独占インタビュー「ラノベの素」 やまだのぼる先生『アルマーク』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2023年7月25日にMFブックスより『アルマーク』第3巻が発売されたやまだのぼる先生です。戦争が続く北の地に傭兵の息子として生まれた主人公が、戦争の無い平和な南の魔法学院に入学して幕を開ける剣と魔法の王道ファンタジーを描いた本作。ファンタジー世界を舞台に描かれる学校生活の魅力や、メインキャラクター以外の登場人物にも光を当てることへのこだわりなど、様々にお話をお聞きしました。

 

 

アルマーク3

 

 

【第3巻あらすじ】

夏の休暇中、ウェンディの屋敷から学院に戻ってきたアルマークとモーゲン。まだ学院に生徒が少ない中、寮の管理人・マイアは、二人にしばらく寮の仕事をこなすよう言いつける。雑用で寮の地下室を訪れたアルマークは、そこにいるはずのない闇の眷属、魔獣デリュガンに襲われてしまう。なんとか戦いを切り抜けたアルマーク。しかし彼はまだ、その出来事の意味に気づくはずもなかった。

休暇が終わり、クラスは来たる武術大会に向けた準備一色に染まる。アルマークは練習を重ねる中で、苦手な武術に苦戦するモーゲンに、秘密の特訓を提案する。ウェンディも加え、練習場所を探す三人。折しも日食のその日、庭園の先で彼らが出くわしたのは、学院の地下に広がる怪しげな遺跡だった……。

 

 

――それでは自己紹介からお願いします。

 

やまだのぼると申します。ペンネームの割にそこまで山に興味はないのですが、登山家の山田昇さんにちなんで開催された山田昇記念杯には参加したことがあるので、全くの無縁では無かったりします。つまるところ、ペンネーム自体に大きな意味はありません。初めて「小説家になろう」に投稿する際に0.5秒ぐらいでつけたものですね(笑)。

 

 

――「小説家になろう」という名前も出ましたが、やまだのぼる先生が小説の執筆を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

 

小学校1、2年生の時にゲームブックのようなものを書いたのが、最初だったと思います。昔は漫画を描くこともありましたが、絵の構図などより、物語の展開やキャラクター同士の関係性を考えることが好きだったので、自然と文章を選びました。あとは、他人の思いつかないことを考えて、人を笑わせることが小さな頃から好きだったことも、小説を書き始めた要因だったのかなと思います。当時の僕は先生の発言に上手く返して、クラス中に笑いの渦を巻き起こすみたいなことも割と多かったんです。ただ、滑舌がちょっと悪いこともあってか、スベってしまうことも何度かあったりして(笑)。そんな中、文章なら滑舌が悪かったとしても自分の考えたことを100%伝えられると思い、思春期の微妙なコンプレックスも相まって執筆に取り組むようになりました。

 

 

――創作活動は昔からされていたとのことですが、アニメや映画、漫画や小説などに触れることも多かったのでしょうか。

 

「週刊少年ジャンプ」などの漫画は読んでいましたが、大量の作品に触れていたかと言われると、そこまで多くはなかったです。と言いますのも、一つの作品に触れるとその物語を引きずってしまう癖があるんですよね。それも、主要人物だけじゃなく、モブに思いを巡らせることも結構あったりして。例えば、ゾンビパニック映画で死んでしまうモブを見て「あの人にも家族がいたんだよな」とか「あの人が行方不明になったことで、警察は今も捜索活動を続けているんだろうな」なんてことを考えたりしてしまうんです。どうも自分は細かなところまで考察するタイプらしく、インプットをしすぎると日常生活に支障をきたすと思い、意図的にあまり多くの作品に触れないようにしていました。

 

 

――ありがとうございます。学生時代から執筆活動をされていたやまだのぼる先生が「小説家になろう」に作品投稿を始めたきっかけについても教えてください。

 

