独占インタビュー「ラノベの素」 端桜了先生『男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと 百合の間に挟まる男として転生してしまいました』
独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2025年2月25日にMF文庫Jより『男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと 百合の間に挟まる男として転生してしまいました』第7巻が発売された端桜了先生です。百合ゲームの世界に、邪魔な男キャラとして転生してしまった百合好きの少年による学園バトル&ラブコメディを描いた本作。読者の方から非常に高い人気を得ている主人公・三条燈色の魅力や、バトルシーンを描く上でのこだわりなど様々にお話をお聞きしました。
【あらすじ】 三寮戦を勝利で飾り、アイズベルト家を円満なトゥルーエンドに導いたヒイロ。皆の無事を祝うピクニックに出かけたものの、求める百合とは程遠い状況に絶望することに……。そうこうしているうちに夏休みが始まり、ヒイロたちはお嬢の別荘があるカルイザワへの小旅行に向かう。そこでヒイロはお嬢を通し、「ヒロ様」と呼ばれる人物から「地下天蓋の書庫には行くな」という謎のメッセージを受け取る。地下天蓋の書庫――学園が誇る大圖書館の地下深くに眠るのは、一〇七年前の「カルイザワ決戦」で封印された第四柱の魔人「万鏡の七椿」。歴史の裏に埋もれた真実をめぐり、時を越えた闘いが始まる! |
――それでは自己紹介からお願いします。
端桜了と申します。出身は福島県で、現在も福島に住んでいます。最近ハマっていることは、意味もなくぼんやりと街並みを眺めることです。見慣れた風景ではあるのですが、時間帯や季節によって建物の見え方が変わったりして、それがなんだか綺麗に感じるんですよね。執筆歴については、中学生の頃にはすでに小説を書いてはいたのですが、本格的に執筆活動を始めたのは大学生の後半ぐらいからだったと思います。
――大学生の頃から本格的に小説を書き始められたということですが、きっかけは何だったのですか。
単純に暇だったからです(笑)。学生時代、時間を持て余すことが多くて、何か始めてみようと思った時に選んだのが小説を書くことでした。小説を書いても完結させずに放り出すことが多かった中学生の頃に比べると、10万文字ぐらいにお話をまとめ切ろうとはしていたので、真剣度は高かったと思います。
――書き始めた当初からジャンルとしてはライトノベルを志向されていたのでしょうか。
そうですね。枠にとらわれず自由に物語を書きたいと思っていましたし、ライトノベルは懐が深いジャンルだという印象もあったので、自然とライトノベルを書くようになりました。
――ありがとうございます。そういえば『男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと 百合の間に挟まる男として転生してしまいました』にはアニメやゲームなどさまざまな作品のパロディが登場しますよね。端桜先生がこれまでどんなコンテンツに触れてこられたのかも気になります。
特にこれに絞ってという事は無く、アニメもゲームも小説もまんべんなく触れてきました。アニメだと『サイバーパンク エッジランナーズ』や『アーケイン』などが好きです。どちらもゲームを元にした作品なのですが、完成度の高さには驚かされました。ゲームですと、ネットの友人と『遊戯王 マスターデュエル』でよく遊んでいます。カードゲームは中学生の頃から触れ続けているので、自然と作中にネタとして登場させる機会も多かったです。小説は、ウィリアム・フォード・ギブスンの作品などのサイバーパンクものが好きです。最近だと『三体』にハマって、一気読みしましたね。振り返ってみると、自分の作品とは反対に、ハードな作品を読むことが多かった気がします。
――なるほど。また、本作は百合を題材として取り扱っていることもあり、作中には百合作品のネタが随所に登場しますよね。百合作品に対する造詣の深さも感じました。
