。まあ、彼が社会的な責任を負っていないからなのかもしれませんが(笑)。
※言いたい放題、やりたい放題できちゃうグレンこそが魅力
――序盤は「ロクでなし」の言葉が意味するままの社会不適合者だったグレンですが、憧れはその頃からあったのですか。
いえ、最初は主人公として感情移入することはほぼなかったと記憶してます。だって「ロクでなし」ですし(笑)。ただ、巻数が積み上がるごとに作者としても感情移入するようになっていきましたね。グレンは公衆の面前でムカつく上司のカツラを平気で剥がすんですよ。普通そんなことをやりたいと思っても、できるわけないじゃないですか(笑)。そして、なんだかんだで女の子のために命をかけて戦うわけです。男の子なら憧れたり、燃えないわけがないシチュエーションをすべてこなせるんです。グレン=レーダスはひとつのヒーローの在り方なんだと思います。
※「ロクでなし」であっても、ヒーロー像のひとつの在り方だというグレン
――作者としても感情移入するようになったグレンの成長は羊先生にはどのように映っているのでしょうか。
グレンの成長曲線は、昔から使われている成長テーマのひとつ「挫折からの立ち直り」が軸になっています。グレンは輝くような希望を抱いて魔術師になったものの、その希望を根っこからへし折られてふてくされてしまったわけです。物語としてはセリカの脛を齧り続けるわけにもいかず、講師の仕事をスタートさせるわけですが、講師として様々な出会いを経て、少しずつ前に進み始めていくわけです。魔術に絶望して、正義の魔法使いなんてクソ喰らえだと言い切っていたグレンが、システィーナ(以下、システィ)をはじめとした生徒たちと出会うことで、魔術が人殺しだけの道具ではないことに気付かされていくわけです。第9~10巻の「フェジテ最悪の三日間」では殺しに過ぎなかった魔術の技術も人を救うことに繋がるのであれば、と立ち直っていく。けちょんけちょんに失ってしまったものをひとつずつ取り戻していくことが、グレンの成長なんだろうなと思ってます。
――第12巻までで、グレンの最も印象に残っているシーンがあれば教えてください。
第1巻の「魔法の鉄拳マジカル☆パンチ」ですね。あれがグレンのすべてを象徴していると思います(笑)。
――まさかのマジカル☆パンチ(笑)。グレンの成長が良いお話だったので、システィーナ、ルミア、リィエルの成長と変化についても教えてください。
システィーナはグレンの真逆というわけではないんですが、才能はあるけど精神的な脆弱さが目立つ女の子で、精神面をどう成長させていくのかが課題のキャラクターでもあります。グレンは心が折れてそのままだったわけですが、システィは心を折られても自分で立ち上がって成長する強さがある。システィはもともとお嬢様で、世間知らずのお嬢様が現実を知りつつも自分の理想を目指していくわけです。グレンもそんなシスティの姿を見て、我が身を振り返りつつ立ち直っていく。システィはグレンの成長の物差しでもあって、グレンの牽引役でもあるんですよ。
※グレンの成長の物差しであり、牽引役でもあるというシスティーナ
――グレンを牽引するというと、凄くしっかりしたイメージはあるのですが、システィーナの精神面の成長は決して超人的ではないですよね。第1巻のあのシーンはもちろん、第9巻でも似たシチュエーションで心が折られてしまうわけで。
なんだかんだ強がっても、システィは15歳の女の子なんですよ。ここは自分もすごく意識して描いているところで、担当編集さんとも揉める原因になったりしました(笑)。いくら成長しているとはいえ、15歳で完璧な成長なんてあり得ない。これは自分なりの考えですけど、大人のような精神性で立ち向かっていくことは決して簡単なことではないはずなんです。システィには「君も15歳の女の子なんです」という思いの中で、ゆっくり成長していってくれたらいいなと思います(笑)。
※気丈に振る舞えたとしても15歳の女の子としてゆっくり成長していく姿を描く
――根本的な部分は急激に変化しづらいという意図が盛り込まれていたわけですね。続いてルミアはいかがでしょう。
