独占インタビュー「ラノベの素」 古河絶水先生『かくて謀反の冬は去り』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2023年7月19日にガガガ文庫より『かくて謀反の冬は去り』が発売された古河絶水先生です。第17回小学館ライトノベル大賞にて「審査員特別賞」を受賞し、満を持してデビューされます。和風なファンタジーの世界で描かれる、一人の王の死。そして様々な思惑が蠢く宮廷を舞台にした、個性豊かなキャラクターと陰謀劇。作品の見どころについてはもちろん、登場するキャラクターについてなど、様々にお話をお聞きしました。

 

 

かくて謀反の冬は去り

 

 

【あらすじ】

王弟、奇智彦尊殿下。王室の忌み子。弱小王族。足曲がり。サメの王子。奇智彦は軍の式典で、帝国から祝いの品として送られてきたそれと対面する。女奴隷、シニストラ。美しき獣。熊の巫女。おそるべき犯罪者。意志とちからはここに出会い、王国をあらたな争乱が包み込む。兄が、死んだ。王が、死んだ。ならば――次の王は、誰だ? 奇智湧くがごとく、血煙まとうスペクタクル宮廷陰謀劇!

 

 

――それでは自己紹介からお願いします。

 

古河絶水です。出身は関西で、小説の執筆歴は10年程になります。1年に1本のペースで書きながら、あちこちの公募に応募していました。好きなものは新しいもの古いもの問わず映画で、最近観たものだと『バーフバリ』や『RRR』が面白かったです。苦手なものは整理整頓ですね。

 

 

――映画がお好きというお話ですが、どういったジャンルの映画をよく観られるんですか。

 

コメディ映画が好きでよく観ますし、大作の戦争映画も結構見ることが多いです。古い作品で、今も観られているような名作が個人的には好きです。『バルジ大作戦』は特に好きですね。コメディに関しては、『スターリンの葬送狂騒曲』などのブラックジョークの入り混じるコメディが好きだったりするので、普通の人が思うコメディとは少し違うかもしれませんが(笑)。

 

 

――ありがとうございます。小説の執筆歴も10年とかなり長いわけですが、小説家を目指した理由はなんだったのでしょうか。

 

率直に言うと、最初は小説家を目指して小説を書き始めたというわけではありませんでした。すごくつらいことや嫌なこと、あとは嬉しいことがあった時に、箱庭療法的にとにかく小説を書いて手を動かしていたんです。そうしていると、気付けば1冊分くらいの分量になっていたりするわけです。それを1度公募に送ってみたら、結構いいところまで行けたという経験もあって、書いては応募するを繰り返すようになりました。そしてこのたび、賞をいただいたという感じです。

 

 

――なるほど。最初は副次的に生まれた作品を応募してみよう、というところからスタートされたわけですね。ちなみに応募先は最初からライトノベルの公募だったんですか。

 

はい。自分で言うのもアレですが、私の作品はかなり特殊な部類だと思っていて、ミステリーなのかファンタジーなのか文芸なのか、正直どこに応募したらいいかわからなかったんですよ。そんな中で、ライトノベルであれば何かしらの要素が引っかかるんじゃないかなと思い、応募を続けていました。最初に送ったのは電撃小説大賞だった気がしますね。

 

 

――応募先に選んだライトノベルというジャンルの中で、古河絶水先生の印象に残っている作品があれば教えてください。

 

石川博品先生の『耳刈ネルリ』シリーズを読んで、すごく面白く感じたということも、小説を書き始めた理由のひとつになっているかもしれません。あとは川岸殴魚先生の『邪神大沼』シリーズにもすごく影響を受けたと思います(笑)。

 

 

――ありがとうございます。あらためてこのたびは第17回小学館ライトノベル大賞「審査員特別賞」受賞おめでとうございます。まずは率直な感想からお聞かせください。

 

このたびは「審査員特別賞」をいただけたということで、大変嬉しいです。また、審査員の武内崇社長は、日本で一番勢いのある書き手を見出だした方でもあるので、その方に面白いと言っていただけたのは大変励みになります。なにせ自分だと本当に面白いのか常に不安なので(笑)。受賞の連絡は電話でいただいたのですが、かなり忙しいタイミングで着信履歴から気付くことになりました。全然知らない番号からだったので、詐欺的な何かの可能性も考えながらかけ直したところ、「小学館の〇〇です」と言われて、「本当に?」となった印象がありますね。いずれにしても突然の連絡でしたので、現実味もほとんどなかったですし、お話の中では事務的な内容も多くて、メモをしながら聞いていたように思います。

 

 

――受賞の現実味については、さすがにもう湧きましたか。

 