百合作品にハマったのはちょうどこの作品を書き始める少し前でした。百合作品は心理描写が丁寧ですし、人間関係を突き詰めて描いていくところに惹かれたんですよね。『私の百合はお仕事です!』や『加瀬さんシリーズ』、『あの娘にキスと白百合を』などは、作中でも伏せ字で登場させているのですが、どれも僕が好きなタイトルです。
――さて、本作は先日発表された「次にくるライトノベル大賞2024」にて、昨年に続きベスト10入りを果たしました。おめでとうございます。
ありがとうございます。こういった賞に名前を載せてもらえるのは、読者の方の応援や担当編集さんのご協力、hai先生の素晴らしいイラストがあってのことだと思います。皆様には本当に頭が上がらないなというのが正直な感想です。
――端桜先生としては本作のどういったところが読者の方に楽しまれているとお考えですか。
本作の主人公・三条燈色は特殊なキャラクターだと思うのですが、読者の方からは結構好評なんですよね。おそらく主人公の色が強いところが、多くの方に楽しんでいただけている理由なのかなと考えています。
――確かに主人公の魅力に言及する感想はSNSなどでも見かける機会も多かったですね。それでは、あらためて『男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと 百合の間に挟まる男として転生してしまいました』がどんな物語なのか教えていただけますか。
本作は百合をこよなく愛する「百合男子」の主人公が、蛇蝎のごとく嫌っている「百合の間に挟まる男」に転生してしまったことで物語が始まります。「ヒロイン同士の百合」を守るため、主人公の三条燈色は行動を起こしていくのですが、根が善人なせいで図らずもモテてしまう、というコメディ要素が強めのストーリーになっています。とはいえ、コメディ一辺倒というわけでもなく、シリアスな展開や派手なバトルシーンもありますので、いろいろな楽しみ方ができるかと思います。
※ヒロイン同士の百合を守るため、三条燈色は戦いへと身を投じていくのだが……
――「百合の間に挟まる男」が主人公の物語っていうのは面白い着想ですよね。
ありがとうございます。先ほどお話しましたが、本作を書き始める少し前に百合作品を読み漁っていたタイミングがあったんです。そんな中、百合作品が好きな男子を表す「百合男子」という言葉を知りまして、百合男子が主人公の物語を書いてみるのも面白そうだと考えました。そこからどんな過程を経たのかは覚えていないのですが、百合男子が「百合の間に挟まる男」に転生する物語になってしまいました(笑)。前例がない主人公だったので魅力的に描くのは大変でしたが、型にはまらないキャラクターにできたことはよかったと思います。
――彼は型にはまらないキャラクターでありつつ、王道的な格好よさもありますよね。そんな本作の主人公・三条燈色(ヒイロ)について教えてください。
三条燈色は百合ゲームの世界に、「百合の間に挟まる男」として転生してしまった百合好きの男の子です。ヒイロについては、「絶対的なヒーローであること」をコンセプトに、たくさんの女の子から好かれても納得できるようなハーレム主人公として描きました。彼は軽口を言ったりふざけたりすることも多いのですが、そういったところは『スパイダーマン』などマーベル作品のヒーローを意識しています。いつもはふざけていても、ここぞという時にヒロイックな活躍を見せてくれる、このギャップが彼の魅力だと考えています。
※普段は軽口を叩いてばかりだが、やる時にはやる、それが三条燈色という男だ
――「絶対的なヒーロー」として三条燈色を描いたということですが、第2巻でヒイロに助けられた緋墨のエピソードや、第3~6巻で深く掘り下げられるクリスのエピソードなど、シリーズ全体としても「ヒーロー」や「英雄」という言葉にスポットライトが当たるエピソードが多かったように感じます。各キャラクターが持っているヒーロー像については、どのように描こうとされていたのでしょうか。
クリスのエピソードで取り扱っている「ヒーロー」という言葉は、あくまでも妹のミュールただ一人にとってのヒーローという意味で使用しています。第2巻で緋墨が語る「英雄」は、簡潔に言うと「多くの人を救い、多くの人の笑顔のために戦う存在」でしょうか。ヒイロが持っているヒーロー像については後ほど明かされてくことになりますので、楽しみにしていただければと思います。
――ちなみに端桜先生ご自身のヒーロー像はありますか。