実のところ、就職を機に一度小説の執筆はやめてしまっていたんです。ただ、その間もどこかで「小説家になりたい」という学生時代の思いを持ち続けていたんでしょうね。仕事でしんどい思いをすることが多くなっていた中、急に「そうだ、小説を書こう」と思い立ち、執筆活動に復帰しました。その際、初めて「小説家になろう」に投稿したのが『アルマーク』になります。当時は「小説家になろう」の存在は知っていましたけど、中を覗いたことは無かったですし、どんな作品が流行っているのかなども知りませんでした。なので、最初のほうに「わざと、このあたりをテンプレから外している」みたいな感想を何度かいただいたのですが、あまり意味がわからなかったんですよね(笑)。「小説家になろう」については、規模が大きな小説投稿サイトだという事しか知らないまま、学生時代に途中まで書いていた『アルマーク』の原稿を書き直してひたすら投稿していました。

 

 

――『アルマーク』は学生時代から書かれていたのですね。就職して再執筆するまでに結構期間も空いたと思うのですが、学生時代と社会人になってからとで、執筆に対する意識の変化はありましたか?

 

変化としては、大人のキャラクターに対する解像度が上がったことでしょうか。学生時代、『アルマーク』は書籍でいうと第1巻の途中あたりで書くのを辞めたのですが、その時に感じたのが「この小説を書くにはまだ社会経験が足りない」という事でした。物語の冒頭で父親のレイズが、「アルマーク、お前は偉くなれ」と言って主人公のアルマークを南へと送り出す場面があるのですが、当時の私は父親がどんな気持ちで息子を送り出しているのかわからないまま書いていました。アルマークが魔法学院に入学してからも、教師たちがどんな気持ちで生徒に接しているのかわからないという場面に多くぶつかりました。子どもの心情は経験しているから書けていたのですが、大人の心情を理解できず、書き続けられなかったんです。それが時間を経て、社会人になり、親になり、若い人を指導する立場にもなったことで、大人たちの気持ちもわかるようになり、教師やレイズたちの心情を理解した上で書けるようになったことが一番大きな変化だと思います。

 

 

――なるほど。社会経験を重ねたことでキャラクターに対する理解も深まっていったという事ですね。そして現在、「小説家になろう」に投稿されている本作は200万文字を突破しています。小説を書き続ける原動力は何でしょうか。

 

書くのがとにかく楽しくて、思いついたストーリーを早く形にしたいという気持ちで続けてきた結果でしょうか。あとは、読者から反応が返ってくる環境も大きいと思います。昔は小説を書いても、見せる人が知り合いぐらいでしたし、思ったような感想が返ってくることはほとんどありませんでした。その点、「小説家になろう」にはたくさんの読者がいますし、ダイレクトに反応がもらえますので、「読者の予想を超えてやろう」というモチベーションで書き続けることができています。

 

 

――ありがとうございます。それでは第2巻までを振り返りながら、『アルマーク』がどんな物語なのかを教えてください。

 

最初に「小説家になろう」に投稿した際のタイトルは『北の傭兵の息子が南の魔法学院に入学する話』だったんですよね。それで言うと第1巻はまさにタイトル通りで、戦乱の続く北の地に傭兵の息子として生まれたアルマークが、平和な南の魔法学院に入学するという内容になっています。北の傭兵の息子というアイデンティティを持ちつつ、平和な南の国でほかの生徒たちと接する中で成長していくアルマークと、アルマークから刺激を受けていく生徒たちを描いたお話です。第2巻は夏休みに入り、アルマークとモーゲンが学院を離れてヒロインであるウェンディの別荘に向かうエピソードとなっています。この巻では北との因縁も絡んできて物語が大きく動き出していくことになります。

 

アルマーク

※魔法学院での生活を受け入れながら、クラスメイトたちの中に溶け込んでいくアルマーク (イラスト:出水ぽすか)

 

 

――本作の着想についても教えてください。

 

一番初めは戦記ものを書こうと思っていて、傭兵団や団長の名前なども考えていたんです。ただ、学生時代の自分には書けないなと思いそのまま放置していました。そんな中、考えていた傭兵たちの中から一人、魔法学院に入学させたら面白いんじゃないかと思って生まれたのが『アルマーク』の核となるアイデアでした。影響を受けた作品もいくつかあります。一番に挙げるなら、昔から好きだったアーシュラ・K・ル=グウィンの『ゲド戦記』でしょうか。特に第1巻「影との戦い」には魔法学院のようなものが登場しますし、本作のノルク魔法学院を描く上で影響を受けていると思います。他には、ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』も好きで、その影響で『アルマーク』の魔法学院は基本的に1クラス15人になっていたりします。本作では、楽しい学校生活を描きつつ、『十五少年漂流記』のように子どもたちが協力する物語を描ければと考えています。