ルミアはシスティの対比で、最初から成熟しきったキャラクターとして描かれています。ただ、成熟しきっているがゆえに、ものわかりがよすぎて歪みが生じているわけです。なので、ルミアは完璧な状態から普通の女の子へと戻っていく逆成長のイメージが強いですよね。第10巻くらいまでは、滅私の考え方が強すぎたりと精神的に完璧すぎて、ひょっとしたら受け付けない人もいたんじゃないかなと思うんです。それでもようやく仮面を外すことができて、人間らしく親しみやすいキャラクターになってきていると思います。システィとの違いも読者には楽しんでいただけたらと思っていました。
※仮面を取り払ったルミアに生まれた親しみやすさにも注目が集まる
――ルミアは本当に親しみが出てきて、ますます人気を獲得している気がします。最後にリィエルについても教えてください。
リィエルは夢ややりたいことがあるシスティやルミアとは違うゼロからのスタートで、グレンにぶらさがりながら、よちよち歩きで、自分の生の意味や成長の方向性を模索しているキャラクターです。ようやく感情にも変化が生じ始めたり、グレンに対してもこれまでとは違った感情が芽生え始めているようないないような、そんな感じですね(笑)。
※リィエルが自分の足で前へと進む日も近いかも?
――これからの各キャラクターの成長、そして物語の行く末を引き続き楽しみにしたいですね。
【あらすじ】 真なるアーサー王を決める《アーサー王継承戦》。完璧優秀な高校生、真神凜太朗は、あえて最弱と呼ばれる瑠奈=アルトゥールに付くのだが……。瑠奈はエクスカリバーを売ってしまったりと驚くほどのロクでなしで!? |
――では続いて、新シリーズ『ラストラウンド・アーサーズ』についてお聞かせください。デビューから4年で初の新シリーズとなりますが、率直な感想をお聞かせください。
自分の作家としてのステージがひとつ上がったかなという感じで、嬉しいやら怖いやらって感じです(笑)。『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』を続ける中で、違う作品も書いてみたいという思いは常々あったのですが、ようやく機会が巡ってきたなと。2シリーズを並行して執筆するって、プロの作家っぽいじゃないですか。なんとなくそんな憧れも持ちつつ、業界に足を踏み入れてからの自分自身の成長を見せられたらとも思っています。なんとかやってやろうと気合は十分です(笑)。
――新シリーズを手掛けるにあたって、不安などはありましたか。
そうですね。これまで『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』一本でやってきていたので、新しい物語とこれまでの物語とで、執筆時にうまく頭の切り替えができるかどうかは心配でした。特に新シリーズのヒロインもいわゆる「ロクでなし」なキャラクターです(笑)。似ている部分がありながらも、雰囲気はまったく違うので、その点は混同しないよう気を付けていました。新作は読者の期待を裏切らないようにしつつ、似ている部分がありながらも異なる切り口で、みなさんを楽しませたいと考えながら執筆しました。
――では新シリーズ『ラストラウンド・アーサーズ』はどんな物語なのか教えてください。
この作品は「アーサー王物語」がただの物語ではなく、史実として前提にある架空現代を舞台にしています。アーサー王の血を引く11人の王候補が、来るべきに時に備えて現代のアーサー王を目指し、継承戦に臨む物語です。そして主人公である真神凜太朗が「面白そうだから」という理由で、この継承戦に介入していくことになるんです。最弱と呼ばれるヒロインの陣営に接近し、「ロクでなし」なヒロインとクズで外道な主人公がタッグを組んで、継承戦を引っ掻き回していきます。理想よりも欲望が強めな、決してお行儀のいい物語とは言い難い作品でもありますね(笑)。
※お行儀のいい物語とは言えない新たなアーサー王伝説が開幕する
――本作でも「ロクでなし」という言葉が登場するわけですが、この作品はどういった着想から誕生したのでしょうか。
新作を執筆するにあたっては、担当編集さんとアクの強いヒロインを描きたいですねというお話はしていました。例えるなら『スレイヤーズ』のリナ=インバースのような(笑)。『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』のグレンは、みんなが応援したくなるような格好良い男の主人公で、登場するヒロインは良い子ばかりでした。なので、違いを作りだすという意味も含め、悪女というわけではないのですが、アクの強いロクでなしなヒロインを作りましょう、と(笑)。題材に「アーサー王物語」を取り入れたのは、昨今よく例えられる「アーサー王=理想の王」の像に「待った」をかけたかったこともあります。