そうですね。いつも投稿用のカレンダーを用意していて、常にいつまでに何ページっていうのを書いているんです。そのカレンダーには締切も書いてあって、複数の締切が同日に重なっている状況を見た時に、あらためて自分は作家になったのかと感じました。より具体的に言うと、発売まで2ヶ月を切ったくらいのタイミングだったと思います。小説の執筆は、誰かに頼まれて書いていたというわけではないですし、書き続けるという行為がもはや日常の一部でした。その中に「これをいつまでに書いてください」っていう、指示が入ってくるようになりました。そういった指示が増えていき、期日までに書かなくちゃいけないということを自覚した時、執筆という行為そのものでお金をもらって仕事をしているんだなと感じましたね。

 

 

――この10年、様々な公募に応募されていたと思いますが、小学館ライトノベル大賞へ応募しようと思った理由はなんだったのでしょうか。

 

先程も触れましたが、電撃小説大賞をはじめ、小学館ライトノベル大賞など、結構いろんなところに応募はしていたんです。そうしていた際に、執筆した応募作の中で一番変というか、我ながらおかしな小説がありまして、その1本が小学館ライトノベル大賞で一次選考を通過したんですよ。そこで、この作品が一次を通るのであれば、自分とガガガ文庫さんは相性がいいんじゃないかということで、ある程度継続して出すようになりました。ちなみに今回の受賞作も、小学館ライトノベル大賞と電撃小説大賞に1回ずつ応募していた作品でもあります。小学館では一次で落ちて、電撃では三次くらいまで残ったんですよ。そこからさらに加筆して、今回受賞させていただきました。なので、実質2回目の応募での受賞なんですよね(笑)。

 

 

――そうだったんですね(笑)。さすがに3回目の応募で受賞となると、作品への思い入れも一段と強くなりそうです。

 

そうですね。ただ、もちろん思い入れはあるんですけど、私自身、この作品一点突破での受賞を狙っていたわけではなく、応募後も落選後も常に次の作品を書き続けていました。仮に今回受賞できていなかったとしたら、また新しい作品を書き上げてどこかに応募を続けていたんじゃないでしょうか。

 

 

――ありがとうございます。また今作の受賞に関しては、SNS上で『最果てのパラディン』の柳野かなた先生が、心強い応援団になっておられたのも印象的でした。お二人は10年来のご友人だとうかがっています。

 

そうですね。柳野かなた先生とはネットで創作をしていた頃に知り合ったのがきっかけです。それがもう十数年前なんですけど、チャットなどでやり取りをしていました。そんな折に、柳野かなた先生の『最果てのパラディン』の書籍化が決まり、すごいじゃないですかっていう話をしていました。その当時私はもう小説を書いていて、お願いして作品を見てもらっていたりもしましたね。本当に嬉しいことに、毎回面白いと言ってもらえて。そんな感じの付き合いがずっと続いています。

 

 

――受賞が決まった後にはどのようなやり取りをされましたか。

 

柳野かなた先生からは「おめでとうございます」って大変喜んでいただきました。ようやく拾われたというか、時と場所を見つけたって言われたことも印象的でしたね。本作についても柳野かなた先生には面白いと言っていただけていたんですけど、あわせて「どこに売ればいいのかはわからない」とも言われていました。ジャンルはなんですかっていう問いに対しても、私は「わかりません」って答えるしかなくて。そんな作品が拾われたことで、ひょっとしたら私よりも喜んでいただいていたかもしれません(笑)。

 

 

――それでは柳野かなた先生も絶賛する受賞作『かくて謀反の冬は去り』について、どんな物語か教えてください。

 

面白さを短くまとめて話すことが苦手なので、たとえ話で恐縮なんですが。本作は本能寺の変を織田信長の弟の視点で描いたようなお話です。織田信長って絶対権力者じゃないですか。それがある日突然死んでしまう。そうしたら、この先自分のお家はどうなるのか、日ノ本はどうなるのか、ものすごく大変なことになるわけです。おまけに織田信長の弟っていうだけの理由で殺されてしまうかもしれない。そんな中で必死に生き延びようとするお話です。うーん、伝わらない!!(笑)。

 

かくて謀反の冬は去り

※王が倒れ、宮廷を舞台に様々な陰謀が動き出す――!