 

 

――傭兵の少年が魔法学院に入学するという物語の筋を含め、本作は現実の学校を舞台にした物語では描けない要素も多いと思います。ファンタジー世界で学校生活を描く面白さや強みはどこにあると思われますか。

 

現実の学校を舞台にした作品では出しにくい、シリアスなセリフを登場させられるのはファンタジー世界で学校を描くことの強みだと考えています。貴族と平民の身分差、日常的に命のやり取りをする環境といったバックボーンがあるからこそ、生まれるセリフがあると思うんです。あとは、ファンタジー世界の持つスケールの大きさも魅力だと思います。キャラクター同士の関係が絡み合った物語にも魅力はあると思うのですが、一方で「あのキャラクターは、彼の友達だった」みたいな繋がりばかりだと、世界を狭く感じてしまうんじゃないかと思うんです。世界では多くの人間が生きていて、その中にアルマークたちがいる。大きな世界で、小さな自分たちに何ができるかという部分を描きたかったんです。

 

 

――おっしゃる通りクラス内には多様なバックボーンを持つキャラクターが存在しますが、その中でもアルマークがクラスメイトに与えた影響は大きいと思います。やまだのぼる先生は、アルマークによってクラスにもたらされた一番大きな変化は何だと思いますか。

 

アルマーク以外の生徒は中原か南の出身なのですが、この二つの地域は戦争が無く文化も似ているので、貴族と平民の身分の差といった、暗黙の了解のようなものがあるんですよね。ただ、アルマークにはそういった常識はわからないので、トルクやレイラのような貴族の生徒にも思ったことをズバズバ言ったりします。そんな彼の姿勢が、ネルソンやノリシュ、モーゲンをはじめとした、平民の生徒にも影響を与えていったのかなと思います。クラスの風通しが良くなったという点では、特にアルマークの存在は大きいですね。

 

 

――ありがとうございます。それでは本作に登場するキャラクターについても教えていただけますでしょうか。

 

アルマークは北の傭兵の息子で、自分の出自に強烈なプライドを持ちつつ、南の新しいものを受け入れることを躊躇わないキャラクターとなっています。なぜ、躊躇わないのかというと、勇猛果敢な北の傭兵の息子なのだから、未知のものも恐れずに受け入れるんだという心意気と、南でも立派にやっていけることを父に証明したいという思いがあるからです。強い芯があるからこそ、変化を受け入れられるキャラクターです。

 

アルマーク

※北の傭兵の息子として生まれたことに誇りを持っているアルマーク (イラスト:出水ぽすか)

 

ウェンディは、表向きは優しくて可愛い部分が目立つのですが、裏側では重いものを背負っているキャラクターとなっています。絶対に後ろ向きなことを言わないですし、怯んだり、怖がったりもしないのが彼女です。本作では一番メンタルが強い子なのかなと思っています。優しさと強さの二面性、それがウェンディの魅力だと思います。

 

ウェンディ

※優しさと心の強さを兼ね備えたウェンディ (イラスト:出水ぽすか)

 

モーゲンはアルマークやウェンディと違って、見えにくいところに才能があるんですよね。彼は怖がったり、落ち込んだり、自信を無くしたりすることが多々あるのですが、それを引きずらずに、すぐに切り替えることができるんです。自分の失敗にくよくよせずに努力できるのが彼の強みだと思います。クラスの中では普通の子という立ち位置で、あまり目立たない彼ですが、僕はそういう子が好きなんです。分かりやすい才能がなく目立たない子でも、面白いところや輝くところがあることを表現できていれば嬉しいですね。

 

モーゲン

※ムードメーカー的な存在でもあるモーゲン (イラスト:出水ぽすか)

 

 

――キャラクターという面ですと、本作は生徒たちが主役の物語だからこそ、子どもたちを導く教師の役割も重要になるのかなと思います。教師を描く際にどのようなことを考えられていましたか。