――「アーサー王=理想の王」の像に「待った」をかけたかったというのはどういうことでしょうか。
「アーサー王物語」の原作を読んだことがある方はご存知だと思うのですが、アーサー王ってそれなりにクズい精神の持ち主でもあるんですよ。古代の英雄や王に多いとされる傲慢さや非情さをはじめ、アーサー王も決して例外ではありません。なので、僕としては「理想の王」という一面もありながら、もっとアーサー王も人間らしくゲスくてもいいじゃない、的な視点で描きたかったわけです(笑)。これはひとつ作家としての挑戦でもありますよね。
――それではそんな本作に登場するキャラクターについて教えてください。
瑠奈=アルトゥールは本作のヒロインで、一言で言えば「ロクでなし」なキャラクターです(笑)。王候補の一人で、自分の欲望を曲げずにやりたいようにやる傲岸不遜な女の子ですね。ただ、迷惑とも思える行動を起こす結果、もちろん周囲に迷惑を振りまくのですが、何らかの有益性も周囲にもたらすことができるキャラクターでもあるんです。それが彼女の生まれながらのカリスマであり、「王の器」でもあります。とはいえ理想の王かと問われれば、残念ながら少し外れたところにいる王ですね(笑)。
※アクが強く「ロクでなし」なヒロイン・瑠奈=アルトゥール
真神凜太朗は、クズで外道な主人公です。生まれてこの方なんでも卒なくこなし、世界に飽きていた少年がこのアーサー王継承戦に目を付けて、王候補でもないのに介入していくことになります。このキャラクターは僕自身にとっても挑戦的な意味合いが強いキャラクターでもあるんですよ。努力なくして人の上に立ち、他者も力で強引にねじ伏せられる。悪役としては映えるキャラクターだと思うんですが、味方として描くには不遜に過ぎる。それでも味方サイドとして、不良っぽい格好良さというか、少年漫画に近いキャラクター像を目指しました。
※クズで外道で継承戦に殴り込んでいく主人公・真神凜太朗
――ヒロインは「ロクでなし」で主人公が「クズで外道」という、濃すぎるコンビが誕生しましたね(笑)。
著者として想像していたコンビとは、最終的にまったく違う二人になりました(笑)。先に弁明をしておきますが、決して狙ったわけではありません。僕と担当編集さんとで、譲れないところをせめぎ合わせた結果、どちらも引かずに残ってしまったみたいな(笑)。でもヒロインと主人公の化学反応は当初から期待していたところでもあって、類を見ないコンビが爆誕したと思います。結果として誰も予想できない核弾頭が誕生してしまったのかもしれませんが(笑)。
――核弾頭とも比喩されるヒロインと主人公の隣には、円卓の騎士でありながら影の薄いケイ卿がいらっしゃいますが……。
ケイ卿は瑠奈=アルトゥールの《騎士(ジャック)》なのですが……ヒロインと主人公のコンビのアクが強すぎて、第1巻では二人に振り回される癒し系ポジションに収まってます(笑)。二人の印象が強すぎて影が薄いかもわかりませんが、物語においては重要なキャラクターです。「アーサー王物語」でも決して目立つタイプのキャラクターではありませんが、アーサー王に最初から最後まで付き従った数少ない円卓の騎士でもありますので。第1巻時点で既に二人に置いてけぼりをくらっている空気こそありますが、今後の活躍に期待していてください(笑)。
※とにかく瑠奈と凜太朗に振り回されることになる癒し枠な(?)ケイ卿
――本作では「アーサー王物語」の逸話と連動するエクスカリバーの存在も特徴的だと感じました。
本作のエクスカリバーは、アーサー王の生き様のエピソードから能力が分割されて存在しています。それぞれ力の異なるエクスカリバーは、アーサー王の逸話と紐づいており、登場する11人の王候補の特徴にもなっています。仲間との協力のエピソード、栄光や敬意のエピソード、残酷さを浮き彫りにするエピソードなど、アーサー王の在り方を、エクスカリバーを通して見せていけたらと思っています。
※継承戦に登場するエクスカリバーは逸話をもとにした多種多様な能力を秘める!
