独占インタビュー「ラノベの素」 鹿角フェフ先生『異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2024年6月28日にGCノベルズより『異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~』第7巻が発売された鹿角フェフ先生です。4Xシミュレーションゲーム(※探検、拡張、開発、殲滅の4つの性質を兼ね備えたストラテジーゲーム)の邪悪属性国家、そして英雄ユニットと共に謎の異世界へと転移した主人公が、平和な国家運営を望みながらも、神々の思惑と、同じように転移してきた異なるゲーム世界と衝突していく本作。待望となるTVアニメ化の発表も行われ、これからますます目が離せなくなる物語についてはもちろん、没個性にしないキャラクター作りについてなど、様々にお話をお聞きしました。

 

 

異世界黙示録マイノグーラ7

 

 

【あらすじ】

指導者である拓斗の意識喪失、制御不能の英雄《幸福なる舌禍》ヴィットーリオの暗躍、そして《日記の聖女》リトレインとの戦い――数々の困難を乗り越えたマイノグーラに、《貞淑の魔女》ヴァギアからの国際会議の提案が。その真意を巡って議論を交わす拓斗たちの元に、意外な人物が訪れて……?大人気4X系戦略級異世界ファンタジー、さらなる波乱の第7巻!

 

 

――それでは自己紹介からお願いします。

 

鹿角フェフです。出身は奈良県で、ペンネームの鹿角(かづの)は奈良の鹿の角からきていて、フェフは北欧ルーン文字にある財産や富を表す文字からきています。好きなものは殺意高めのヒロイン、苦手なものは殺意低めのヒロインです。ハマっているものになるのかはわからないですが、最近小型限定なんですが、バイクの免許を取りました。担当編集さんがバイクの免許を取られたというお話を聞いて、自分もいいなと思って取った感じです。がっつりツーリングがしたいというよりは、奈良県の神社仏閣あたりをぶらぶら走ったり、街乗りとかを楽しみたいって企んでます。

 

 

――お好きなものが「殺意高めのヒロイン」という、なかなかのパワーワードなのですが、好むようになったきっかけが何かあったのでしょうか。

 

具体的なトリガーがあったわけではなく、逆に殺意弱めのヒロインが苦手というところからきてる感じです。ヒロインの在り方は様々だと思うのですが、物語を回すために敵に捕まってしまったり、余計なことをして場をかき乱すヒロイン……というより、合理性のない行動を取るキャラクターがそもそも苦手なんです。何か問題が起こった時に、主人公よりもヒロインが先に動き、解決しますよっていう、そんなヒロインが好きなんですよ(笑)。物理的な殺意の高さはもちろんとして、メンタルや信念の強さ、甘えや弱さがないといった部分を含めた、殺意高めのヒロインが好きって感じですね。

 

 

――ありがとうございます。続いては小説執筆のきっかけについても教えていただけますでしょうか。

 

最初に書き始めたのが、おそらく2013年頃だったと思います。「小説家になろう」さんがすごく流行り出す一歩手前の時期に、二次創作を読むことにすごくハマっていた時期もあったりしました。また、自分は『オーバーロード』と『大魔王が倒せない』の2作品がとにかく好きで、繰り返し読んでもいたんです。二次創作やこの2作品を読み続けるうちに、自分も書きたいという思いがどんどん強くなっていったんです。当時はWEB連載作品の書籍化っていう話もそこまでなかったですし、自分が書いた作品で賞や書籍化を狙うっていう気持ちもなくて、とにかく好きだから書いてみようという思いが始まりでした。その後、ありがたいことに読者も付いていただいたりした結果、書籍化のお話をいただいて作家デビューした感じです。

 

 

――二次創作の読者だったとのことですが、鹿角先生はもともと小説をたくさん読まれていたんですか。

 

小説そのものや、ライトノベルという括りにあるジャンルはあまり読んでいなくて、どちらかというとホラー系の単行本を読んだりすることが多かったです。ただ、それらとは別にWEBでは、いわゆるなろう系であったり、先ほども触れた二次創作小説を読むことが多かったですね。なので小説に対する知識面でいうと、そのあたりがベースになっていると思います。

 

 

――ちなみに二次創作小説はどんな作品を読まれていたんですか。

 

当時は『魔法先生ネギま!』や『Fate』の二次創作を結構読んでいましたね。割とみなさんが知っている人気作の二次創作は、だいたい手を出していたんじゃないでしょうか。特定のジャンルというよりは、かなり雑食でなんでもかんでも読むみたいな感じでした。それこそ、原作を知らなくてもとりあえず読んでみようと思って読んでいたものもありましたしね(笑)。