 

現実の教師は学習指導要領に則った授業をすること以外に、預かった子どもを無事に家庭まで送り届けなければならないですとか、トラブル時には生徒を守らなくてはいけないといったことも考えていると思うんです。それに対して、魔法学院の先生はあくまでも自分たちの技を生徒に正しく教えることが使命だと考えていて、それ以外はあまり口出ししないようにしています。生徒の間にいじめや諍いがあったとしても「君たちは選ばれた生徒、自ら望んで入学したのだから、自分たちで解決しなさい。そこも含めて魔術師になる訓練なのだから」というスタンスなんです。その一方で、教師が何もしなさ過ぎるがゆえに、生徒や読者から無能だと思われないようには気を付けています。学校の先生に能力がないと生徒はついていかないですし、逆に彼らが介入しすぎると物語が動かないんですよね。あくまで、教師は生徒を見守る立場にすることで、生徒同士の物語が描けるのかなと思います。

 

 

――また、アルマークのクラスには名前の無いモブキャラがいないことも大きな特徴ですよね。本作には多くのキャラクターが登場しますが、彼らを動かし、物語を紡いでいく上で意識されていることはありますか。

 

同時に大量のキャラクターを出さず、必要に応じてエピソードごとにキャラクターを登場させるようにしています。第3巻にはクラス名簿が掲載されていますが、その中にはまだ物語に絡んできていない子もいたりします。彼らのエピソードも今後描かれることになるのですが、エピソードと関連してキャラクターを覚えられるようにしています。

 

 

――主要なキャラクター以外もしっかり描くという点は、最初におっしゃられたモブキャラも気になってしまう性分と繋がっているのかもしれませんね(笑)。

 

そうですね(笑)。やっぱり僕は隅っこに居る人が好きなんですよね。よくスポーツマンガも読むのですが、サッカーなら隅っこでディフェンスをしている子とか、野球なら主人公がクリーンナップを打つ中で下位打線を打っているキャラクターとか、相手チームのキャッチャーとかにも惹かれるタイプなので、そういうところが物語にも出ちゃうのかなと思います。

 

 

――サブキャラクター好きな部分がうかがえたシーンとして、第2巻でアルマークが北の傭兵であるデランやギザルデと戦うエピソードがあったかと思います。身近なキャラクターだけでなく主人公と敵対するキャラクターの姿も印象的でした。

 

ありがとうございます。デランやギザルデについては、記号的に倒されるキャラクターにしたくなかったということもありました。アルマークが誇りを持っている北の傭兵がどんなものか、初めて具体的に描かれる場面でもあったので特に力を入れました。北の傭兵の忌み嫌われる存在という側面を出しつつ、アルマークが誇りに思っている勇猛果敢な戦士としての一面を表現したかったので、個人的にも非常に印象深いエピソードのひとつでした。

 

 

――ありがとうございます。続いてイラストについてもお聞きしたいのですが、第2巻までは出水ぽすか先生、第3巻では柚ノ木ヒヨト先生がイラストを担当されています。第2巻までのお気に入りのイラストと第3巻で特に見てほしいイラストについてそれぞれ教えてください。

 

1巻ですと、アルマークとレイズの別れのシーンがカッコよかったです。レイズがアルマークに母の形見のペンダントを渡すシーンですね。あそこで北の雰囲気がバチっと決まったのかなと思います。

 

アルマーク

※やまだのぼる先生がかっこいいと語るアルマークとレイズの別れを描いた一枚 (イラスト:出水ぽすか)

 

2巻では、ウェンディが戦いの後に「傭兵なんていなくなればいいのに」と口にするシーンがありました。優しくて可愛いだけじゃないウェンディの一面が描かれていて、彼女の多面的な魅力が現れた素敵なイラストだなと思います。

 

アルマーク

※ウェンディの抱えているものが垣間見える一枚(イラスト:出水ぽすか)

 

3巻だと、アルマークとレイラとモーゲンとネルソンの4人が一緒に夕食を食べているイラストがあるのですが、学校生活の日常感が出ていていいなと思いました。あとは、アルマークがウェンディと再会するシーンですね。夏季休暇から戻ってきたウェンディがアルマークに会いに行くイラストはぜひ見てもらいたいです。

