【特集】『WOWOWオリジナルドラマ 異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~』放送直前記念 監督&脚本・品川ヒロシ×大将役・大谷亮平×原作・蝉川夏哉スペシャル鼎談

2022年5月27日(金)よりWOWOWにて放送開始となる『WOWOWオリジナルドラマ 異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~』の放送を記念して、監督・脚本を務める品川ヒロシ氏、大将役の大谷亮平氏、原作者である蝉川夏哉氏のスペシャル鼎談をお届けする。2020年のドラマシーズン1より約2年の時を経て、ドラマシーズン2が放送となる。シーズン1の振り返りからシーズン2の見どころについてなど、様々に語っていただいた。

 

 

異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~

 

 

――ドラマのシーズン1より約2年。いよいよシーズン2が放送開始となります。あらためてみなさんの率直な気持ちをお聞かせください。

 

品川ヒロシ(以下、品川):シーズン1の最終回ではTwitterのトレンド1位にもなって、みなさんに喜んで見ていただけたんだなって思いました。視聴者のみなさんから好評の声がなければ、シーズン2のお話もなかったと思います。そんな嬉しさの反面、シーズン2を撮るということは、シーズン1以上に面白いものにしなくちゃいけないっていう、責任感もあるっていう感じでしたね。そしてもちろん、蝉川先生の原作がヒットし続けていなければ、僕らはドラマに辿り着けていなかったので、シーズン2を迎えられたのも蝉川先生のおかげっていう気持ちがあります。大谷さんも第一線で活躍され続けているからこそドラマが成り立つという面もあるので、お二人のおかげって感じです。

 

大谷亮平(以下、大谷):僕はシーズン1の思い出が特に多くて、シーズン1をご覧になられた方はご存知だと思いますが、セットが特に素晴らしかったんですよ。最終話のクランクアップ翌日にすぐセットを潰さなきゃいけないっていう話を聞いていて、「これを潰すんだ」って、すごく情が移っていたんですよね。シーズン2のお話を聞いた時には、品川さんとまたご一緒できることもそうですし、もう一度あそこに戻って、他のキャストのみなさんとも会えるんだ、と純粋に嬉しかったです。僕は新しい作品の撮影に入る前は、プレッシャーを感じてしまってちょっと変な感情になってしまうことが多いんですけど、この作品に関しては「楽しみだ」という自分の素直な感情を確認できたので、本当に楽しみでした。

 

蝉川夏哉(以下、蝉川):本当にありがたいという思いしかなくて、シーズン2のお話を聞かされた時、「えっ、本当に?」ってリアクションをしてしまいました。シーズン1は素晴らしい作品になっていましたし、撮影現場を拝見させていただいた際も、お店が目の前にあって、そこでみなさんが活き活きとキャラクターを演じられているわけですよ。その感覚をまた味わうことができるのかっていう喜びはもちろんですし、WEBで小説を書き始めてから、書籍になって漫画になって、アニメにもドラマにもなって。当初とは比べ物にならないくらい多くの方がこの物語に触れてくださるようになったことがもう本当にありがたい。品川監督や大谷さんを含めて、その過程で関わってくださったみなさんのおかげですし、ドラマのシーズン2を迎えられたことは感極まってしまいますよね。

 

品川:シーズン2の撮影現場にも蝉川先生には来ていただいてましたからね。

 

蝉川:はい。シーズン1に続いてシーズン2も、撮影現場を拝見させていただきました。店と街の通りを作っていて、本当にセットがすごいんですよ。ただ撮影は寒いスタジオの中だったので、暖かいものを食べるのはいいかもしれないけど、冷たいものを食べるのは大変なんじゃないかって思ったりもしましたね(笑)。

 

 

――ドラマのシーズン2は原作小説第2巻の内容とお聞きしています。シーズン2はどのようなところが見どころとなっているのでしょうか。

 

品川:まず正直な話をさせてもらうと、台本の段階からシーズン2ってシーズン1より難しかったんですよ。シーズン1よりも政治的な要素と、人間関係がとにかく入り組んでいるんです。1話20数分のドラマにぎゅっと詰め込むのはすごく大変ですし、それでいて料理にもフォーカスをあてなくちゃいけないわけですよね。ドラマに収まる台詞量と、みんなの演技の熱量、美味しそうな料理とを20数分に詰め込んでいるので、見応えはかなりあるんじゃないかなと思います。撮影している時から不安な部分は結構あったんですけど、できる限り周囲には見せないようにしてました(笑)。

 

大谷:不安な部分ってなんですか?

