独占インタビュー「ラノベの素」 細音啓先生『神は遊戯(ゲーム)に飢えている。』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2021年8月25日にMF文庫Jより『神は遊戯(ゲーム)に飢えている。』第3巻が発売された細音啓先生です。神々と人類が頭脳戦で戦いを繰り広げる、超弩級の頭脳バトルファンタジーを描く本作。壮大なスケールで展開されるゲームバトルに、「熱い」という声も多く寄せられており、登場キャラクターからこの作品で描きたいことまで、様々にお話をお聞きしました。

※フリーペーパー「ラノベNEWSオフラインvol.6」には本記事未掲載のインタビューも掲載されています

 

 

神は遊戯に飢えている。3

 

 

【あらすじ】

ダークスらとの激闘を終え、新たにネルを仲間に迎えるべく賭け神(ブックメーカー)との戦いに臨むフェイたちだったが、狡猾な賭け神にネルはあえなく返り討ちに。だが、フェイは「想定通り」と力強く宣言して賭け神を挑発。天才的な起死回生の策と共にフェイVS賭け神の1VS1の戦いを仕掛ける。同じころ複数の都市を巻き込んで使徒(プレイヤー)が「神々の遊戯」から帰還できないという異常事態が発生。「無敗の我が遊びに来てやったぞ」――そしてさらなる「規格外」の参戦で、フェイの遊戯は新たな局面を迎えようとしていた――!

 

 

――本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介からお願いします。

 

『神は遊戯(ゲーム)に飢えている。』の著者の細音啓と申します。出身は神奈川県で、ちょうど東京と神奈川の端っこあたりに住んでいます。作家歴はかれこれ14年くらいになりまして、今回発売された第3巻がライトノベルでの71冊目になります。コミックと合わせると95冊を超えるので、2021年内に100冊いけたらいいなと。好きなものはライトノベルをはじめ、小説や漫画、ゲームが子供の頃から好きです。特にミステリー小説は小さい頃からずっと好きで、それが本作にも影響を与えてくれているのかなと思っています。最近だと『映画大好きポンポさん』ですね。映画館にも2回行きましたし、サントラまで買っちゃうくらい衝撃を受けました。苦手なもの……とは若干ニュアンスが違うんですけど、ホラーが苦手だけど好きだったりします。ホラー映画やホラーゲームも下調べまでは嬉々としてやるんですけど、実際に一人で見たり遊んでみようとまではなかなかいかないんですよね(笑)。ホラー系のVRやお化け屋敷にも興味はあるので、友達を誘って行ってみたいとは思っています。

 

 

――エンタメを中心に多趣味な印象を受けますが、細音先生はPixivにイラストの投稿もされていますよね。

 

そうですね。作家になってから4年目くらいだったと思うんですが、イラストも描くようになりました。当時はまったくイラストの知識も技術もなかったんですけど、少しずつ練習して現在に至ります。というのも、ライトノベルって作家がいて、編集者さんがいて、イラストレーターさんがいるわけじゃないですか。少しでも自分のイメージを編集者さんやイラストレーターさんに伝えられたらと考え、その手段としてイラストの練習を始めたんです。なので、もともとイラスト自体は好きでしたけど、仕事のために練習をはじめて、少しずつ上達してきたって感じです(笑)。

 

 

――そうだったんですね。かなりお上手だったので、いつか本文とイラストの両方を手掛ける日がやってくるんじゃないかと思っていました(笑)。

 

いや、それは(笑)。確かにファンの方からも時々、イラストも一緒に描くのはどうですかって言われることもあるんですけど、自分の目的としては、Twitterでの告知に活用できるといいなと。昨年『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』がアニメ化しまして、自分でも「アニメ化しました」や、「アニメお疲れ様でした」といったイラストを投稿できれば、作品の盛り上がりに繋がるんじゃないかって考えました。まずはそういったところを目指して上達できたらいいなと思っています。そもそも1枚のイラストを仕上げるだけで相当な時間がかかっちゃうので、量産には不向きなんです……。それに実際、本文とイラストの両方をやるって言いだしたら、おそらく編集者さんも渋い顔をしてしまいそう(笑)。

