独占インタビュー「ラノベの素」 守雨先生『手札が多めのビクトリア』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2026年6月25日にMFブックスより『手札が多めのビクトリア』第4巻が発売された守雨先生です。凄腕工作員の主人公が、上司の裏切りをきっかけに組織を抜け、夢に見ていた「普通」の人生を歩み始める幸せなセカンドライフストーリー。2年5ヶ月ぶりの刊行となった本作についてはもちろん、執筆のきっかけやキャラクターへの思い、そして7月からスタートするTVアニメへの率直な感想など、様々にお話をお聞きしました。

 

 

手札が多めのビクトリア4

 

 

【あらすじ】

凄腕の元工作員ビクトリアは賢い娘ノンナや誠実な夫ジェフリーと幸せな日々を送っていた。アシュベリー王国では、他国から多くの人が来ると予想される戴冠式が控えており、ビクトリアとノンナは他国の人との接触を避けるためランダル王国へ一時避難する。ランダル王国では、ノンナの友人であるエリザベス家と行動を共にするが、通訳が失踪したため急遽ビクトリアが通訳を務めることに。そんな時、彼女は工作員時代の上司であるランコムに再会してしまう。帰国後、失踪した通訳の件であらぬ疑いをかけられ拘束されるビクトリアだが、その裏には自身の過去が関わっていて――。ビクトリアは過去を清算すべく、愛する夫ジェフリーと共に黒幕に迫る。家族と幸せな未来のために自分らしく暗躍する、元工作員の人生修復物語、第四弾!

 

 

――それでは自己紹介からお願いします。

 

守雨と申します。出身は関東で、1日のスケジュールが執筆と園芸、そして猫のお世話で埋まるような生活をしています。好きなものは映画や小説で、映画はSF作品や連続殺人鬼が出てくる作品をよく視聴しています(笑)。小説は日本人作家だと、湊かなえ先生や桐野夏生先生、宮部みゆき先生がお気に入りで、海外の作家ではスティーブン・キングがイチオシです。学生時代は、ロバート・A・ハインラインやアイザック・アシモフ、アーサー・C・クラークの作品にも夢中でしたね。趣味として、現在はアフリカ発祥の民族楽器であるカリンバの練習もしているんですが、ほとんど上達していなくて(笑)。でも、音がきれいなので楽しいなとは感じています。

 

 

――ありがとうございます。カリンバは名前だけ聞いたことがありますが、実際に触っている方には初めて出会いました(笑)。あらためてお話を聞いていると、守雨先生は趣味が多彩ですよね。

 

確かに以前の私は多趣味といえたかもですね。例えば、四輪二輪問わず運転が好きだったので、大型バイクに乗ってソロツーリングを楽しんでいた時期もありました。最近は小説を書くことが一番の楽しみになっていますが。

 

 

――なるほど。一番の楽しみだという小説の執筆ですが、そもそも何をきっかけにして始めたのでしょうか。

 

始まりは甘岸久弥先生の『魔導具師ダリヤはうつむかない』と出会ったことでした。「ピッコマ」で小説を読んで夢中になってしまい、ある日それが「小説家になろう」というサイトに掲載されていると知ったんです。そして、サイトに投稿されている作品を読んでいくうちに、私も小説を書きたいと思うようになりました。生まれて初めて書いた作品を投稿したのは2020年9月のことで、まずは1話分を書いてみたものの、「投稿する」ボタンをなかなか押せなかったことをよく覚えています。

 

 

――「投稿する」ボタンをためらわれた理由はなんだったのでしょうか。

 

理由としては怖かったから……ですかね。本棚を見ると相手の趣味嗜好がわかったりするじゃないですか。なので、自分の本棚を人に見られることが苦手なのですが、小説を投稿するということは本棚を見せる何十倍も胸の内をさらけ出している気がして、恐ろしかったんです。それでも勇気を出して1話を投稿した後は、「1話投稿したら、100話投稿しても同じだ」と開き直りました(笑)。その後は小説を書くのがひたすら楽しくて、長い期間書いては投稿する日々を続けていましたね。感想欄のコメントでは読者の皆さんが優しく、1作目でいただいた優しいコメントの数々がなかったら、途中で書くのをやめていたかもしれません。

 

 

