講談社ラノベ文庫創刊特集①編集部インタビュー

いよいよ12月2日に待望の創刊を迎える『講談社ラノベ文庫


  

本日は、講談社ラノベ文庫編集部にお邪魔して、渡辺編集長からレーベル設立の裏話や新人賞、これからの方針など貴重なお話をうかがってきました。

 

――講談社が、ライトノベルに進出する理由をずばりお聞かせください。

ライトノベルというものが今、すごく隆盛を極めている。まだまだ拡大する市場があって、読者がたくさんいて、しかも書きたい人もたくさんいる。そういう状況を見て、講談社もこの流れに参加しなきゃいけないだろうということで始まったんです。

ライトノベルというものはメディアミックスの素材としてすごく優れているんですね。
マンガ化、コミカライズ、ドラマ化であったりということが盛んに行われているので、そういうこともどんどんやっていきたいです。

――方向性としては、どんなものを出していこうと?

読者が待ち焦がれるような作品ですね。
具体例を挙げちゃうけど、個人的に電撃文庫の「とある魔術の禁書目録」を毎回、楽しみにしているんです。(笑)
仕事ということじゃなくて、色んなタイトルで『次巻を待ちわびる』っていう感覚で読める作品が、ラノベには沢山あります。そういったものを、僕らもなんとか作りたいと思っているんです。

ラノベ文庫の編集部は、第三編集局(週刊少年マガジンなどと同じ編集局)にあります。
講談社は文芸に関しては巧みな編集力を持っていると思うんですが、敢えてマンガの編集部がライトノベルを編集するという形をとりました。基本的には月に6冊のペースでコンスタントに新刊を出していきます。もちろんシリーズとしてどんどん続刊が出せるようなものをです。

 

講談社の地下にある書庫を拝見させて頂きました。

編集長も編集さんもとても明るい方で、雰囲気のいい編集部です。 

――ラノベ文庫という名前の由来について教えてください。

どうしましょう。言っていいのかな。(笑)
元々はいろいろ候補があったんですけど、まぁどんな名前をつけても最初は「ダサッ」って言われるだろうと思うんです。
それで、いろいろ考えた結果、一周回って「ラノベ文庫」にしようと。書店さんが「講談社BOXとは違うものなんだ」って分かりやすいですし、読者にも「ラノベ」っていうものだとシンプルに分かる。あとは、グーグルで「ラノベ」を検索したら、上の方に来ることを期待して。

――ちなみに、他の名前の候補とかは?

ゲゲゲ文庫とか、雷撃文庫とか(笑)
まあ、A4用紙一枚埋まるくらいには候補があったんですが、忘れちゃいました。
「月刊少年シリウス」があるから「スピカ文庫」とか、星の名前とか。

――ラノベ文庫という名前に違和感はありませんでしたか?

でも「ラノベ文庫」って何度も呼んでるうちに慣れてきたというか、自然になってきましたね。
まだ一般には浸透していないと思いますが、読者の皆さんに愛される文庫になりたいです

■ 次のページでは、レーベルの魅力と新人賞について取り上げます。

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