 

 

――ありがとうございます。また、この約1年半は新型コロナの影響で各々を取り巻く環境も大きく変わりました。細音先生も執筆環境をはじめ、大きな変化はありましたか。

 

単純に小説を執筆するという部分においては、幸い自分の家でできる仕事ですから、大きな影響はありませんでした。ただ、他の作家さんと会えないということが自分の中では非常に大きかったです。そもそも一緒に何かしらのプロジェクトに携わっていたりしないと、作家さん同士の交流は決して多くないんです。だいたい1~2ヶ月に1回、ご飯を食べながら互いの近況はもちろん、こんなジャンルが流行っているよねだとか、そういうお話ができなくて残念です。あとは外出の機会も減少してしまったので、とにかく体力が落ちないよう、ゲームの『リングフィット』や『Fit Boxing』で運動するようになりました。

 

 

――作家間の情報交換は創作の意欲を高めたり、アイデアのきっかけになったりもしますからね。

 

そうだと思います。特に自分はライトノベル一本で動いているので、どうしても編集者さんとの関わり以外は単独プレーになりがちです。そんな中でも他の作家さんとお話をすると、自分にはない発想にもたくさん触れることができますし、新鮮さを感じることもできるんです。特に作家同士のアイデアのお話は、出版されるものからされないものまで幅広く語りますし、そういう場所でしか聞くことができないので、気兼ねなく交流を再開できる日を待ち続けている感じです。

 

 

――早く以前と同じことができる日常が戻ってくるといいですよね。それではあらためて今年スタートした新シリーズ『神は遊戯に飢えている。』はどんな物語なのか教えてください。

 

本作については、僕がよくTwitterで使うキャッチフレーズに「人類VS神々の頭脳戦」というものがあります。このフレーズにワクワクしてもらえる方には、この作品がすごく刺さるんじゃないかなと思っています。本作は人類と神様がゲームという名の知略バトルをする物語で、人類が神様にゲームで10勝することを目標としています。ただ、神様が用意するゲームは大規模かつ難易度も非常に高く、10勝を達成した人類は未だかつて存在しません。そこに対して挑む主人公やヒロインの本気の頭脳戦を描いているお話になっています。

 

神は遊戯に飢えている。

※圧倒的スケールで描かれる人類と神々の頭脳戦!

 

 

――シリーズ開始より約8ヶ月、ここまでの感触や手応えはいかがですか。

 

『神は遊戯に飢えている。』は、読んでくださった方々の評判や感想が目に見える形で多いというのが第一印象です。本作は、自分が初めて挑戦する分野でもありました。実際に執筆しながら、こういう作品も自分は書けたんだなという新発見にもなって、現在進行形で新しいジャンルへの挑戦と経験をさせてもらっている作品だと思います。手応えという部分では、特に第2巻が顕著でしたね。第1巻は頭脳戦と銘打ちながら、神様のゲームに対して勝敗条件から推測していく謎解きの要素も多かったと思います。一方で、第2巻はゲームの内容と勝敗条件が明示されていたこともあり、心理戦へ一層シフトすることができました。読者のみなさんからも、自分がこんな感想をもらえたらいいなと思っていた反応をたくさん頂けて、すごく嬉しく思っています。

 

神は遊戯に飢えている。

※第2巻では人類VS人類の頭脳バトルも描かれ大きな反響を呼んでいた

 

 

――本作は初めて挑戦されている分野とのことですが、これまでのご自身の作品との共通点があれば教えてください。

 

おそらく多くの方が「細音啓」に抱かれる印象は、ファンタジーをたくさん書いてきた作家、だと思います。実際に自分としても、作家業を14年やっていくなかで、他の作家さんがあまりやっていないであろう世界観を作りたいという、こだわりのようなものがこれまでのファンタジー作品にありました。本作もそこは共通項として存在していて、特にMF文庫Jでは頭脳戦を題材にした偉大な作品がたくさんあるなあと。そこでいかに差別化を図ろうかと考えた時に、人類と神様の全面対決という要素に至りました。

 

 