 

 

――ここだけ読むと理解できない方もいるかと思うのですが、この例えがしっかりと当てはまっているというのは、本作を読むとすごくわかるかと思いますので、ぜひ読んだ後にこのたとえ話を振り返っていただけたらなと思います(笑)。また、着想についてもおうかがいしたいのですが、あとがきではシェイクスピアの『リチャード三世』のオマージュでもあると触れられていましたよね。

 

そうですね。私はシェイクスピアの『リチャード三世』の映画がすごく好きで、特に1995年のイアン・マッケラン版が好きなんです。それを見ながらなんとなくなんですけど、こうしたらどうだったんだろうとか、こうするともっと面白くなるんじゃないかとか、そういった考えを巡らせるようになっていました。そういった思いが膨らんで生まれたような小説なので、結果論ではあるんですけど、オマージュに近い感じになったのかなと思います。

 

 

――本作を考える上では、ストーリーや設定、あとはキャラクターなど、どこから動き出したのでしょうか。

 

最初に固まったのはストーリーと設定からですね。また、主人公にはモデルとなるキャラクターも存在していて、海外ドラマで『ゲーム・オブ・スローンズ』っていう作品があるんですが、ティリオン・ラニスターっていうメインキャラクターの一人がいます。主人公の奇智彦はそのキャラクターからすごく影響を受けていますね。これはあくまで個人的な予想なんですけど、ティリオン・ラニスターっていうキャラクターも、『リチャード三世』から影響を受けているんじゃないかなと個人的には考えているので、そのあたりが繋がった感じもあります。

 

 

――なるほど。また本作を拝読させていただいて、私自身この作品のジャンルはなんだろうと考えさせられました。和風ファンタジーのテイストを持った後宮ミステリー、作品的には王宮ミステリーが一番近いのかなと感じたのですが。

 

私も後宮ミステリーは好きなので、そのエッセンスも十二分に入っていると思います。面白いなと思う作品として『薬屋のひとりごと』のコミックはかなり読んでいますし、後宮で野球をする『後宮楽園球場』、あとは『十二国記』も王宮のお話だったかと思います。こういった作品のエッセンスっていうのは、少なからず入っているんじゃないかなとは思います。

 

 

――それでは続いて、本作に登場する主要なキャラクターについても教えてください。

 

まずは主人公である城河公奇智彦は、手足が不自由な王族です。そして、賢くて優しくて、ハンディキャップをものともしない知恵のあるキャラクターでもあるので、そういう意味では王道なキャラクターなんじゃないでしょうか。手足が不自由という点も、高性能な義肢とかを付けているわけではなく、本当の不自由さを抱えているっていうのも珍しいんじゃないですかね。それこそ、後ろから押されたらそのまま転んでしまうようなキャラクターですけど、知恵と計画性でカバーしています。性格はちょっと癖があるかなとは思いますけど(笑)。

 

城河公奇智彦

※足曲がりの王子と呼ばれている王弟

 

荒良女は三船敏郎みたいな人です(笑)。彼女は名無しで、強くて、賢くて、明らかに過去にでかい何かに関わっている感じがあって、カリスマもある。でもどこの誰かは誰にもわからないし、本人も話さないし、聞き出せる人もいない。孤高で完結しているキャラクターなんです。宮廷の中にスッと入って、人間関係を引っ掻き回すストレンジャーというか、狂言回しの一面も持っている面白いキャラクターですね。そして熊です。とはいえ、最初は熊じゃなくて女剣闘士っていう設定だったんですけど、ある時熊に乗っ取られてしまった(笑)。振り返っても変遷の記憶がおぼろげなんですが、キリスト教が入ってくる前の中東欧あたりでは、こんな神様がいたんじゃないかなって、そのあたりが着想だったと思います(笑)。本作ではとにかく奇智彦と荒良女の魅力をしっかりと描きたいですね。

 

荒良女

※凶悪犯として帝国から献上された熊巫女

 

栗府石麿は、本当においしいキャラクターですね(笑)。後にも紹介しますが、奇智彦にとって石麿と咲の栗府兄妹は、救いであって家族でもあるんです。奇智彦の家族は王族なんですけど、その組織が大きすぎるゆえに疎遠でもあります。本当に身近な家族と言うと、幼い頃から一緒だったこの二人なんです。石麿は奇智彦にとって手の焼ける年上の弟のような存在。奇智彦は基本的に誰も信用できないような立ち位置で生まれてきていて、誰も信用しないで生き残ってきた人物なんですけど、「こいつになら裏切られてもいい」と思っているのが、石麿と咲なんだろうなって思います。

 

栗府石麿

※ポンコツ感もある奇智彦の従士

 

栗府咲は執念と執着がとても強いキャラクターです。非常に賢いこともあって、執念と折り合いをつけられていることで、辛うじて外にいられる。もしそうでなければ、監獄の中にいてもおかしくないキャラクターだと思いながら書いていました(笑)。とにかく好きな人のお世話を焼く、そういうタイプの執念の持ち主で、これは書籍にも載せていませんが、作ったキャラクター設定では「七代祟る猫のように重い」って書かれています(笑)。彼女は本当に重いですね!