 

 

――ありがとうございます。さて、このたび『異世界黙示録マイノグーラ』のアニメ化が発表されました。あらためて率直な感想をお聞かせください。

 

本当にめちゃくちゃ嬉しいです。嬉しいんですけど、同時に現実感がなくて、「本当にアニメ化するんだ……」っていう感じなんですよね。アニメ化のお話が挙がっているという話は、結構前にいただいてはいたんです。ただ、「そんな話が出ている」くらいの温度感で、自分としても「そうなんだ」程度の感覚だったんですよ。アニメの話は、企画が立ち上がっても途中で消えてしまったという話も聞きますし、いろいろあるじゃないですか。なので、初期の段階で盛り上がり過ぎても、いざ残念ってことになったらへこむだろうなと思っていたのもあって、もうちょっと話が具体化したら喜ぼうと思っていたんです。そうしたらあれよあれよとここまで話が来て、いつの間にか喜ぶタイミングを逃してしまったっていう感じもあります。どこかのタイミングで「よっしゃあ!」ってやりたいですね(笑)。

 

 

 

――鹿角先生はSNSを積極的に活用されていらっしゃるので、喜びを表現するのであればSNSがいいんじゃないでしょうか(笑)。

 

SNSではアニメ化嫉妬ツイートばかりやっていましたからね。基本ネタツイートばかりしているので、嘘だと思われたどうしようって思っちゃいます。反応あるかな?(笑)。でも、そういった感じでアニメ化は本当に嬉しいです。アニメは大きな企画ですし、いろんな人の期待を受けています。それこそ今までファンとして応援してくれて、ネタにも付き合ってくれて、純粋にアニメ化したらいいですねって応援してくれた方たちのためにも、期待を裏切らないように、作者としてもできることできないこといろいろあると思うんですけど、できる範囲でやっていきたいと思いますね。

 

 

――それではアニメ化も決定した『異世界黙示録マイノグーラ』について、第6巻までの内容を振り返りながら、どんな物語なのかを教えていただけますでしょうか。

 

本作は「Eternal Nations」という4Xシミュレーションゲームにおいて、世界ランク1位の主人公・伊良拓斗君が、その才能とマイノグーラというお気に入りの国家、英雄ユニットを引き連れ、異世界へと転移する物語です。転移した異世界では一筋縄ではないかない様々な問題に直面するわけですが、そもそもなぜ異世界に転移したのか、他に転移してきている存在はどんな理由でやってきているのか、この世界は何のためにあるのか、そういった謎も少しずつ明らかになり、主人公の拓斗君も目的を持ちながら行動していきます。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※マイノグーラの英雄ユニットとともに謎の異世界へと転移したイラ=タクト

 

 

――本作の重要なキーワードには様々な《《神》》の存在が挙げられますよね。第6巻ではこの世界が神の盤上であることが詳らかになりました。

 

そうですね。《《神》》が存在しているという話が出た段階で、物語としてもひとつの大きな区切りを迎えています。実際にここからどういった展開を迎えていくのかであったり、まだまだこの世界の秘密や明かされていない情報は多いです。先々ではまた違った区切りを迎えることになると思うんですけど、物語全体を通してみると6巻は大きな区切りのひとつになりました。ここから物語はさらに大きく展開していくよっていう形で、読者のみなさんには認識していただければなと思います。

 

 

――あらためて本作の着想についてもお聞かせください。

 

先ほども言った通り、自分は『オーバーロード』が大好きで、『オーバーロード』のような軍団ものを描きたかったっていうのがひとつあります。自分は邪悪属性が大好きなので、主人公チームは邪悪属性にしようという設定は最初から決まっていました。また自分の認識としてですが、敵対組織の勢力は身内でもバチバチやり合っているイメージが強かったりしたので、そうではなく、主人公の敵とされるキャラクターたちも、身内では仲が良く、彼らなりの信念や目的をもって行動しているということを、彼ら側の視点で描きたかったっていうのもあります。物語のテーマとしては、邪悪属性の世界征服がひとつ。そしてもうひとつ大きなテーマがあるのですが、これを言ってしまうとネタバレになってしまうので、このテーマは秘密ということでよろしくお願いします(笑)。

 

 