――なるほど。逆にこれまでのご自身の作品との違いを挙げるとしたらどんなところでしょうか。

 

違いでいうと、作品の雰囲気になるのかなと思っています。『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』や『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』もそうなんですけど、今まで執筆してきたファンタジー作品は、主人公が使命や宿命を強く意識している点が挙げられるかなと思います。もちろん今回のフェイやレーシェもそうなんですけど、使命感にフューチャーするのではなく、純粋に世界やゲームを楽しむという姿をモットーにしています。これまでの作品にはない主人公の姿を見せたい、ゲームを楽しんでいる姿を見てもらいたいという点は強く意識していますし、これまでの作品とは少し違う新しい姿かなと思います。

 

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?

※これまで手掛けてきたファンタジー作品とは異なる主人公の姿を見せていきたいという

 

 

――本作の着想的な部分もお聞きしてよろしいでしょうか。

 

MF文庫Jでは『世界の終わりの世界録(アンコール)』、『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』と作品を刊行してきました。それらの作品を手掛けている中で、頭脳戦寄りの物語に挑戦しても面白いんじゃないかと、担当編集さんとの打ち合わせ中に話題が出たこともありました。先の2作品には共通している点があって、ボスの倒し方なんです。どちらもバトルものの作品ではあるんですが、力業より戦略系を重視していました。そういった背景も戦略系ジャンルに挑戦する上での自信に繋がりましたし、自分にとって未知の分野に飛び込むきっかけになったと思います。

 

 

――頭脳バトルを題材として扱う上で差別化というお話もありました。本作では頭脳戦をエンターテインメントとして位置づけ、作中に応援するファンやユーザーの存在が描かれている点も大きな特徴だと思っています。率直に言うならば、ファンタジーの世界でeスポーツを体現しようとしているのでは、と感じました。

 

そこはもう本当におっしゃる通りで、eスポーツ的な観点はすごく意識しました。たとえば人類と神さまのゲーム中に多くの観客が存在している点も他の作品との違いになっているんじゃないかと思います。自己紹介の際、好きなものでゲームを挙げさせていただいたと思うんですが、『ストリートファイター』や『リーグ・オブ・レジェンド』をはじめとしたeスポーツの試合を見るのがすごく好きなんです。いちファンとして夢中になって応援したくなる気持ちや熱さは、僕自身が体験してきたものでもあって、それをこの作品の中で表現できたらいいなと考えています。第1巻刊行時にはプロゲーマーの梅原大吾選手やEvi選手にも本作を読んでいただいて、推薦文もいただきました。僕自身、すごく意識している部分でもあるので、そう感じていただけたのであれば非常に嬉しいですね。

 

 

――eスポーツもそうですし、神秘法院が重視している視聴率をはじめとした収益構造や配信の在り方も、YouTubeやストリーミング配信をかなり意識されているのかなと感じました。

 

配信の在り様をはじめ、現実のeスポーツにおける流れは意識的に取り入れてみました。放送面はもちろん、チームの作り方などもそうですね。また、本作を読んでくださっている方の中には、実際のゲームもすごく大好きだという方もおられると思います。本作では様々なところに、こっそりといろんなゲームのオマージュを忍ばせている部分があります。たとえば「Mind Arena」のカード名や、使徒のチーム名などで、多くの偉大なゲームを参考にさせて頂いています。そういった視点からも楽しんでもらえたら嬉しいですね。

 

 

――ありがとうございます。では続いて、作中で活躍するキャラクターについても教えてください。

 

主人公のフェイはゲームが大好きな少年として登場します。実は様々な伏線を抱えているキャラクターでもあるので、現時点では細かな紹介が難しくて……(笑)。ただお気付きの方もいると思うんですが、フェイはとにかくゲーム大好き&ゲームが強い少年で、使徒に与えられた神呪(アライズ)という特殊能力をほとんど使わずに神様に挑むのが特徴です。ここまでだと彼が神呪(アライズ)を使用したのはタイタン戦くらいです。ゲームが強い理由や期待のルーキー的な立ち位置にいる理由も、後々判明してくると思うので楽しみに待っていただけたら嬉しいです。

 

フェイ

 

