このライトノベルがすごい!2022:『千歳くんはラムネ瓶のなか』が文庫部門2連覇&単行本・ノベルズ部門は『佐々木とピーちゃん』が1位に輝く
2021年11月25日に発売された「このライトノベルがすごい!2022」(宝島社刊)にて、『千歳くんはラムネ瓶のなか』が文庫部門で1位を獲得、単行本・ノベルズ部門では『佐々木とピーちゃん』が1位を、総合新作部門では『春夏秋冬代行者』が1位を獲得した。「このライトノベルがすごい!」は宝島社が2004年より刊行しているライトノベルのBESTランキング書籍。2016年から文庫部門と単行本・ノベルズ部門に分けてランキングが実施されているほか、2020年からは新作部門を文庫と単行本の統合形式に変更している。本誌では各ランキング1位作品の著者インタビューが掲載されているほか、ランキング上位作品の著者コメントも収録。さらに「このラノ」協力者80名以上のベスト5作品とコメントの紹介も行われている。
文庫部門では『千歳くんはラムネ瓶のなか』(ガガガ文庫・著:裕夢・イラスト:raemz)が2年連続で1位に輝いた。昨年度の1位獲得から話題を呼び続け、3連覇による殿堂入りに王手をかけた。3連覇による殿堂入りは同レーベルから刊行される『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(「このライトノベルがすごい!2014-2016」にて3年連続1位)のみで、来年度への快挙達成へさらなる飛躍も期待される。2位には『春夏秋冬代行者』(電撃文庫・著:暁佳奈・イラスト:スオウ)、3位には昨年に引き続き『ようこそ実力至上主義の教室へ』(MF文庫J・著:衣笠彰梧・イラスト:トモセシュンサク)が選ばれており、『ようこそ実力至上主義の教室へ』は3年連続でTOP5入りを果たしている。
単行本・ノベルズ部門では『佐々木とピーちゃん』(KADOKAWA・著:ぶんころり・イラスト:カントク)が1位を獲得した。2位は『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』(カドカワBOOKS・著:依空まつり・イラスト:藤実なんな)、3位には『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』(TOブックス・著:香月美夜・イラスト:椎名優)が選ばれた。『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』は5年連続でTOP3入りを果たしており、同部門における人気は盤石のものとなっている。
新作部門は「このラノ2021」より文庫部門と単行本・ノベルズ部門で統合されており、総合新作部門では『春夏秋冬代行者』(電撃文庫・著:暁佳奈・イラスト:スオウ)が1位に輝いた。2位には『ミモザの告白』(ガガガ文庫・著:八目迷・イラスト:くっか)、3位には『義妹生活』(MF文庫J・著:三河ごーすと・イラスト:Hiten)が選ばれた。
本誌には作品ランキング以外にもお馴染みとなっているキャラクターランキングやイラストレーターランキングも掲載されているほか、自分の好きな作品を見つけられるジャンル別ガイドでは150を超える作品紹介が行われている。ラノベニュースオンラインで開催している「ラノベニュースオンラインアワード」と本誌の結果とで選出されている作品群を見比べてみるのも面白いだろう。今年もまだまだライトノベルには新刊が登場する。既存の作品とあわせて、面白いライトノベルにどんどん触れてもらいたい。
©ぶんころり/KADOKAWA MF文庫J刊 イラスト:カントク
©暁佳奈/KADOKAWA 電撃文庫刊 イラスト:スオウ
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