 

品川:単純に20数分で収まるのかな、見られるのかな、理解できるのかなっていう。でもそれをおくびに出したら、みんな信用してくれなくなっちゃうので、ずっと「大丈夫っす、大丈夫っす」って言いながら撮ってました(笑)。

 

大谷:その話はキャスト同士でもしていましたし、品川さんにも何回か聞いた気がしますね。

 

品川:ですよね。でも自分は「大丈夫です」しか答えていなかったと思いますけど(笑)。それだけ本当に不安だったんですよ。でも、編集作業に入った時に、これは大丈夫だなっていうのがわかってきて。さっきお二人がおっしゃっていたように、衣装も装飾美術もすごくて、料理も本当にすごいんですけど、シーズン2は音楽がさらにすごいんですよ。シーズン1も良かったですけど、シーズン2ではさらに音楽に助けられました。飽きることなく世界観や政治の話、人間関係の話に料理まで、すべてうまくいったなって思いました。

 

大谷:シーズン1のストーリーが面白過ぎたので、それを超えるのも難しいですよね(笑)。

 

一同:――(笑)。

 

 

異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~

 

 

大谷:シーズン1も面白かったんですけど、シーズン2は物語の規模も、スケールも大きくなっていますよね。お店に出入りする方たちの様々な問題であったり、このお店に来ていい人たちなのかっていうくらい、地位の高い人たちも出てくるわけで。キャスト同士でも、現実世界で言うとこれは誰だ、みたいな話も結構しました(笑)。首相や官房長官、天皇陛下くらいなんじゃないか!?とか。とにかくパワーアップ感がすごくて。シーズン1ではバッケスホーフというお偉いさんが登場しましたけど、それを一回りも二回りも超えた人物が登場してくるので楽しみにしてもらいたいです。そういった人物たちと相対する緊張感も、役を通してですけどあったりしたので、物語だけでなく登場人物のスケールも大きくなっているのは間違いないです。そしてシーズン1よりも常連客との距離感が近くなっていますし、彼らの常連感も出てるんです。最初は異世界に繋がって、これからどうやっていけばいいんだろうっていう、大将自身のぎこちなさが出ていましたけど、シーズン2はお客さんとの距離感も縮まり、バランスも良くなっていると思います。

 

品川:そうかもしれないですね。キャラクターは小説を踏襲しているんですけど、ドラマの大将やしのぶ、エーファをはじめとした、シーズン1から登場しているキャラクターがしっかり固まってますよね。大谷さんもめちゃくちゃ面白くなっていて、大将にはめちゃめちゃ笑わされました(笑)。

 

大谷:そこが僕の心配なところでもあるんですけど(笑)。

 

品川:別に大将もそんなにふざけているわけじゃないんですよ。でも大谷さんの面白さがすごい出ているので、シーズン1からの大将の変化も見どころになっているんじゃないかなって思いますね。

 

大谷:さっきも触れた距離感ですよね。異世界へやって来たことによる如実な違和感、従業員やお客との距離もそうですけど、すんなり入れるわけがないじゃないですか。でもお店に常連客がついて、その人たちが満足してくれている姿を見て、自信や安心感が得られたと思うんです。だからこそ、シーズン1よりも大将のキャラクターが柔らかくなっていたり、冗談っぽいことも言ったりして、その場所に馴染んできたからこそ出てくる表情なのかなと。変化というより馴染んだからこそ、僕なのか大将なのかが持っている自然な姿が現れたんじゃないかなと思います。品川さんもそれを活かしてくださって、見どころと言っていただけるぶん、安心感は増しました(笑)。

 

蝉川:お二人も言われているように、シーズン1はどうしても初見のキャラクターが登場して、お店にやってくる。そしてびっくりするっていうシーンが多かったんですけど、シーズン2になると常連は常連で馴染んで、お店の雰囲気にも馴染み、大将たちと一緒にお店の空気を作っていくわけです。品川監督の脚本を見た時から、ちゃんとこの人たちがお店の雰囲気を作ってくれているんだなっていう、しっかりした関係性の構築が見えたので、客も馴染んでお店も成長していく姿が見えてきたんじゃないかと思いますね。テレビの前で見てくださっているみなさんも含めて、「のぶ」っていうお店ができあがっていってるんじゃないかなって思うので、シーズン2も楽しんでいただけたらと思います。

 

 

――それではシーズン2放送に向けてファンのみなさんへメッセージをお願いします。

 