元神様であるレーシェは、この物語において最初に出来上がったキャラクターです。神様が人間界に降りてきたという設定が、本作におけるひとつのキーアイデアになっていて、最初にイメージされることになりました。かくれんぼで3,000年寝過ごすというドジっ子な神様ですけど、本当にゲームが大好きなんです。彼女についても、いろいろとお披露目したいエピソードがたくさんあるので、楽しみにしてもらいたいですね。現時点でフェイ以上に迂闊に喋れないキャラクターではあるのですが、レーシェを好きと言ってくださるファンも多いのでとても嬉しく思っています。

 

レーシェ

 

パールについては、彼女がある意味一番語りやすいです(笑)。転移能力(テレポート)の能力を持つ女の子で、見た目の可愛らしさとわかりやすい性格が特徴です。第2巻を経て人気がグッと上がった印象もありますね。特にパールは作家さんやイラストレーターさんの間で人気なのも面白い特徴だと思っています。自分自身もパールを書いていると物語がすごく弾むので、これからも彼女の暴走ぶりとゲームの腕前の成長を見ていただけたら嬉しいです。

 

パール

 

第2巻から登場したネルは男勝りで真っ直ぐな性格の女の子です。実は第1巻が刊行される前にお披露目されたコンセプトビジュアルに既に描かれているキャラクターでもあります。そこで描かれているネルは、フェイたちと同じ制服を着ています。つまり……そのあたりからも第3巻の内容を自ずと推測できるのではないでしょうか(笑)。第3巻での彼女の活躍にも期待していただけたらと思います。

 

ネル

 

ダークスは「フェイの自他ともに認める最大のライバル」なのですが、すべて自称です(笑)。第2巻で登場し、フェイと一緒でゲームが大好きなキャラクターですね。容姿抜群でゲームもうまい。だけど頭の中はパールと同レベルという評価を読者からいただいていて、非常に評判の良いキャラクターでもあります。作者としても彼がすごく気に入っていて、とにかく負けても挫けない姿が格好いいなあと。彼は負けても気持ちをすぐに再挑戦へと向けられる。勝っても負けても楽しく笑い飛ばせて、ゲームを楽しむという姿を誰よりも体現できているキャラクターだと思っています。作者の考える理想のゲーマー像がダークスに反映されています。

 

ダークス

 

 

――そしていよいよ、コミックアライブでは鳥海かぴこ先生によるコミカライズがスタートします。

 

コミカライズは8月27日発売の「コミックアライブ10月号」よりスタートとなります。自分の方でもネームや完成原稿を拝見させていただいています。作画担当の鳥海かぴこ先生が原作を深く読み込んでくださって、非常に熱意を持って取り組んでいただいています。内容も原作を丁寧になぞらえており、小説を読んでくださっている方も間違いなく楽しめるものになっていると思います。作者としても漫画のスタートが本当に楽しみなので、ぜひみなさんと一緒に楽しんでいけたらと思います。

 

神は遊戯に飢えている。コミカライズ

※コミカライズもいよいよスタート!

 

 

――本作の壮大なかつ緻密なイラストは智瀬といろ先生が担当されています。初タッグということもあり、抱かれている印象などがあれば教えてください。

 

智瀬といろ先生はもともとTwitterで活躍されていて、僕も個人的に注目していた方でした。今までUPされていたイラストからしてキャラだけでなく背景も含めて幅広く描ける方だと思っていて、本作をお願いするにあたっても、キャラクターだけではなく神様のデザインも非常に格好良く描いていただいています。本作の世界観の構築には、智瀬先生も間違いなく一役買っていただいています。女の子も可愛く、男の子も格好よく。この物語を続けていく上で、智瀬先生のさらに多くのイラストが見られることが作者としても楽しみです。読者の皆さまもぜひご期待ください!