――守雨先生は商業デビューからの約4年で15シリーズを書籍として世に送り出されています。その中で『手札が多めのビクトリア』は最長のシリーズとなるわけですが、本作を書き始めたころのお話もお聞かせください。

 

『手札が多めのビクトリア』は、小説を書き始めてからちょうど1年が経ったころに書き始めた作品になります。どのくらいのボリュームまで書くという計画はなく、最初に決めていたのは「こういう話が書きたい」、「完結はこんな形で」の2点だけで、後はひたすら書きたい内容を書き連ねていました。

 

手札が多めのビクトリア

※『手札が多めのビクトリア』第1巻は2022年7月に発売された

 

 

――プロットのようなものは書かれなかったんですか。

 

本当に知識ゼロから小説の執筆を始めたので、当時はプロットという言葉も知らなかったんです(笑)。本文を書く前に計画を立てるという考えがなく、ただひたすらに「書きたい」という気持ちだけで書いて、投稿をしていました。その結果、『ビクトリア1』は完結時に16万字を超えていて(笑)。1冊の本にするには文量が多すぎるということも、書籍化の作業の中で初めて知りました。

 

 

――なるほど(笑)。ちなみに、現在はプロットを作った上で小説の執筆をしているのでしょうか。

 

今もプロットは書いていないです。複数の作品を書籍化していただけるようになってから、「プロットを書いた方がいい」というご意見をたくさん目にして、書いたことが3回だけあるんですが、3回とも書いているうちにお話が変わってしまったので、結局プロットを書くことは諦めて、現在に至ります(笑)。

 

 

――守雨先生はプロットを書かない方が性にあっているのかもしれませんね。

 

そうですね。今も新たに執筆する際には「こんな話が書きたい」、「結末はこれで」の2点だけ決めて書いています。『手札が多めのビクトリア』のストーリーも、ビクトリアが生きている世界を私自身がこの目で見ているように、私の心の中にアシュベリーの王都の地図があって、鳥が空から見ているかのようにキーボードを打っているんです。

 

 

――ありがとうございます。本作は読者人気が高く、「次にくるライトノベル大賞2023」では単行本部門9位にランクインもしました。あらためて読者からの反応についてどのように感じていますか。

 

本作は本当にありがたいことに、多くの読者様にお読みいただき、応援していただけている作品になります。私が自分で読みたいと思うお話を書いて、それを別の人が読んで続きを楽しみにしていただけるという状況は、奇跡みたいなことだと感じています。それは小説を投稿し始めて6年目、商業の世界に足を踏み入れて5年目の今も、まったく同じですね。

 

 

――そんな読者の方々の応援もあり、『手札が多めのビクトリア』はTVアニメ化を実現させました。ここからはアニメに関するお話も聞いていきたいと思うのですが、最初にアニメ化のお話を聞いた時の心境はいかがでしたか。

 

書籍化だけでも十分驚きだったわけですから、アニメ化のお話をうかがったときは、嬉しいという気持ちよりも「私が書いた小説をアニメ化して大丈夫なんですか?」と心配になりましたね(笑)。

 

手札が多めのビクトリア メインビジュアル

※アニメは2026年7月7日(火)より順次放送開始!

 

 

――喜びよりも心配が勝ってしまったと。

 

はい(笑)。実は、最初に担当編集さんから「重要なお知らせがあります」という連絡をいただいた際に、「次の巻を出すと言ったけど、やっぱり辞めます」という内容だと勝手に思い込んでしまったんです。なので「打ち切りのお話でしたらメールでお知らせしてくだされば、それで大丈夫です」と送った結果、担当編集さんを慌てさせてしまったんですよ(笑)。

 

 

――それは担当編集さんも別の意味で焦ったかもしれませんね(笑)。既にPVはご覧になっていると思いますが、アニメーションとして動いているビクトリアたちを見た時の感想もお聞かせください。

 

声優さんの声や音楽がついたメインPVを拝見したときは胸が詰まって涙が出ました。「このPVの向こう側にアニメの制作に関わっている方々が大勢いらっしゃって、膨大な手間と時間と労力を使っていただいたおかげで、こんな素晴らしい映像ができあがったのだ」と思ったらもう、ありがたくて泣けてしまって。ほぼ自分のために書き始めた小説が、読者様に応援していただいたことで本になり、コミックになり、ついにこうしてアニメとして世の中に送り出される。そのことに感動しています。