品川:これは僕もそうだったんですけど、編集に携わった人間はもれなく、その回の料理を食べたくなるんですよ。天ぷらを編集したら、天ぷらを食いたくなるし、そういうドラマでもある。一方で親子の話をしたら、親子で飯を食うっていいよねとか、ちょっと会ってなかったやつと酒を飲んだらまた仲良くなれるのかなとか、そういう良さもあるんですよ。だからこのドラマを見て、連絡を取っていなかった親に連絡してみようかっていうのもあるし、最近天ぷら食ってねえから居酒屋に行ってちょっと天ぷら食おうかなとか。昔の同級生に会ってみようかなとか、なってくれたら嬉しい。蝉川先生もおっしゃっていたように、シーズン1は日本の料理を食べたことがない人が、料理を食べて必要以上にリアクションをするっていう必殺技があったんですよ。でもシーズン2は、その必殺技がある意味なくされちゃうんですよね(笑)。初めて居酒屋で料理を食べてのオーバーリアクションのようなシーズン1の魅力を少し減らしつつも、美味しい料理や人間関係でさらに面白いものに仕上がっていると思います。みなさんも視点をそちらに少しシフトしてもらって、楽しんでもらえたら嬉しいと思います。

 

大谷:まったく同じです。

 

一同:――(笑)。

 

品川:大谷さんそれはずるい!(笑)。

 

大谷:こんな完璧なことを言われたら何も言えなくなるじゃないですか(笑)。今の品川さんのお話を聞いているだけでも、一緒にご飯を食べたくなるんですよ。すごく温かい気持ちになる。現場で演じている僕らもそういう気持ちになるので、みなさんにもそういう気持ちをお届けできたらなと思っています。たぶん、「ほっこり」というキーワードがすごく当てはまるんじゃないですかね。シーズン2から見ても楽しめるドラマだと思うので、気軽な気持ちで楽しんでもらえたらなと思います。

 

蝉川:以下同文で、じゃないんですけど(笑)。本当にWOWOWさんのテレビドラマで見てもらって、扱った料理を食べてもらうのもそうですし、タブレットを居酒屋さんに持っていて、WOWOWオンデマンドで視聴しながらそのメニューを食べてもらうとか。そういった新しい見方もしていただけたらと思いますので、ぜひみなさん、WOWOWに加入していただいて、よろしくお願いします!

 

品川:蝉川先生、上手だなあ(笑)。

 

一同:――(笑)。

 

 

異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~

 

 

――本日はありがとうございました。

 

 

<了>

 

 

ファン待望とも言えるドラマシーズン2を迎える『異世界居酒屋「のぶ」』。シーズン1以上の面白さに期待してもらいたいという監督の品川ヒロシ氏、大将役の大谷亮平氏、原作の蝉川夏哉氏。シーズン2の前にシーズン1をもう一度見てみたくなるお三方の鼎談をお届けした。異世界の居酒屋「のぶ」を舞台に描かれるドラマシーズン2の放送を楽しみに待ちたい。『WOWOWオリジナルドラマ 異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~』は2022年5月27日(金)より毎週金曜23:00からWOWOWにて放送・配信開始(全10話/第1話無料放送)。

 

 

異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~ ポスタービジュアル

 

 

【あらすじ】

京都の商店街に店を構える居酒屋「のぶ」は、なぜか店の入り口が異世界の古都アイテーリアにつながっていた。異世界では人気となった、冷えたビールの“トリアエズナマ”が違法であると嫌疑を掛けられ、ピンチに陥るも常連たちの助けで窮地を脱した「のぶ」は営業を無事に続けていた。ある日、「のぶ」に魔女のような女性イングリド(水野美紀)が現われる。魔女が「のぶ」をねぐらにしていると噂を耳にした大司教ロドリーゴ(松尾諭)が魔女と魔女に関係する者を連行しようと動きだす。

 

 

■タイトル:『WOWOWオリジナルドラマ 異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~』

■放送・配信日時:5月27日(金)午後11:00放送・配信スタート(全10話)

【放送】毎週金曜 午後11:00[第一話無料放送]【WOWOWプライム】【WOWOW4K】

【配信】各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信[無料トライアル実施中] 【WOWOWオンデマンド】

 

 

【原作:「異世界居酒屋「のぶ」」シリーズ(宝島社)】

異世界居酒屋「のぶ」2

 

 

ヘアメイク:MIZUHO(VITAMINS)

スタイリスト:伊藤省吾(sitor)/Shogo Ito(sitor)

 

ヘアメイク:hm CIair

スタイリスト:渡邊浩司/hiroshi watanabe

 

<取材・文:ラノベニュースオンライン編集長・鈴木>

 

kiji

[関連サイト]

『WOWOWオリジナルドラマ 異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~』特設サイト

『異世界居酒屋「のぶ」』原作公式サイト

宝島社(このライトノベルがすごい!文庫)公式サイト

 

異世界居酒屋「のぶ」二杯目 (宝島社文庫)
小説 異世界居酒屋「げん」

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