――始まりは軍団ものからだったんですね。本作の大きな見どころのひとつでもある異なるゲーム同士の衝突は、構想の初期段階に生まれたものなのでしょうか。

 

そうですね。割と初期段階から考えていました。ただ、考えてはいたんですけど、その展開を描くのは思っていたよりも後の方になったかなと思います。物語の構造上、ただでさえややこしいマイノグーラが、さらにややこしくなってしまうと思ったので(笑)。

 

 

――本作に参戦するゲームがデジタル、アナログを問わず登場してきたのも、個人的には驚きのひとつでした。

 

具体的にどんなゲームを盛り込もうかという詳細については、最初から考えていたわけではありませんでした。でも書籍の1巻や2巻あたりの段階で、どういったゲームを組み込むのか、ある程度構想はできていたと思います。

 

 

――本当に多種多様なゲーム勢力が参戦してくるわけですが、鹿角先生もゲームはかなりお好きなんですか。

 

実際どうなんですかね。僕はゲームを自分でやるより、誰かがゲームを遊んでいる姿を見ている方が好きなんですよ。なのでゲームの配信は結構見ていたりします。ゴリゴリの廃プレイヤーがゲームをしている様子を見るのが本当に好きでして。なので、知識の面で個々のゲームに詳しいかというと、実際はそこまで詳しくはないですし、割とざっくりとした部分もあると思っています。物語の途中にはTRPGのお話も出てくるんですけど、TRPGを遊んだことこそありますが、ガチガチにやっている方たちからすると、浅く見えている部分はあるかもしれません(笑)。

 

 

――ありがとうございます。それでは続いて本作に登場する主要なキャラクターについても教えていただけますでしょうか。

 

主人公の伊良拓斗(イラ=タクト)は、もともと病院で寝たきりの人生を送っていました。やることもなかったため、ゲームで遊ぶようになり、その結果「Eternal Nations」で頂点に立ったゲーマーキャラでもあります。そういった境遇もあり、他人とのコミュニケーションは苦手な方ですね。タクトはマイノグーラという国と、ゲーム内で一番好きだったアトゥというキャラクターと共に異世界へ転移します。彼は他者の感情がわからないっていうわけではないんですが、他人の思いや考えにそもそも興味が薄く、結果として冷酷な一面にも繋がっていたりします。対人スキルが低いゆえではあるのですが、そんなキャラクターですね。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※マイノグーラの王として様々な勢力と衝突していく

 

 

《汚泥のアトゥ》はマイノグーラの英雄ユニットの一人で、タクトと一緒に異世界へ転移しました。タクトを何よりも信頼していて、何よりも尊敬している感じですね。キャラクタ-としてもかなり殺意の高いヒロインになっていて、主人公に守られるタイプではなく、主人公を差し置いて前に出て、敵を倒すようなキャラクターにしています。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※鹿角先生も好きな殺意高めなキャラクターに仕上げられたアトゥ

 

 

マイノグーラの英雄ユニットである《全ての蟲の女王イスラ》は、見た目こそ蟲型の異形なんですけど、マイノグーラの中では唯一の良心と言われるほどに、優しく人のことを想えるキャラクターです。見た目とのギャップがかなりありますよね。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※読者人気も非常に高い《全ての蟲の女王イスラ》

 

 

マイノグーラの英雄ユニットである《幸福なる舌禍ヴィットーリオ》は、6巻で登場しました。性格が最悪でアトゥとは犬猿の仲です。そもそもゲーム時代から、システム的に勝手な自立行動を取るタイプなので、タクトの知らないところで余計なことをいっぱいするみたいなキャラクターでもあります。物語においては重要な位置を占めており、癖が強く、物語を盛り上げるキーキャラクターの一人でもあります。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※アトゥとは犬猿の仲でもある《幸福なる舌禍ヴィットーリオ》

 

 

メアリアとキャリアについても少しだけ触れておきます。メアリア=エルフールは、どちらかというとふわふわとしたキャラクターで、キャリア=エルフールはそんなふわふわしたお姉ちゃんを支えるようなキャラクターです。作中でも重要な役割があり、この二人は、基本二人で一組っていう感じで動かしています。お互いに対比するようなキャラクターになっていますね。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※後悔の魔女と呼ばれることになるメアリアとキャリア

 

 

――ヴィットーリオの登場巻では、あとがきでキャラクターの設定や考え方にも少し触れられていたかと思います。あらためてキャラクターを考える時に意識していることなどがあれば教えてください。