 

アルマーク

※アルマーク達が学校で送る日常生活を切り取った一枚 (イラスト:柚ノ木ヒヨト)

 

 

――そして本作は、柚ノ木ヒヨト先生によるコミカライズも行われています。コミカライズ版の見どころや、漫画ならではの魅力についても教えてください。

 

本作はクラスにモブキャラが一人もいないという事もあって、クラス全員がコマの中に写る時もしっかり顔を描かないといけないんですよね。柚ノ木先生には大変苦労をおかけしていると思っています。大変ありがたいことに、柚ノ木先生は書籍だけでなくWEB版も読んでくださっていて、まだ書籍で名前が出ていないキャラクターもしっかり描いてくださっているんです。アルマークが昔のことを思い返しながら「話せることは何もないんだ」とウェンディに語る場面で、アルマークが北にいたころに繋がりのあった人物などが描かれているのですが、隅にいるキャラクターの描き込みもものすごく丁寧なんですよね。読者の方には隅っこのキャラクターにまでこだわられている点に注目してもらいたいです。あとは、「間」と言いますか、感情の表現も素晴らしくて、アルマークとの決闘後にトルクが「誓う」と口にするまでのシーンは漫画だからこそできる表現なのかなと思います。

 

アルマーク コミカライズ

※細部までこだわられたコミカライズ版も必読(連載ページはこちら

 

 

――ありがとうございます。さて、発売された第3巻は書き下ろしの箇所もかなり多いそうですね。あらためて最新刊の見どころについて教えてください。

 

第3巻では武術大会に向けて物語が動き出し、これまであまり描かれなかったキャラクターにもスポットライトが当たることで、物語の幅もこれまで以上に広がっていきます。あとはアルマーク、ウェンディ、モーゲンが夏休みで培った絆や、感じたことが一段昇華されるエピソードにもなっているので、3人の成長には注目してほしいですね。また、「闇に触れる」というキャッチコピーを付けていただいているのですが、学校生活の裏でひそかに動く闇についに正面から向き合う点にも注目していただければと思います。

 

アルマーク

※アルマーク、ウェンディ、モーゲンはもちろん、新たにスポットライトが当たるキャラクター達にも注目したい (イラスト:柚ノ木ヒヨト)

 

 

――今後の目標や野望などがあれば教えてください。

 

『アルマーク』を何とか最後まで書きたい。これに尽きます。

 

 

――最後に第3巻を楽しみにしていた方、そしてこれから本作を読んでみようかなと考えている方にそれぞれ一言お願いします。

 

まず、第3巻の刊行までかなりお時間をいただいてしまいましたが、お待ちいただいた分、期待を裏切らない内容にはなっているかと思います。今回の閑話は、アルマークが初めて剣を握ったエピソードですし、2巻まで読んでくださった方なら楽しめること間違いなしだと思っています。そしてあらためて本作に興味を持っていただいたみなさま。本作はどんな方でも楽しめるような作品になっているかと思います。中高生が読んでも、20代の方が読んでも、アルマークと同じぐらいのお子さんをお持ちの方が読んでも、それぞれの視点で面白いと感じてもらえるようになっていますので、「魔法学校」とか「ジュブナイル」、「ボーイミーツガール」といった要素がお好きな方はぜひ手に取っていただければと思います。

 

 

――ありがとうございました。

 

 

<了>

 

 

北の傭兵の息子である誇りを忘れぬまま南の魔法学院で成長していくアルマークや、彼の影響を受けていくクラスメイトたちの学院ファンタジーを綴ったやまだのぼる先生にお話をうかがいました。魔法学院の学び舎に集まった少年少女たちの人間模様はもちろん、彼らの学校生活の裏で蠢く存在も気になる『アルマーク』は必読です。

 

<取材・文:ラノベニュースオンライン編集部・宮嵜/鈴木>

 

©やまだのぼる/KADOKAWA MFブックス刊 1・2巻イラスト・3巻キャラクター原案:出水ぽすか 3巻イラスト:柚ノ木ヒヨト

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[関連サイト]

『アルマーク』公式Twitter

MFブックス公式サイト

 

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