何があってもみんなを助ける、誰一人として見捨てない存在がヒーローであると考えています。
――三条燈色にはヒーロー的な側面と同時に、ラブコメディの主人公としての側面もありますよね。本作の舞台は「百合ゲーム」の世界であり、男性は不遇な扱いを受けているという設定もあったかと思います。舞台となったゲームの設定を歪めてしまうほどヒロインたちを惹きつけてしまう、ヒイロの魅力って何なのでしょうか。
ヒイロは普段「百合の間に挟まりたくない」とか、「百合が大好き」とか、「百合を守りたい」ということを公言しているのですが、ヒロインたちがピンチの時は最優先で駆けつけてくれるんですよね。なんだかんだで百合よりも、ヒロインのことを優先してしまうところに、ヒイロがヒロインにモテる理由があるのだと考えています。
――それではここで、ヒイロのもとに集う本作のヒロインたちについてご紹介いただけますか。
三条黎は三条燈色の妹となっています。基本的には典型的な妹キャラクターを目指して描きました。クールな性格をしていて、もともと甘えるところはあまり見せてこなかったんですけど、第1巻の中盤でヒイロに助けられてからは、ブラコンな一面を隠さないようになりました。
※三条家の操り人形になっていたところをヒイロに助けられた三条黎
ラピスはエルフの国のお姫様です。お姫様ということもあって、他のキャラクターより身分は高いのですが、フランクな口調で話しますし、身分の割に親しみやすさがあるキャラクターとなっています。
※ダンジョン探索中に偶然出会い、ヒイロの家に転がり込んできたラピス
ミュールはヒイロが住んでいる寮の寮長を務める女の子です。彼女については、ヒロインよりもヒーローの方が立ち位置的には近いと思います。魔法が使えないというコンプレックスを持った女の子なのですが、周囲の人間たちから認められるために努力して目標を叶えるという、王道主人公のような描き方をしました。
※周囲から馬鹿にされながらも、並々ならぬ努力を重ねてきたミュール
ミュールの姉であるクリスは、読者の方から非常に人気があるキャラクターです。もともと敵側のキャラクターなんですが、少しずつヒイロに惹かれていった結果、完全に恋する乙女になってしまいました。女の子らしい部分をたくさん見せてくれるところは魅力の一つですね。
※クリスは魔人・フェアレディとの戦いを経て、初めての恋を知ることに――
――ありがとうございます。ご紹介いただいたキャラクターたちとは違った立ち位置だとは思うのですが、「噛ませお嬢」として描かれるオフィーリアは、独特の存在感があって好きでした。
実はオフィーリアはポッと出のキャラクターなんですよね(笑)。出番もそこまで多くないんですけど、想像以上に人気が出てしまったので驚いています。オフィーリアというキャラクターを思いついたのは、悪役令嬢がWEBで流行していたことがきっかけでした。僕は悪役令嬢のキャッチーな部分って「偉そうな立ち居振る舞い」にあると思うんですよね。本作にも毎回ギタギタにされる偉そうなお嬢様がいても面白いかなと思って、「噛ませお嬢」という形でオフィーリアを登場させました。
※オフィーリアの嚙ませ犬っぷりには、もはや様式美を感じる
――私は嚙ませ役ムーブをするオフィーリアと、それをありがたがるヒイロのやり取りが好きだったのですが、本作はキャラクター同士の掛け合いも魅力の一つだと思います。端桜先生はどのキャラクター同士の掛け合いが特に書きやすいと感じましたか。
ヒイロと彼のメイドであるスノウの掛け合いは一番書いていて楽ですね。この二人は一緒にいると勝手に喋りだしてしまうので、際限なく書けます。書きすぎて後から消すことも結構多いので、ほどほどに収まるように気を付けています(笑)。
――ありがとうございます(笑)。さて、ここからはストーリーについて深掘りしていきたいと思います。第6巻では第3巻から始まるミュールとクリス、そしてアインズベルト家にまつわる物語が三寮戦の決着をもって一区切りしました。あとがきでは、三寮戦まで書き切ることが、書籍を出す上での目標であったと語られていましたよね。