 

栗府咲

※記憶力にも秀でた優秀な従士で石麿の妹

 

鐘宮陽火奈は、お家事情を含めて極めて複雑な立ち位置にいるキャラクターですね。執筆をしている間、結局最後まで私に心を開かなかった一人で、最後の最後まで動機が不明だった存在でもあります。改稿においても、一番指摘の多かったキャラクターであり、私自身も改稿をしながら、ようやく彼女の在り方を理解できるようになったという、不思議なキャラクターです。

 

鐘宮陽火奈

※暴力を武器とする近衛隊所属の大尉

 

 

――キャラクター同士の関係性で言うと、奇智彦と石麿をやんごとない関係なんじゃないかっていう疑惑が都度都度お話の中に盛り込まれていたり、つい笑ってしまうようなシーンも多かったのが印象的でした。

 

笑いどころはすごく意識して入れているので、それは嬉しい反応です(笑)。私は落語が好きなんですけど、ある噺家さんが「人の話なんて普通30分も40分も聞いてもらえるわけがない。笑いがあるからギリギリ聞いていられる」っていうようなことを言われていて、それは確かにそうだなと思わされました。実際のお話だけではなく、それは文章にも同じことが言えるんじゃないかと考えているので、笑いの要素はところどころに盛り込んでいます。

 

 

――ありがとうございます。そして書籍化に伴い、イラストをごもさわ先生が担当されました。あらためて感想などもお聞かせください。

 

ごもさわ先生にはとても素晴らしいイラストを描いていただきました。私は執筆する時、キャラクターについても文字でイメージをしていて、ビジュアルがないんですよ。なので、奇智彦と荒良女はこんな顔をしていたんだって、キャラクターデザインを拝見して初めて知ることになりました。本当に言葉にならないくらい感動しましたね。本作においては設定や服装も理解と解釈できているのが自分しかおらず、なかなか伝え上手でもなくて、担当編集さんとのやり取りでも共通言語が少なくて本当に大変でした。1回相互理解しようとなってしっかりと話し合ったんですが、担当さんが怖かったです(笑)。

 

また、収録されているイラストはどれも素晴らしいのですが、口絵の荒良女が奇智彦を担いで走っている場面は、緻密な描写もされていてすごくいいなと思います。挿絵では奇智彦と石麿と咲が談笑している一枚が、この作品における日常を切り取ったような感じがして好きですね。

 

かくて謀反の冬は去り

 

かくて謀反の冬は去り

※本作の世界観を描き出すイラストも見どころは満載

 

 

――あらためて、著者として本作の見どころや注目してほしい点はどんなところでしょうか。

 

私からお伝えする見どころは、作中に仕込んでいる大量のオマージュやパロディでしょうか。それを見つけて笑ってほしいなと思います。そしてあくまで主観ではありますが、この作品をたくさんの方に読んでもらえたのなら、腑に落ちないかすごく面白いかの二つに一つだと思っているので、ぜひ読んで確かめていただければなと思います。『ボートの三人男』や『機動警察パトレイバー 2 the Movie』、『七人の侍』、『鎌倉殿の13人』、このあたりが好きな方は、面白く読んでもらえるのではないかなと思います。

 

 

 

――今後の野望や目標があれば教えてください。

 

発行部数が聖書を超えてほしいですね!全人類に読んで欲しいです!そのくらい楽しんでほしいですね!……っていうのは冗談ですからね。渾身のギャグですよ!(笑)。ひとまずは大河ドラマ化を目指せたらいいなと思っています。興味があればぜひ連絡ください!

 

 

――最後に本作へ興味を持った方、これから本作を読んでみようと思っている方へ一言お願いします。

 

私はものすごく、それこそ最初はなんとなく小説を書いて、結果として小説家になってしまった計画性のない人間です。そんな私ですが、全部悪いキャラクターも全部良いキャラクターも、作品には登場させていません。書き手ゆえにどのキャラクターの想いも言い分もわかってしまうので、良い部分悪い部分含めて、どのキャラクターも大好きです。読者の方にも、ぜひすべてのキャラクターを好きになってもらえたら嬉しいです。そしてあらためて、武内崇社長には選んでいただいてありがとうございますという言葉を。また、多くの著名の方からも身に余るコメントをいただき、本当にありがとうございます。そんな皆さんに支えられて、本作は本当に面白い作品になっているかと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

 

 

――本日はありがとうございました。

 

 

<了>

 

 

一人の王の死をきっかけに、宮廷で巻き起こる予測不能な陰謀劇を綴った古河絶水先生にお話をうかがいました。とにかく個性的で、一癖も二癖もあるキャラクター達からは目が離せない本作。次代の王を巡った権謀術数が渦巻く『かくて謀反の冬は去り』は必読です!

 

<取材・文:ラノベニュースオンライン編集長・鈴木>

 

©古河絶水ごもさわ/小学館「ガガガ文庫」刊

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[関連サイト]

『かくて謀反の冬は去り』特設サイト

ガガガ文庫公式サイト

 

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かくて謀反の冬は去り (ガガガ文庫 ガこ 5-1)

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