 

 

 

――アフレコの収録にはリモートで参加されたとうかがっているのですが、印象に残っていることはありますか。

 

声優さんたちの演技が素晴らしくて、ひたすら感動していました。私には完璧に聞こえる演技でも、監督さんが「ここはもっとこんな感じで」と指示を出すと、その場で即、声の感じやしゃべり方が変わるんですよ。「プロの集団がここに集まっている……」と本当に感動しました。

 

 

――そして、いよいよ2026年7月からはアニメの放送もスタートしますね。

 

アニメの放送を前にして緊張していますが、それ以上に楽しみにしています。とにかく声優さんの演技が素晴らしくて、アフレコの段階で既に胸がいっぱいだったわけですから、テレビの中で動いてしゃべるビクトリアたちを観たら、泣いてしまう自信がありますね(笑)。

 

 

――ありがとうございます。それでは、あらためて第3巻までを振り返りながら『手札が多めのビクトリア』がどんな物語なのかをお聞かせください。

 

本作は特殊任務部隊のエリートだった女性が、信頼していた上司に不信感を抱いて組織を抜け、ビクトリアと名乗り、自分の人生を一人で自由に生きていこうとするところから始まります。ただ、一人で生きていく覚悟だったのに、ベンチでひとり寂しく座っていたノンナに出会い、第二騎士団の団長であるジェフリーとも出会い、最初から予定していたものと違う道を歩んでいくことになりました。人生を修復しながら生きていこうと思った27歳の女性のお話になっていて、「人生はやり直せる」というのは私が他の作品でも繰り返し描いているテーマとなり、本作でも重要な柱になっています。引き取ったノンナがとても可愛いので、そこも大切な見どころですね。

 

手札が多めのビクトリア

※第3巻ではとある女性を助けたことをきっかけにして、王太子妃の影武者を務めることに!?

 

 

――守雨先生の描く主人公といえば、『小国の侯爵令嬢は敵国にて覚醒する』のベルティーヌや『スープの森』のオリビアのような「精神的に強い女性主人公」という印象を持つ読者が多いと思います。ただ本作は、物理的な強さも合わせ持ったキャラクターが主人公という点で、守雨先生の中ではかなり珍しい作品だなと感じました。

 

確かにおっしゃる通りかもしれません。物理的に強い女性を書いたことがなかったので、戦闘に強い工作員の女性を書いてみたいと思ったことが、ビクトリア誕生のきっかけでしたね。ただ、この手の戦闘に関する知識がまったくなかったので、本作を書き始めてからYouTubeでパルクールの動画、空手の動画、レンジャー部隊の訓練の様子、ボルダリングの動画などをたくさん見ました(笑)。ビクトリアの描写は映画の『トゥームレイダー』、『バイオハザード』、『ハンガー・ゲーム』、『エイリアン』などに登場する強い女性主人公たちの動きも参考にしています。

 

 

――ビクトリアの無駄のない動きは、アクション映画のキャラクターたちから着想を得たものなんですね。では、そんなビクトリアというキャラクターについて、あらためて紹介をお願いします。

 

ビクトリアは家族愛が強いキャラクターです。かつての直属の上司であるランコムのことも兄のように慕っていました。なんなら工作員時代は仕事で多くの人を欺いていたので、ランコム以外、誰も信じていなかったんです。ただ、ノンナやジェフリーと出会ってからは少しずつ人を信じることができるようになり、とにかくノンナを守ろうと必死になります。ビクトリアたちに部屋を貸してくれた先代伯爵夫人のヨラナ様や助手兼ハウスメイドとして雇ってくれる歴史学者のバーナード様からの温かい本物の信頼も、ビクトリアを変えていった大きな要因ですね。また、ビクトリアは工作員としてはエリートですが、組織に育てられたゆえに普通の人なら知っていることを知らず、経験しているはずのことを経験していないキャラクターでもあります。自分には欠けているところが多いと気づいていて、その欠けているところを補いながら生きていこうとしているんです。

 

ビクトリア挿絵01

※エリート工作員の過去を持つビクトリアはどんなトラブルにも冷静に対処する

 

 

――ビクトリアといえば、タイトルにもある通り工作員時代の経験からくる「手札の多さ」が印象的です。料理、裁縫、マナー、体術、変装、言語と本当にたくさんの特技を持っていると思うのですが、彼女が最も得意なことを選ぶとすると、何になるのでしょうか。

 

工作員時代のビクトリアは潜入が主な役目だったので、一番得意なことは書類の偽造で、二番目が語学の達者さを利用した変装ですね。また、作中でたびたび見せる戦闘の技術は、ビクトリア自身が好きだからと独自に腕を磨いたものになります。

 

ビクトリア挿絵06

※影武者を務めるために、侍女として王太子妃を観察し続けることも……!