そうですね。三寮戦については、なんとか書き切ることができてよかったという思いが大きかったです。いつも作業が締め切りギリギリになっていたので、自分の満足行く形で書くことができるのか不安に感じることもありました。WEB版ですと、ミュールがウジウジしている場面が多くて、読者の方から厳しいコメントを貰うことも多かったですし、振り返るとテーマ性が薄れていたなと感じることもありました。書籍版では、エピソードを象徴するワードとして「星」を据えることで、綺麗にまとめきれたのはよかったと思います。
――三寮戦に突入してからミュールへのイメージも大きく変わったでしょうし、彼女のことを好きになった読者の方も多かったかと思います。どのような構想で三寮戦を書かれていたのですか。
三寮戦を書く上で根幹にあったのはミュールというキャラクターでした。コンプレックスを抱えたキャラクターが最終的に目標を叶える王道的な物語を書きたいなと思っていて、その舞台として3つの学生寮による対抗戦「三寮戦」を設定しました。姉のクリスについては、ミュールの何をやっても上手くいかない苦悩を際立たせるために、相反する存在として登場させました。
※「似非」呼ばわりをされてきたミュールが、「本物」へとたどり着く三寮戦のエピソードは感動すること間違いなし
――ミュールがもがき苦しむ姿を見続けてきただけに、三寮戦のラストバトルは胸が熱くなるものがありました。それ以外にも全編を通してバトルシーンには特に力が入っていた印象でした。
自分はバトルシーンも物語だと考えているんですよね。向かい合って、徐々にヒートアップしていって、形勢がひっくり返るタイミングがあって、最終的に勝つみたいな一連の流れはバトルシーンを描く上で意識していました。あとは、多少文章表現が荒くても、一気に結末まで読ませるスピード感は大事にしています。
――そんなバトルシーンを盛り上げてくれるキャラクター同士のセリフの応酬も格好よかったですね。
ありがとうございます。バトルシーンなどクライマックスの場面では、意識的に印象に残るセリフを入れようとは考えています。映画監督で脚本家のビリー・ワイルダーという方がいるんですけど、セリフ回しが魅力的な作品をたくさん世に出されているんですよね。『アパートの鍵貸します』とか『お熱いのがお好き』とか、どれも昔の作品ではあるのですが、内容を思い出そうとすると真っ先に印象的なセリフが浮かぶんです。やはり印象に残るセリフは、作品を覚えてもらう上で重要な要素だと思います。
――ありがとうございます。ヒイロは第1巻から様々な強敵と激闘を繰り広げてきたわけですが、彼にとって一番厳しい戦いだったのはどれでしょうか。
やはり第2巻のアルスハリヤ戦ですかね。初めての魔人との戦闘でしたし、第2巻時点でヒイロは成長途上でしたので、下手すれば何もできずに死んでもおかしくなかったかと思います。最終的な決着のつき方を考えても、一番厳しい戦いだったのではないでしょうか。
※本来はゲームの最終盤で戦うはずのアルスハリヤと対峙することに―ー
――おっしゃる通り、確かに当時のヒイロにとっては厳しい相手でしたよね。そして、第2巻の後にアルスハリヤと合体したことで、ヒイロの戦いぶりはより苛烈さを増していくことになります。
アルスハリヤと合体したことで、ちょっとした身体欠損ぐらいだったらすぐに回復するようになりましたからね。多少無茶をしても大丈夫な体になったことが、彼の戦い方に大きな変化をもたらしたのだと思います。その後、より激しい戦いに身を投じていくことになったと考えると、ヒイロにとって大きなターニングポイントだったのかもしれません。
――肉体的に大きな変化があったのがアルスハリヤ戦の後であるとしたら、ヒイロの考え方や精神性が大きく変化したのはどのエピソードになるのでしょうか。
やはりこれも第2巻だと思っています。最初は百合を守ることがヒイロの行動指針だったんですけど、第2巻中盤からはヒロインを悲しませないことを、より意識し始めるようになるんですよね。せっかくドレスを新調したのに、ダンスに誘ってもらえないラピスを見て、思わず声をかけにいくシーンなどはその表れだと思います。ヒロイン同士の百合を見守りたいヒイロにとって、ヒロインの好感度を上げてしまう行動は避けたかったはずですからね。
※ヒロインを悲しませまいというヒイロの意識が垣間見えた、ダンスパーティーの一幕
――ありがとうございます。続いてイラストについてもお聞きしたいのですが、本作のイラストはhai先生が担当されています。お気に入りのイラストについて教えてください。