 

自分はキャラクターを考える際、没個性にならない、ありきたりにならないようにしています。キャラクターの名前を口にした時、一発で「このキャラクター」とわかるような、癖の強いキャラクターを常に考えるようにしていますね。賑やかしや棒立ちのキャラクターにはならないよう考えていて、外見や性格、能力、それらを含めて、どれくらい個性的で、他にないような魅力を持てるキャラクターを作れるかを重視しています。

 

 

――キャラクターのビジュアルも初期構想時点からかなり意識されているということでしょうか。

 

そうですね。イスラもヴィットーリオも、もちろん他のキャラクターも、外見含めた設定を練って、イラスト化してもらっています。自分の中の考えとしては、外見含めて作らないと、個性が弱くなるっていう思いがあるので、そこは外せないです。ふわっとした設定にしてしまって、どこかで見たことがあるぞと思われてしまったら困るというのもありますね。このキャラクターはマイノグーラにしかいない、そういうキャラクターにしたいと常々思っています。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※それぞれのキャラクターはビジュアルからしっかりと練られている

 

 

――さて、ここからは少しばかり深めなお話もできたらと思うのですが、7人の聖女と魔女の存在など、本作には様々な設定や謎が散りばめられているのも特徴ですよね。

 

自分は伏線を仕込むことが好きで、いろんなところに伏線を仕込んで回収したり、回収し忘れたりしています(笑)。だから、これを言ってしまうとネタバレになるという設定が本当に多いんですよ。それらが明らかになってしまうと、物語としての今後の方向性がわかってしまったりもしちゃうじゃないですか。なので、とにかくぼかしていきますけど、後悔の魔女もそうですし、RPG勢に登場した魔王軍なんかもそういったネタバレの対象です。実は読者のみなさんが思ったり感じたりしている部分については、だいたい後でやる予定です。回収されない時もあるかもしれませんが、感想やSNSで疑問に思われていることを見かけるたびに、「それは後でやります」と心の中で常々思っていることは、心に留めておいていただけると嬉しいです(笑)。担当編集さんですら、詳細に知らないマイノグーラの物語の大きな根幹があったりもします。最終的にマイノグーラがどういうお話なのかっていうのは、最後の方ですべて解決されると思っていただいて大丈夫です。なので、過程を読み進める中で感じた疑問を覚えておいていただけると、後々に「こういうことだったのか」と気付いていただけるんじゃないでしょうか。

 

 

――なるほど。設定についていろいろお聞きしようと思ったのですが、そのあたりは今後のお楽しみということですね(笑)。では鹿角先生が特に気に入られているキャラクターや書きやすいキャラクター、書きにくいキャラクターなどがいれば教えていただけますでしょうか。

 

好きなキャラクターはメインのヒロインでもありますし、やっぱりアトゥです。マイノグーラの英雄ユニットもみんな書きやすいですね。自分としてはこのキャラクターは動かしにくい、書きにくいっていうのもあんまりないんですよ。筆が乗るシーンも特定の誰かではなく、キャラクターの台詞、動き、やり取りを書いている時は、誰を書いていても楽しいです。むしろ地の文や設定を書いている時の方が気持ちはのらないかもしれません(笑)。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※アトゥは鹿角先生も書きやすいお気に入りのキャラクターの一人

 

 

――続いて、本作のイラストはじゅん先生が担当されています。ここまでのお気に入りのイラストなどがあれば教えてください。

 

正直どのイラストも素晴らしいので選ぶのが難しいんですよね。少し方向性は違うんですけど、デザインという面ではアトゥが一番気に入っています。アトゥのデザインをいただいた時、これはすごいデザインがきたぞって思いました。キャラクター作りのところでも触れましたが、自分はデザインを含めて考えます。アトゥもこんな感じでお願いしますってじゅん先生にはお願いしました。特にヒロインであるアトゥは没個性にしたくなかったですし、どこかで見たことのあるようなキャラクターにもしたくはありませんでした。アトゥのデザインやイラストは、他にはない唯一無二のキャラクターデザインなんじゃないかなと思っています。イラストについては……シーンとして描きたかったっていう点も含めて、タクトが復活し、一人で敵陣に乗り込む4巻の最後の挿絵が印象深くはあるかもしれません。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※印象深いという第4巻ラストで描かれたイラ=タクト

 

 

――そして緑華野菜子先生が作画を担当するコミカライズも注目を集め続けています。著者として漫画版ならではの魅力をどんなところに感じていますか。

 