 

 

――逆にこれが苦手というものはありますか。

 

苦手というより好みではないものとして、窮屈な貴族の令嬢用のドレスですかね。第1巻では夜会から退出した後、着替えて酒場に行くシーンがあると思います。あれは気楽な酒場に入りたかっただけでなく、ドレスから少しでも早く着替えたかったという理由もありました。もちろん、好みじゃないだけでビクトリアは完璧に着こなせますが(笑)。

 

 

――続いて、ビクトリアがアシュベリー王国で出会った少女・ノンナについて紹介をお願いします。

 

ノンナは母親に捨てられたところをビクトリアに保護された子で、人との触れ合いや愛情に飢えていたキャラクターです。実の母親と暮らしていたころは一人で留守番をしていることが多く、刺激の少ない環境で育ったため、無表情で感情を表に出さない子でした。しかし、ビクトリアと暮らすようになってから、本来の聡明で身体能力が高く、活発な性格が次第に顔を出すようになるんです。アニメの初回は沈んだ印象を受けると思いますが、ノンナがどんどん明るく活発になっていく過程を楽しんでいただきたいです。

 

手札が多めのビクトリア

※ノンナはビクトリアの英才教育を受けお転婆な一面を見せるようになる

 

 

――第3巻では、ノンナが戦闘で活躍するシーンもありましたが、精神的な幼さを感じる一面もありました。まだまだ成長の途上だとは思いますが、ノンナの成長を描くうえで意識していることはありますか。

 

影武者の任務中に襲撃されたビクトリアの元にノンナがやってきたのは、何よりも大切にしてくれているビクトリアの役に立ちたいと思ったがゆえの行動でしたね。ノンナは絵に描いたような優等生にはしたくないと思いながら、成長を描いてきました。子供は親が考えたようにはならないと思っていて、子供らしい反抗や言いつけを守らないこともあって当然なわけじゃないですか。なので、親代わりのビクトリアを困らせることがあった方が自然だなと感じています。

 

 

――続けて、もう一人のメインキャラクターである第二騎士団長のジェフリーについてもお願いします。

 

ジェフリーは過去に起きた事件の影響で、10年間も女性を遠ざけていた男性です。自分は肝心なときに頼られなかった、という後悔と自己否定を抱えていたのですが、人を頼らないビクトリアと関わるうちに、少しずつ心の中に溜まっていた感情から解放されていきます。精神的に強くて自分というものをしっかり持っているビクトリアと一緒にいると、ジェフリーの心の傷が癒されるんですよ。だからこそ、「ビクトリアと共に生きていきたい」とジェフリーが思うようになるまでに、時間はかかりませんでしたね。

 

手札が多めのビクトリア

※ビクトリアのことを誰よりも愛しているジェフリー

 

 

――本作は傷ついた過去を持つビクトリアたち3人が「家族」になる物語でもあると感じています。本作のように血のつながらないキャラクターが「親子」や「家族」になる上で大事なことは何だと思いますか。

 

血がつながっているかどうかではなく、一緒に暮らしていく中で次第に家族になっていく。その過程が大切だと思っています。実際、ノンナと暮らすうちに、ビクトリアはお姉さんからお母さんへと、心情的な立場が少しずつ変わっていきます。親子のようであってもノンナとビクトリアは別の人間で、ビクトリアは「ノンナの人生はノンナのもの、自分の思い通りにすべきではない」と思っているんです。逆に、ビクトリア自身も一人の未熟な人間なので、完璧な親・理想の親というわけではありません。必死になって善き親であろうと努力する姿を見ていただければと思っています。

 

 

――ビクトリアが保護者として努力する姿は周囲のキャラクターたちも温かく見守っていましたね。せっかくなので、ビクトリアたち以外で守雨先生のお気に入りのキャラクターも教えてください。

