【日刊試読タイム】『誰が為にケモノは生きたいといった』(ファンタジア文庫)

足の裏がえらい攣るんですが。

さて、今回はファンタジア文庫が2018年2月20日に発売する『誰が為にケモノは生きたいといった』。まずはジャケットとあらすじをチェックしてみましょう。

【あらすじ】

罪を背負った少年は、ケモノの少女と出遭い——再び生きることを決意する!「服を着てくれ。頼むから」生きては戻れない〈棄界〉に送られた魔術猟兵のイオリは、ケモノの耳と尻尾を生やし、身の丈ほどの大剣を背負った少女タビタと出遭う——。生きるためのサバイバルファンタジー開幕!

著者は榊一郎先生。イラストはニリツ先生。榊一郎先生は第9回ファンタジア長編小説大賞にて入選後デビューされ、数々のヒット作を手掛けている作家です。本作は生きては戻れない「棄界(ゲヘナ)」へ流刑となった少年と「棄界人(ゲヘナント)」の少女との出会いから始まるサバイバルファンタジーのようですね。挿絵も1枚確認できるので、早速チェックチェック!

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「くっ……こ、殺せっ!」「お前、俺にそれ言うの四十二回目だぞ」

主人公は上官殺しの罪によって流刑に処されたイオリ・ウィンウッド。魔法によってのみ送ることが可能であり、現世とは異なる法と理の支配地。二度と戻ってくることは叶わないとされる絶対流刑の地・異境「棄界(ゲヘナ)」へとイオリは送り込まれてしまうことになるのです。家柄も財産も現世で身に着けていたもののすべてを剥奪され、流刑が決定した罪人の中には「いっそ殺してくれ」と懇願するものさえ現れるほどの地。それが「棄界(ゲヘナ)」なのです。

「棄界」に送られたイオリは不運にも湖へと降ろされてしまい、溺れかけたところを一人の少女に救われることになります。現世から送られてきた流刑者を「天使」と呼び、その存在に強い興味を抱いていた少女タビタ。人と獣の姿を併せ持つ「棄界人(ゲヘナント)」の少女によって、彼は助けられることになるのです。一方、時を同じくして流刑者12名の中に潜り込んだユーフェミア・ワディンガムも「棄界」へと降り立っていたのです。すべては父を殺したイオリへの復讐のために。

表情以上に耳や尻尾が感情を語るタビタに助けられたイオリでしたが、地竜が彼女を追いかけていることを知らされることになります。もともと地竜を狩るための罠を準備していたタビタと共に、一緒に迎え撃つことを提案するイオリ。罠の準備を着々と進めていた二人でしたが、思わぬ闖入者によってそれは叶わなくなってしまうのです。その闖入者とは、地竜から必死に逃げていたユーフェミア・ワディンガムで。

試し読みでは罠を破壊されてしまい、結局3人で地竜から逃げることになってしまうところまでが公開されています。表情は乏しくも愛くるしさを感じるタビタ、復讐を胸に全てを捨てた真面目で少しポンコツな要素も垣間見える元騎士ユーフェミア。現世とは異なる「棄界」を舞台に繰り広げられることになるであろうサバイバルファンタジーに注目ですね。

気になった方はぜひ試し読みをチェック! さらに物語の続きが気になった方は発売日に書店へGOです!

【日刊試読タイム】とは

試し読みが公開されている発売間近の作品を試し読みを通して紹介します。

©榊一郎/KADOKAWA 富士見書房刊 イラスト:ニリツ

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