緑華先生は非常に画力が高く、ならではの戦闘シーン、コミカルな部分の描き方は本当に魅力だと思います。特にマイノグーラは小説をそのまま漫画にしてしまうと、冗長かつややこしくなってしまう可能性もありました。そこを緑華先生の手腕でうまく再構成していただいて、漫画という媒体に落とし込んでもらっているので、すごく読みやすくなっているんですよ。小説版とは話の流れや構成が少し違う部分もありますが、漫画として素晴らしいので、マイノグーラという物語を少し違った形で楽しめるんじゃないかなと思います。様々なシーンで再構成をしていただける技量、邪悪な部分も戦闘もコミカルさも可愛いキャラクターも全部描ける漫画家さんっていうのは、得難い能力だと思うので、本当に良い漫画家さんに巡り合えたと思っています。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※緑華野菜子先生のコミカライズは「カドコミ」にて連載中

 

 

――あらためて本作未読の方に向けて、作品としての注目ポイントなどがあれば教えてください。

 

邪悪な軍勢がひとつのテーマではあるので、軍団ものが好きな方にはオススメしたいです。また、最新刊へ向かうに従い、様々な勢力や物語が絡み合ってもいるので、そういった少し複雑な物語が好きな方にも読んでいただきたいですね。見どころを発信することには慣れていないのですが、興味がある方はぜひご覧になってみてください。

 

 

――そして第7巻も発売されました。最新刊ではこの世界における状況が一定程度詳らかになるエピソードも多いかと思います。あらためて第7巻の見どころを教えてください。

 

7巻に関しては、全陣営会談がありまして、マイノグーラが転移している異世界・イドラギィア大陸に存在する全勢力が一堂に会し、今後の方針を決めるという話の流れになります。物語としても新たな流れに入るというか、大きな節目を迎え、次の大きな戦いや謎が展開していきますよっていう、次章に向けたプロローグのような感じでしょうか。なので今後はこの7巻を皮切りに、物語がさらに広がっていきます。また、最新刊でも様々な勢力が登場しますし、一度消えた勢力も再び登場したりもします。そういった人物たちが今後どういった動きを見せていくのか、どういう展開で話が進んでいくのか、楽しみにしながら読んでいただけたらと思います。

 

異世界黙示録マイノグーラ

※全陣営会談によって異世界の勢力図はどのように変化していくのか

 

 

――今後の目標や野望について教えてください。

 

野望と言えば、本当に気が早いかもしれませんが、アニメは2期3期とやれたらいいですね! もちろん1期で描かれるエピソードにも見所はたくさんあるんですけど、その後のエピソードも映像で見たいと、きっとマイノグーラを楽しみにしていただいている読者の方も思われるんじゃないでしょうか。今までのファンの人たちと、これからのファンの人たちと、映像として動くマイノグーラを見続けていきたいです。また、本作をゲーム化してほしいという声も結構いただいたりしています。それも目標としては掲げちゃっていいのかなと。いずれはそういう形でファンの方にマイノグーラの世界を届けられたら素晴らしいんじゃないかなと思います。

 

 

――それでは最後にファンのみなさんに向けて一言お願いします。

 

いつもSNSで「アニメ化したいな、アニメ化いいな」と、アニメ化が決まった方へ嫉妬し続けていましたけど、実はアニメ化が決定していてごめんなさいっていうことをファンのみなさんには伝えたい(笑)。また、マイノグーラがアニメ化したら、後方読者面していいよって言っているので、「マイノグーラ前から読んでたんだよね、結構好きだったよね、アニメ化したんだ」って自慢していただけたらと思います。

 

 

――本日はありがとうございました。

 

 

<了>

 

 

邪悪な国家マイノグーラ、そして英雄ユニットと共に異世界へと舞い降り、様々な思惑と数多なゲームとの衝突を綴る鹿角フェフ先生にお話をうかがいました。物語の端々には様々な謎が散りばめられており、少しずつ捲れていくであろう物語の展開も非常に楽しみです。待望となるTVアニメ化も決定した『異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~』は必読です!

 

<取材・文:ラノベニュースオンライン編集長・鈴木>

 

©鹿角フェフ/マイクロマガジン社 イラスト:じゅん

kiji

[関連サイト]

『異世界黙示録マイノグーラ』特設サイト

GCノベルズ公式サイト

 

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異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 7 (GCノベルズ)
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