 

メインの3人以外で一番のお気に入りは、ジェフリーの兄であるエドワードです。頭脳明晰で腹黒いところもあり、相手を潰すとなったらとことん、みたいな冷酷なところが好きなんです(笑)。

 

手札が多めのビクトリア

※楽しそうな表情でビクトリアたちを驚かせるエドワード

 

二番目は、王都の裏通りにある酒場の店主ザハーロですかね。裏社会にいたこともあるザハーロとビクトリアは、互いに踏み込みすぎず一定の距離を置いて接していますが、言葉に出さなくても伝わる仲間感があって大好きです。

 

手札が多めのビクトリア

※裏社会出身のザハーロは荒事にも慣れている

 

 

――ありがとうございます。本作は、牛野こも先生によるコミカライズもFLOS COMICで連載されています。コミカライズ版のお気に入りポイントなどもお聞かせください。

 

牛野先生のコミカライズは、読んでいて「すごい、そこは書いてないのにわかってくださっている!」と驚くことがたびたびあります。行間を読んでくださり、私が読者さんに伝えたかったことを完璧な形で絵にしていただいているので、感謝しかありません。そして、コミカライズのお気に入りポイントは、猫の顔になっているときのノンナです。「ギャー!かわいいっ!」と思わず声が出てしまうほど最高に可愛いんですよ(笑)。

 

手札が多めのビクトリア

※守雨先生が語るコミカライズのお気に入りポイント(コミックス第4巻より)

 

 

――牛野こも先生が描く表情豊かなノンナは本当に可愛いので、小説やアニメとあわせて、コミカライズにもぜひ注目してもらいたいですね。続いて、小説最新刊の発売は2年5ヶ月ぶりとなりました。あらためて発売された第4巻の見どころや注目してほしい点について教えてください。

 

第4巻は、自分だけでなくノンナも危険にさらされたことに怒りを燃え上がらせたビクトリアが、反撃に出る回です。ジェフリーと二人、初めてタッグを組んで敵の本拠地を目指します。「敵をやっつけた、よかった」で終わらないように、ビクトリアの心の動きを丁寧に描きました。また、第1巻からずっと連絡を取りあっている情報屋のレッドロビンも登場します。実はこのレッドロビンも大好きなキャラクターなんですが、あまり出番がなくて、ジリジリしていました(笑)。ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

 

手札が多めのビクトリア

※第4巻で活躍するキャラクターたちにも注目してもらいたい!

 

 

――今後の目標や野望について教えてください。

 

今のところ、大きな野望はないんですよね……(笑)。なので、体を壊さずに細く長く書き続けられたらいいなと思っています。とにかくお話を考えて書くのが楽しいので、思いついたお話を書いて投稿できたら幸せです。

 

 

――それでは最後に、最新刊やアニメの放送を楽しみにしているファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。

 

最新刊は戦うビクトリアの巻です。怒れる母親として全力で戦うビクトリアにご期待ください。そして、アニメ『手札が多めのビクトリア』は、多くの方々のお力により、本当に素晴らしい作品が完成しました。ビクトリアの凛々しさ、ノンナの可愛さ、ジェフリーの誠実さを、美しい背景や音楽と共にお楽しみください。

 

 

――本日はありがとうございました。

 

 

<了>

 

 

元・凄腕工作員が傷ついた過去を持つ二人と「家族」になっていく人生修復の物語を綴った守雨先生にお話をうかがいました。周囲からの信頼を得て「普通」な暮らしを目指すビクトリアや彼女の影響を受けて成長していくノンナから目が離せない本作。2026年7月からアニメの放送も開始する『手札が多めのビクトリア』は必読です。

 

<取材・構成:ラノベニュースオンライン編集部・三上/鈴木>

 

©守雨/KADOKAWA MFブックス刊 イラスト:牛野こも

©守雨/KADOKAWA MFブックス刊 イラスト:藤実なんな

©守雨/MFブックス/手札が多めのビクトリア製作委員会

©Komo Ushino 2025 ©Syuu 2025 ©Nanna Fujimi 2025

kiji

[関連サイト]

TVアニメ『手札が多めのビクトリア』公式サイト

『手札が多めのビクトリア』TVアニメ公式SNS

MFブックス公式サイト

 

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