――そして早くもコミカライズ企画が進行しているそうです。
ありがたいことです。詳細は僕も何も知らないので、今後の続報をお待ちください(笑)。
――これからの目標や野望があれば教えてください。
作家としては、誰もが思うことだとは思うんですけど、代表作をたくさん作って『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』だけじゃないんだぞというところを見せていきたいです。『ラストラウンド・アーサーズ』については、読む人が新鮮に感じられるアーサー王の姿を描いていきたいですよね。破天荒でも自業自得でも、これが羊太郎の描くアーサー王だと、作品を通してお伝えできたらと思います(笑)。『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』については、まだまだ先は長いですが物語として折り返しを迎えていて、読者が納得できるようなラストを目指していきたいです。
――『ロクでなし魔術講師の禁忌教典』のアニメ続編なども実現したらいいですよね。
やれたらいいですよね(笑)。コミックス第8巻では昨年放送されたアニメの続きに突入もしていますので、そちらでも物語の補完をしていただけたらと思います。
――それでは最後にファンのみなさんへ一言お願いします。
ファンや読者の方の期待を裏切らないよう頑張りたいです。新作は「ロクでなし」を楽しんでいただける方には楽しんでいただけると思いますし、新作を楽しめた方は「ロクでなし」も楽しんでいただけると思います。各初回生産限定で、「ロクでなし」に「ラストラウンド」の、「ラストラウンド」には「ロクでなし」のコラボSSが掲載されたチラシがそれぞれ封入されますので、そこもひとつ見どころにしていただければと。つまり何が言いたいかというと、両シリーズともよろしくお願いしますということで(笑)。
――本日はありがとうございました。
<了>
2017年にアニメ化も行われたファンタジア文庫の人気シリーズ『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』と、新シリーズとなる『ラストラウンド・アーサーズ』より、羊太郎先生にお話をうかがいました。フィナーレに向けて避けては通れないセリカとグレンの師弟ストーリーが描かれる『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』第12巻、そして濃すぎるコンビが真なるアーサー王を目指しながら活躍する『ラストラウンド・アーサーズ』はどちらも必読です!
『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』第12巻&『ラストラウンド・アーサーズ』同時発売記念プレゼント企画!
羊太郎先生の直筆サイン入り『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』第12巻&『ラストラウンド・アーサーズ』のサイン本セットを抽選で3名の方にプレゼントいたします。
応募方法はとても簡単。応募対象期間となる2018年7月19日(木)~7月22日(日)の期間中にTwitterで本インタビュー記事をツイート、またはリツイートするだけ。抽選で3名様に「ラノベニュースオンラインのツイッターアカウント(@lnnews)」よりDMにてご連絡させていただきます。応募を希望される方は、ラノベニュースオンラインのツイッターアカウントのフォローをお願いします。
※当選発表は当選連絡のDMにて代えさせて頂きます。
※当選者の方へはプレゼント郵送先の住所や氏名等の情報をお伺いいたします。
※プレゼントの発送は国内在住の方とさせていただきます。
※プレゼントの発送はファンタジア文庫編集部様より実施するため、頂戴した情報はファンタジア文庫編集部様へ共有させていただきます。
©羊太郎・三嶋くろね
©羊太郎・はいむらきよたか
©2017 羊太郎・三嶋くろね/株式会社KADOKAWA/ロクでなし製作委員会
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