『隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた』第2巻が発売 ヒロインと主人公の掛け合いが癖になる隣の席ラブコメディ

モンスター文庫刊『隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた』第2巻が、2020年6月30日に発売された。本作は隣の席になった男子は必ず告白してしまう「隣の席キラー」という異名を持つイケイケ女子・鷹月唯李と、そんな彼女の隣の席になった「淡白系主人公」なぼんやり男子・成戸悠己の二人が織り成すラブコメ作品。周囲からはあっという間に「隣の席キラー」の餌食になってしまうと予想されていた悠己が、持ち前の鈍感さを武器に「隣の席キラー」と対等(?)に渡り合っていく。そんな二人のちょっとあべこべな会話劇は、間違いなく癖になる。

 

 

隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた2

 

 

【第2巻あらすじ】

クラスの席替えで隣同士になった成戸悠己と鷹月唯李。「唯李が『隣の男子を惚れさせるゲーム』をしている」と勘違いした悠己は、唯李からのアタックを返り討ちにする日々を送っていた。そんなところに、一年前に唯李の隣の席だったクールな“女の子”花城凛央が現れた! なぜか凛央に敵意を向けられる悠己だったが、ひょんなことから凛央の「とある願い」を叶える協力することに! 一方、その様子を見た唯李は二人の関係を疑い始めて――。漫才のような掛け合いが面白いネット発ラブコメ、アクセル全開の第二弾!

 

 

本作は小説投稿サイト「小説家になろう」発の作品で、大幅加筆を経て書籍化されている。今年4月には「がうがうモンスター」でコミカライズの連載も始まるなど注目を集めている作品だ。「隣の席キラー」という仰々しい異名を持つ鷹月唯李ではあるが、もともとは引っ込み思案で人見知りの過去を持っている。「隣の席恐怖症」だった彼女は、隣の人に嫌われないよう面白くて楽しい子になる研究をはじめ、やがてはその容姿も目を惹くようになり、人気者への階段を駆け上がっていった。そんな憧れの的である彼女が隣の席になれば、落ちない男子などいないはずだったのだが……。

 

 

【「隣の席キラーな女の子」VS「ぼんやり鈍感な男の子」】

となかい挿絵02となかい挿絵01

 

 

「隣の席キラー」の隣になった成戸悠己は、とにかく鈍感で、ぼんやりとした印象が極めて強い少年である。鷹月唯李からしてみれば、話しかけてもリアクションは薄く、ときたま会話が成り立たない、何を考えているかわからないこともしばしばという印象に違いない。ところがそんな二人の掛け合いは、ツッコミの唯李とボケの悠己といった立ち位置でテンポよく展開されていく。周囲の下馬評を尻目に、悠己はまったく唯李に落ちる気配がなく、それどころか、悠己の突飛な行動に唯李の調子が狂わせられることも多い。やがて「隣の席キラー」は、次第に悠己のことが気になりだしていくという、チョロイン加減も見どころ。じわじわと「返り討ち」にあっている彼女のリアクションも読んでいて楽しいポイントのひとつだ。

 

 

【二人の攻防劇は更なる登場人物を巻き込んで……!?】

となかい挿絵03となかい挿絵04

 

 

そして、二人の攻防劇を裏から支える貴重な登場人物にも注目してもらいたい。悠己の妹である瑞奈の存在は、悠己のお兄ちゃん力の象徴でもあり、唯李を「妹のようだ」と言わしめ、頭を撫でるといった唯李を困惑させる行動にも繋がっている。唯李の姉である真希もまた、唯李の妹らしさを引き出してくれている。悠己に不意打ちをくらった時のリアクション、そして悠己との相性の良さは兄らしさや妹らしさを持つ二人だからこそなのかもしれない。そして第2巻では更なる登場人物を巻き込んで攻防が展開されていく。かつて「隣の席キラー」の隣になった一人の女の子の登場。彼女の存在が、唯李をやきもきさせることになるのだが、続きはぜひ発売された書籍で読んでほしい。読んだら癖になる漫才のような掛け合いは必見なので、ぜひ手に取ってみよう。

 

 

©荒三水/双葉社 イラスト:さばみぞれ

kiji

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