ラノベ好き書店員大賞2020:文庫部門『探偵はもう、死んでいる。』、単行本部門『リアデイルの大地にて』『Unnamed Memory』が第1位に輝く

ライトノベルが好きな書店員が「今ぜひ推したい・売りたい作品」を投票・選出する『ラノベ好き書店員大賞2020』の結果が、2020年3月14日(土)に発表された。本賞は2019年より復活開催されており、昨年に続いて開催されていた。部門は文庫部門と単行本部門で行われ、文庫部門では『探偵はもう、死んでいる。』(MF文庫J・著:二語十・イラスト:うみぼうず)が第1位、単行本部門では『リアデイルの大地にて』(B6判ファミ通文庫・著:Ceez・イラスト:てんまそ)、『Unnamed Memory』(電撃の新文芸・著:古宮九時・イラスト:chibi)が同率第1位に輝いた。読者と作品とを結びつける書店員という立場から多くの支持を集めた投票作品をぜひ手に取ってもらいたい。

【文庫部門】

1位:『探偵はもう、死んでいる。』(MF文庫J)

2位:『千歳くんはラムネ瓶のなか』(ガガガ文庫)

3位:『賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求』(電撃文庫)

3位:『友達の妹が俺にだけウザい』(GA文庫)

5位:『ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか?』(電撃文庫)

6位:『ライアー・ライアー』(MF文庫J)

6位:『処刑少女の生きる道』(GA文庫)

8位:『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い』(ガガガ文庫)

二語十先生からの受賞コメント

『探偵はもう、死んでいる。』というライトノベルを書いています。二語十です。この度は『ラノベ好き書店員大賞2020』の文庫部門で第1位を頂いたということで、ご投票くださった書店員の皆さま、そして本企画の実行委員の皆さまに厚くお礼申し上げます。誠にありがとうございます!『探偵はもう、死んでいる。』という作品は、アクション、SF、ラブコメ、心ばかりのミステリーなど、あらゆるジャンルをぐっつぐつに煮込んだ「闇鍋ライトノベル」でありまして(不穏)、さすがに焼き肉とラーメンとお寿司とケーキを一緒に食べていただくのはやり過ぎたかな……と少し不安に思っていたのですが、こうしてライトノベルを知り尽くした書店員の皆さまにご評価いただけたということで、今はホッと胸をなで下ろしながら、新たに蟹を鍋に投入したところです。蟹はケーキにも合う。そういうわけでございまして、今後も頂いた賞の名に恥じぬよう自己研鑽に務めて参りたいと思います。引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします!

【単行本部門】

1位:『リアデイルの大地にて』(ファミ通文庫・B6判)

1位:『Unnamed Memory』(電撃の新文芸)

3位:『女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました』(オーバーラップノベルス)

4位:『異世界転移、地雷付き。』(ドラゴンノベルス)

4位:『コボルドキング』(レジェンドノベルス)

4位:『異世界の名探偵』(レジェンドノベルス)

4位:『エンタングル:ガール』(創元日本SF叢書)

4位:『初級魔法しか使えず、火力が足りないので徹底的に攻撃魔法の回数を増やしてみることにしました』(GAノベル)

Ceez先生からの受賞コメント

初めまして、Ceezと申します。何だか知らないうちに『ラノベ好き書店員大賞2020』で1位を獲ったという連絡がありました。まず目が点になって、文章を二度見して、それからじわじわと嬉しさがこみ上げるという、少々鈍い反応となっていました。とても素晴らしい結果ですね。投票してくださった書店員の皆様、本当にありがとうございました。魅力的なイラストを描いてくださっているてんまそ様と、毎回多大な迷惑をお掛けしている編集様のお陰でもありますね! おそらくランキング形式の賞もので1位なんて取ったのはこれが初めてですよ。そのせいもあって、ニヤニヤする表情と弾む心が止まらないという状態になりました。ラノベに関して百戦錬磨の方々の目にとまるなんて、書いていた当時には全く考えたことがありませんでした。世に出てから書籍化まで9年ほどのブランクがあり、今の世の中で通じているのかな? という不安もあったのですが、この賞を胸にこれからも精進してまいります。よろしければ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

古宮九時先生からの受賞コメント

この度は、単行本ラノベ部門1位ありがとうございます! 2019年に新創刊したレーベル『電撃の新文芸』のうちの一作として、こうして書店員の皆様に応援して頂けること本当に心強く、深く感謝しております。ライトノベルは毎月、文庫単行本あわせて膨大な数が刊行されておりますが、こうした多様なラインナップの中で、十年以上前に初稿が書かれた本作を気に入って頂けたことこそ、無数の物語を送り出す書店の懐の広さを象徴するようです。本作はファンタジーであり恋愛譚です。呪われた王と、永き時を生きる最強の魔女。二人の一年間の契約と、その終わりにある世界の改革。禁じられた魔法や、かつて一夜にして滅びた国、神の伝承、ドラゴン、国同士の衝突など、ファンタジーの欲張りセットを、軽い夫婦漫才(結婚してない)と共にお届けします。ファンタジーがお好きな方も、初めてファンタジーに触れる方も、これを機に楽しんで頂ければ幸いです。秘された歴史を語る物語を、どうぞ皆様、宝箱のような書店の片隅から見つけてくださいますよう願っております。書店員の皆様、本当にありがとうございました! 毎巻分厚くてすみません! いつもありがとうございます!

「ラノベ好き書店員大賞2020」公式サイトでは投票が行われた作品の一覧や、投票した書店員より寄せられた入賞作品へのコメントも公開されているのでぜひ確認してもらいたい。また、このたびの結果発表に伴った拡材の配布についてもお知らせが順次行われることになる。投票に参加していない書店でも展開が可能なので、ぜひとも選出ラノベを盛り上げていきたい。

[関連サイト]

『ラノベ好き書店員大賞』公式サイト

『ラノベ好き書店員大賞』公式Twitter

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