 

 

――ここまででお気に入りのイラストを選ぶとしたらどのイラストになりますか。

 

1~3巻のどの表紙も素敵だし、神々のデザインにも衝撃を受けました。カラーイラストはとにかく素晴らしい出来なので……いっそ全部見ていただきたいです(笑)。中でも印象的な1枚という意味では、フェイやレーシェたちが並ぶなか、背景に巨大な神々(ウロボロスとタイタン)が描かれた壮大なコンセプトビジュアルを挙げたいです。あとは第1巻のウロボロス戦で描かれたフェイ、レーシェ、パールの3人の表情がすごくよく出ていた挿絵でしょうか。本当にどのイラストも素晴らしいので、すべてを見ていただきたいですね!

 

神は遊戯に飢えている。

※ウロボロス戦で描かれた1枚、楽しそうなレーシェの表情が印象的

 

 

――それでは第3巻の内容と見どころをお願いします。第2巻のエピローグはフェイの想定内の敗北という形で賭け神(ブックメーカー)戦が描かれましたが……。

 

第3巻の見どころは2つあるかなと思います。まずは前半の賭け神(ブックメーカー)戦。フェイとブックメーカー、人類と神が1対1で戦うという今までになかった頭脳戦が展開されます。もともと本作は神様に対して人類が何十、何百人と集まって戦いに挑むゲームなのですが、1対1ではどんな戦いが繰り広げられるのか注目していただければと思います。

 

神は遊戯に飢えている。口絵02

 

そしてもうひとつ。これまでで最も規模が大きく、理不尽なゲームが登場します。そしてそこには本作最強クラスとも言える、第1巻で登場したウロボロスが人間の姿で参戦です。壮大なゲームと反則級のキャラクター。第3巻の表紙も飾るウロボロスにはぜひ注目してもらいたいです。理不尽なゲームと例えましたが、ゲーム自体は間違いなく楽しいものになるので、ぜひフェイたちと共に楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

 

 

 

――今後の目標や野望について教えてください。

 

作品の野望についてですが、この作品にはオリジナルのゲームがいくつか登場します。それこそ実際のゲームになったら嬉しいなと思って作ったゲームもあって、そういうオファーをとても待ち遠しく募集しております(笑)。今やカードゲームもデジタルで対戦できる時代ですし、eスポーツでも戦えるゲームとしてデザインしているので、世界中の人と戦える頭脳ゲームとして商品化できたら嬉しいなと。そして作家としての目標は、小説とコミックスあわせて100冊到達が具体的に近づいてきているので、まずはそこを目指したいです。それを超えてしまうと次の目標が小説100冊とか、非常に遠くなってしまうので(笑)。あとは1ヶ月に1枚くらいイラストを描いて、お披露目していけたらと思っています。細音啓というイラストを描く作家もいるぞって、そんなアイデンティティを確立できたらいいなと……!

 

 

――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。

 

今まで14年間ライトノベルを執筆し続けてきました。特に今というこの時代、これまで支え続けてくれていたファンの皆さまが変わらず応援して下さっていることを改めて強く実感できて、本当に嬉しいです。みなさんの応援のおかげで今も作家を続けていられるんだと思います。だからこそ、期待に応え続けられるよう精一杯努力することが、作品を手掛けていく上での目標なのかなと思っています。本作は頭脳戦がテーマのひとつです。頭脳戦というと難しいのかなとか思われる方もいるかもしれませんが、作品の最大のコンセプトはなんといってもワクワクできる物語をお届けすることです。楽しくも壮大なゲーム頭脳戦をこれからも目指していきますので、興味を持っていただけた方は1巻目をぜひ手に取っていただけたらなと思います。

 

 

――本日はありがとうございました。

 

 

<了>

 

 

壮大なスケールで人類と神々の頭脳バトルを描く細音啓先生にお話をうかがいました。作品としても、そして作中でもエンターテインメントを強く意識して執筆されている本作だからこそ、熱さを伴い、熱狂へと繋がっていくのだと思います。ゲームバトルはもちろん、それぞれのキャラクターが抱える秘密からもますます目が離せない『神は遊戯(ゲーム)に飢えている。』は必読です!

 

<取材・文:ラノベニュースオンライン編集長・鈴木>

 

©細音啓/KADOKAWA MF文庫J刊 イラスト:智瀬といろ

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『神は遊戯に飢えている。』特設サイト

『神は遊戯に飢えている。』公式Twitter

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