hai先生のイラストはすべて素晴らしいのですが、特に好きなのは第4巻ラストのクリスがヒイロの背中を押すイラストと、第6巻ラストのミュールが星へと手を伸ばすイラストですね。この2枚は「このシーンはイラストで見たいので、挿絵にしてください」とお願いした箇所だったのもあり、気に入っています。hai先生には、僕がお渡しした情報を元にイラストを描いてもらっているのですが、毎回少ない情報から脳内にあるイメージを完璧に再現してくださるんですよね。ラピスや黎のような可愛らしいキャラクターはもちろん、劉悠然 のようなクールな女性やヒイロのような男性も格好よく仕上げてもらって、本当に感謝しています。
※端桜了先生が特にお気に入りだと語るイラスト
――また、本作は昨年末から久園亀代先生によるコミカライズ連載も始まっています。コミカライズ版ならではの魅力や見どころを教えていただけますでしょうか。
コミカライズ版は見どころが多くてピックアップするのも難しいんですけど、バトルシーンとキャラクターの表現は特に素晴らしいと思います。バトルシーンは躍動感がありますし、その上で見づらさも無いんですよね。キャラクターについても、どのコマを切り取っても魅力的に表現されているので注目してもらいたいです。本作は漫画化する以前からコミカライズ向きの作品だと思っていて、自分が描くわけでもないのに勝手にコミカライズには自信を持っていたんです(笑)。そうやって勝手に僕の中でコミカライズ版のハードルが高くなっていたんですけど、そんなハードルを軽々と越えていくような漫画にしていただけました。小説を読まれている方にはぜひコミカライズ版も読んでいただきたいです。
※コミカライズ版は「電撃大王」にて好評連載中
――そして発売された第7巻からは新たに「七椿編」が始まります。第7巻の見どころについてお聞かせください。
おそらくWEB版では一番人気がある、「七椿編」の序章が第7巻で描かれることになります。これから本格的に始まる「七椿編」の伏線を大量に敷いている巻ですので、「これはどういう意味なんだろう」という予想や考察をしながら、楽しんでいただければと思います。また、全く忍ばない忍者のエイデルガルトであったり、濃いキャラクターをしたマージライン家の面々であったり、魔神の七椿であったり、そういった新キャラクターも多数登場します。読みごたえも抜群の巻になっているので、ぜひお手に取っていただければと思います。
※夏休みはカルイザワでバカンス! だったはずだが……
――今後の目標や野望などがあれば教えてください。
目下の目標は本作のWEB版を完結させることなのですが、作家としての野望となると10本ぐらい新作を書きたいなと思っています(笑)。
――ちなみに、次はどんな物語を書いてみたいと考えられているのでしょうか。
純粋なラブコメ作品とかも書いてみたいなと思っているんですが、個人的な趣味としてはサイバーパンクを1本書いてみたいですね。ライトノベルでサイバーパンクを書くことは結構な挑戦だと思うんですけど、ゆくゆくは叶えたい野望です(笑)。
――ありがとうございます。最後に本作のファンの方に向けて一言お願いします。
いつも応援ありがとうございます。7冊も本を出版できたのは読者の皆様のおかげだと心から思っております。第7巻を楽しんでいただければ幸いです。
――ありがとうございました。
<了>
百合ゲームの世界に「百合の間に挟まる男」として転生し、百合を守るため、そしてヒロインたちを守るために戦う三条燈色の物語を綴った端桜了先生にお話をうかがいました。ヒロインたちとのユーモアに富んだ掛け合いや、ここぞという時に見せるヒイロのヒロイックな活躍が魅力の本作。「七椿編」に突入し、新たなキャラクターの登場や新事実の発覚など、見逃せない展開が続く『男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと 百合の間に挟まる男として転生してしまいました』は必読です。
<取材・文:ラノベニュースオンライン編集部・宮嵜/鈴木>
©端桜了/KADOKAWA MF文庫J刊 イラスト:hai
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